毎週日曜日の野菜果物の朝市に行くのが嫌だ、と何度も書いてきた。
30分も行列で立っていると、見おぼえた顔が何人もいるが、先週はこんなことがあった。
朝市の外のレジは店の開店の9時少し前になると、2人の店員さんがやってきて、レジを開ける。
それまでは、2台のレジ前に1列ずつに、野菜を入れた自分の店内かごを地面に置いて、からだはどこか日陰にでもいって、かごの中に目印をおいた野菜に注目している。
あまり見かけないおばあさんが、立っている私に話しかけてきた。
「このかごの中の野菜を買うのかしら?」
「いえ、これは、自分のかごを置いて順番を取っているんです。」
みんなかごから離れているので、売り物のかごかと思ったらしい。
「え?そうなの?」
「あそこに、緑の買い物かごがあるので、それに入れてここでレジの順番をかごで列に並んでいるんです。」
「しばらく来ないと、やり方が変わるのね~。前は・・・。どうもありがとう。」
そう言って買いに行った。
かごの前で立っていると、(私はあまりかごから離れない) レジが始まる頃、若夫婦がバギーを連れて、列に寄ってきた。
珍しく若い参加者だ。
どのかごがご夫婦のかごか私にははっきりしない位置に立っているので、私はその人たちの前なのか、後ろなのかよくわからない。
レジが開始されると、どうやら私のひとつあとらしいのだ。
かごに近づこうにも二人とバギーで私は近づけないポジションになってしまって、かごだけを見つめていると、奥さんのほうが、
「これですか」
と言って、列から私のかごを引っ張り出そうとし始めた。
(列から離れたら、変な疑いを掛けられて、横入りと思われても嫌なので)
「そのままにしておいてください」(ふつうに)
と、言った。
「あ、そうですか・・・」
と奥さんは引っ張り出すのをやめた。
列がひとつずつレジに近づくと、私が入る余地ができてきた。
それで、レジで会計して列から離れた。
それから、レジが終わったあとに、しゃがみこんで、レジ袋に野菜を入れていると、また今度は知らないおじいさんが、うしろから話しかけてきた。
「キャベツの芯に楊枝を3本くらい刺しておくと、持ちがずっと良くなるよ」
私にだけ聞こえるようにそばで言うと、すぅーっと どこかへ行ってしまった。
「あ、そうですかぁ。」(にこやかに)
そう返事をしておいた。
世の中は、知り合いが欲しいのか?
私はそういう友人は要らない。
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