今年も、つわぶきの綿毛がついた。
Googleフォトで1年前の写真の知らせが届くが、同じころにつわぶきの綿毛が付いたことを知らせてきた。
花は、11月に咲くので、2か月もかかってようやく綿毛がだんだんにつき始める。
実家の狭い通路につわぶきが幾株もあったのは、このような綿毛が運んできて根付いたのだろうと思う。
つわぶきの話など母から聞いたことはなかったのだが、たまに訪れた実家で、偶然花の季節だったのか、つわぶきがたくさん黄色い花を咲かせていたことがあって、実家につわぶきがあることを知ったのだった。
両親も亡くなったあと、実家を売却することになり、もう人手に渡るという時期になって、あのつわぶきのひとかぶをうちに連れてきたいとにわかに思った。
姉がそれを知って、実家のご近所の方にお願いして、実家が取り壊しになる直前に、採りよけておいていただいたのだった。
両親がお世話になったご近所の皆様には、しばらくはつわぶきの花のお知らせを兼ねて近況報告をしてきたが、それから数年もたつと、終活の関係もあって、お年賀状も差し上げなくなり、ご無沙汰して、たいへん失礼を重ねている。
実家のつわぶきがこうして生きていてくれているのも、命の絆のようで、いとおしい。
実家のご近所さんは、つわぶきの花を咲かせるのは、夏の間水やりを絶やさぬことだと、教えてくださり、夏は、すぐ葉がくたっとしてしまうので、せっせと水やりに励んだ。
連れてきた最初の花の季節には、虫がついたのか、蕾は出ても咲かずじまいだった。
水やりに気を付けた翌年からは、毎年黄色い花を咲かせてくれている。
今年の11月にもきれいに咲かせて、1月には綿毛をたくさん付けさせてあげたい。
ちなみに、つわぶきの花言葉は「謙譲」「困難に負けない」だそうだ。
「『困難に負けない』の花言葉は、日陰でもよく育ち、寒さが厳しくなっていく時期に花を咲かせることにちなむともいわれます。」
(花言葉-由来 の サイトより)
津和野に旅行に行ったとき、添乗員さんから 「津和野はつわぶきがたくさん咲いたことからついた地名です」とお聞きした。
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