1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 明治生まれの激しい爺様でしたが、買い物などで、婆様に荷物を持たせている姿を見た事がないですね。

2024-10-21 21:22:14 | 法話

【臨時法話】


10月20日に投稿した法話(衆議院選挙関連)に対し、将来政治家を目指している読者若者が「住職、何か教訓になる様な話がありますか」との問い掛けが。対し拙僧「教訓になるかどうかはわからないが、政治家さん達との付き合いが深かった、拙僧爺様の言葉を教えてあげようかね。ただ、明治41年生まれの人だから、今の時代には少し合わない内容があるかもしれないが、そこはそれ、文句言わずに参考にしてや」と。


この若者に「拙僧の爺様は、第二次世界大戦中に満州に渡り、土建業の社長を。この時に満州国政府におられた三原朝雄さん(文部大臣、防衛庁長官、爺様が1つ年上)と知り合い、この付き合いは晩年まで続いた。「遠賀(福岡県)へ連れて行け」と拙僧(20歳前)、度々爺様を連れて三原朝雄さんの事務所へ。三原さんと爺様が並んで座っていたら、ここは怖い事務所なの、という雰囲気だったな。帰りの車中(三原朝雄さんと爺様の会話を見せた後)、必ず帰りの車中で、爺様が拙僧に話してくれた教訓は、次の様なものでした。


「悪に強い奴は、善にも強い。とことん悪い事をやってきた人間が、心を切り替えたら、今度はとことん善い事をする。中途半端が1番駄目だ」


「人を当てにするから、人に期待をするから、裏切られた時に腹が立つんだ。人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれん。まず、自分で動け。人を頼るな」


「この国は今、金を出せば、何でも手に入る。壊れたらすぐに買い替える。工夫して活かす事をしない、工夫して活かす必要のない国に。このツケは、いつか払わされる事になる」


「受けた恩を忘れず、感謝しとる間は、同じ過ちはせん。忘れた途端にまた、同じ過ちをやりよる。1度ある事は2度も、3度もある。反省しなきゃ、もっとある」


「人が動けば、必ず文句を言う者が出てくる。文句を言われるのが嫌なら、何もせず、目立たず、大人しくしとけ。クソ面白くもない人生になるだけだが」


「時間にルーズな奴は、全てにおいてルーズだ。人の時間(命の時間)を平気で盗む奴に、人を平気で待たせる様な奴に、信用出来る人間などおらん」


「人間には大きく分けて3種類ある。自ら積極的に動く人間。指示をされないと動かない人間。全く動く気のない人間。さて、お前はどの種類の人間だ」


「嘘だけはつくな。その嘘を隠す為に、更に嘘を重ねる事となり、必ず周囲に多大な迷惑を掛ける事になる。お前が親になった時、小さな嘘(ご飯を好き嫌いしたら、勿体無いお化けが出るよ、など)をつきながら、子育てをするな。そんな嘘は子供にもバレる。『小さな嘘ならついてもいいんだ』の認識になり、嘘をつく様な子供に育つ」


この若者に拙僧「まあ、こんなもんかな。因みに、この明治生まれの激しい爺様だが、買い物などで、婆様に荷物を持たせている姿を見た事がないんだよね。この爺様は口癖の様に『頭が高いと言われる人間に、力のある奴などおらん。力がないから、威張り散らかしてくるんだ。亭主関白と言われる人間がその典型だ。本当に力のある人間は、弱い人間を支える様に動いとる。能ある鷹は爪を隠すというが、能(力)がないから、爪を剥き出して威嚇してくるんだ。弱い犬ほどよく吠えるだろ』と、拙僧が幼い頃から度々この言葉を。参考に出来る話だけを、参考にしてちょうだいね」と。


【付録】

下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、10月25日になります。添付写真は、わが寺の達磨大師。拙僧爺様に極似です。