【臨時法話】
仏壇参りに伺うと、檀家の老婆が「今朝の朝ドラ『おむすび』は、阪神大震災のお話でしたね。それを見ていて、住職の福岡県西方沖震災(2005年3月20日、10時53分)の時に法話で話してくれた、被災した子供達の言葉を思い出しました」と。対し拙僧「あれは春の彼岸中日法要の5分前でしたね。ゴーッ、という地響きの後に大揺れが。駐車場係の人達が『石段下から大きく横揺れする本堂を見て、倒壊するんじゃないか、と思った』と言ってましたもんね。北九州は地震がないという事から、製鉄所が誘致されたとの事。これで日本は、どこででも地震の恐れはあると皆、認識しましたもんね」と。
続けて拙僧「その数年後でしたかね、テレビ番組で、その被災した子供達に対し『あの時の支援物資は、助かりましたか、嬉しかったですか』の質問に、暫く無言になった後、子供達が『ダンボールの中に入っていたのは、使い古しのボロボロの下着、服、靴、使えそうにない文房具。僕達は被災者だけど、乞食じゃない。あなた達なら使いますか、このような物を』と放った言葉は、今でも脳裏に焼き付いてますね。あの時、海上保安庁に勤務の檀家男性2人が『被災の子供達が言ってた事は、本当の事ですよ。現地に支援物資を運んだは、我々ですから。勿論、そんな物ばかりじゃないですよ。まず、その支援物資をダンボールから出して、使えるものと使えない物に仕分けする事から始まります。使えない物はゴミとして処理するんですが、その処理にも莫大な費用が掛かるんです。他にしなきゃならない事が沢山あるというのに、この仕分けに費やす労力(時間)は、大変に勿体無い。出来れば、出来ればですよ、物資よりも、現金の方が助かります。本当に必要とする物が調達出来ますので』と言われてましたもんね」「こういう問題も、政治になんとかしてもらいたいですよね。お金だと、ピンハネする輩や、詐欺が出てくるかもしれませんが、そこはそれ、政治家さんがうまく対処を」と、檀家の老婆が。
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次回の投稿法話は、11月1日になります。