読者が「住職は大学時代、朝から夜まで、講義以外はずっとバイトと。何か、青春話、面白話はないのですか」と。「大学時代で印象強く残ってる思い出は、友人の恋のキューピット役を2度、務めた事かな。1度目は下北沢のノーパン喫茶の女性、2度目は通っていた千歳船橋の銭湯、番台に座る女性。彼の恋文を渡しに。
【追伸】
まずは拙僧は「京都の大学なのに、世田谷の話って、どういう事ですか」となりますよね。東京でのバイトも月に3分の1ほどあったので、小田急線千歳船橋に4畳半一部屋、トイレ、洗面所共同、風呂無し間借りを。さて、青春面白話ですが、東北から都会に出て来た田舎者が、大学サークルの飲み会で、世に初めて顔を出したノーパン喫茶へ。そこで働く女性(学生バイト)に一目惚れを。サークル仲間に知られたくないので、これまた九州から大都会へ出てきた田舎者の拙僧に「恋文を届けてくれ」と必死に嘆願を。仕方なく拙僧、その喫茶店へ。その時のその女性の返答は、今でも覚えています。「ここで知り合った事が残念です。別の場所ならよかったのに。彼にこの本を渡してやって下さい。私の心情が書かれていますから」とその本を。実にスマートな断り方を。本の名前は忘れましたが、叶わぬ恋の内容の本だったと記憶しています。その女性の大学(有名大)と源氏名、下北沢のその店の名前も印象深かったので覚えていますが、ここでは控えておきます。当時、非常に有名になったお店ですので「知ってる」という方もおられましょうから。もう1人の恋の相手(女性)は、世田谷千歳船橋の銭湯の娘さん。番台にいつも座っており、これまた一目惚れ、恋文を渡す役目を拙僧が。この時も「この本を彼に渡して下さい。私の心情が書かれてあります」とその女性から。つまり、彼は2度、撃沈を。女性は2人とも、少し年上だったかと。友人は見る目はあったんでしょうね。2人共が、才女にて。拙僧は今年が還暦ですから、今、その女性は2人共、生存しておられるなら、60歳を超えられて。さて、その後、どんな人生を歩まれたのかな、と。大きなお世話ですが、友人の気持ちを受け取っておられたら、どんな人生になっておられたのかな、と。友人は堅い仕事に就いた超真面目人間ですので。今の奥さんは非常に幸せな人生を。読者からこの様な問い掛けを頂いたお陰で、思い出す事が出来ました。若いっていうのは、いいもんですね。人生に、もし、はないですが。
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