1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 ほんと、子供から教えられる事って、多いですよね。我々大人も昔は。どこに素直な心を置き忘れて来たんでしょうね。

2023-09-12 07:00:42 | 法話

 この法話は、昨年5月30日に投稿したものです。親御さんからの、子供に関する問いかけが結構多いので、臨時法話として今日投稿を 


檀家老人が「先日、神社に参詣に行くと、煙草の吸い殻があちこちに。ムカっときて『常識がないのか』と声を荒げると、小学生の曾孫が『鳥が咥えてきて、落としていったのかもよ』と言われ、ビクッときた。その言葉で落ち着き『そうだな、そうかもな。決め付けたらいかんよな。爺ちゃんが間違ってた。ごめん、ごめん、と曾孫に」と。


この檀家爺様に「当に『負うた子に教えられて、浅瀬を渡る』ですね。子供の心って、大人と違って、素直なんだよね。年齢が増す毎に、欲や執着がこびり着いてきて、自己主張も、自己防衛も過度になっていく。先日、情報番組で専門家が『人間は1歳半まで全員が、絶対音感を持っている。それをを過ぎると、殆どの人がその力を失う。その絶対音感を保たせるには、どれだけの音(音楽)に触れさせるかが大事』と言ってた。また、別番組では『子供はお墓に行くと、何故か、心を落ち着かせる』と専門家が。この2つは、生まれ持っての人間の本能なのかな。が、これを保たせるには、第三者(親など)の動向が大事」と。


子供といえば、こんな話も。ここ数年、供養月(彼岸、お盆)になると必ず、30代の父親と小学生の男の子が納骨堂参りに。その時、必ず、2人で境内の掃除を。昨年のお盆の時、父親が男の子に「掃除は、見えるとこだけすれば、いいってもんじゃないぞ。その倉庫の裏を見てごらん」と。「ああ、凄い落ち葉」「それをそのままにしていたら、腐葉土になって、後々掃除が大変になるんだよ」と、そんな会話を。で、今年は、といえば、父親が「掃除で1番の敵は、何だと思うか」と問うと、しばらく考えて「やっぱ、風かな」と男の子が。本堂内からその親子の会話を聞いていた拙僧、生きた教育されてるわ、と。


【余談】

檀家小学生が「お寺に来ると、不動明王の顔が怖く見える時と、優しく見える時が。何故なの」と。「お母さんの顔が、怖く見える時があるかい」「あるよ」「どんな時だい」「嘘をついてる時や、やる事をやってない時(宿題など)時、かな。あっ、あっ、そうか、そういう事か。偶に、お父さんが、夜遅くに帰って来て僕に『今日のお母さん、機嫌が悪そうだが、何かあったのか』と聞く事が。対し『変わらないよ。いつもと同じだよ』と、僕がそう答える事が。変な事を聞くな、といつも思ってたんだけど、そうか、なんかやらかしてきた、という事なんだね」と。しまった。いらん事をこの子に吹き込んでしまった。


次回の投稿法話は、9月15日になります。尚、『 Spoon 』天徳山金剛寺の方で、生声法話も投稿しておりますので、そちらもお越しくださいませ。






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