夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

五木寛之氏の 「わが人生の歌がたり」を読む

2007-04-20 19:23:00 | Weblog

  五木氏の「林住期」を読んだ後、すぐ森先生から「わが人生の歌がたり」
  おもしろいよ。とのことでお借りしました。 NHKラジオ深夜便でのトークを本
  に著したものです。
                             

  五木氏はわたしより2歳上でほぼ同世代といえます。同じ時代を生きて来た
  方ですから、生き方、思い、考え方などうなずけることが多いです小説、
  エッセイなど殆どと言えるぐらい読んではいます。・・・読んでは抜けていってしまう
  方ですが・・・最近は 仏教関係に凝られ小説「蓮如」エッセイ「運命の足音」
  「大河の一滴」「百寺巡礼」など多く出版されています。

  「わが人生の歌がたり」は氏の幼少時代から戦後数年までの歌と共に、その
  時代に思いを馳せ、つらい時、悲しい時に歌を歌って生きてきた歌の数々
  広い集めて書かれています。-昭和の哀歌ーです。
     五木氏が生まれたのは昭和7年で「影を慕いて」の古賀メロディーが大ヒット
  した時代だったそうです。

  ここに集められている歌は2、3を除わたしも全部歌えます。同じ時代わたし
  も歌の好きな少女で姉と共に学校での歌の他、叙情歌から流行歌まで随分歌い
  ました。

  ただ小学校時代は戦時下で、流行歌は殆ど軍歌でした。今でもしっかり覚え
 ています。五木氏は小学生から中学2年まで朝鮮での」生活でしたから、内地
 とは少し違ったでしょう。

  戦後はわたし達も「りんごの歌」「みかんの花」「鐘の鳴る丘」「君の名は」
 「さくら貝の歌」 などのラジオ歌謡と共に少女時代を過ごしました。

   ですからこの本を読んでいると私自身も当時を思い出し、声に出して歌い
  ながら読み終えました。感慨深い本でした。まだ一部で続編も刊行される
  そうです。今回の最後の歌はひばりさんの「津軽のふるさと」でした。わたし
  も好きな歌の一つです。

        津軽のふるさと    米山正夫  作詞 作曲

     りんごのふるさとは   北国の果て

       うらうらと 山肌に    抱かれて 夢を見た

          あの頃の想い出     ああ 今いずこに

     りんごのふるさとは   北国の果て

                    今年も田植えが始まりました  遠方 鸚鵡岩(山)