昨日までは冬の陽気でしたが、さすがに今日はやっと春らしさが戻りました。
私の地区では田植えが始まりました。家の前の道に沿って3町歩程の田んぼ
ガ広がっています。先日の大雨で水かさが増えていましたが、少し水を抜いて
の田植えです。
寒くても稲の育ちで田植えは例年より遅れることなく昨年同様20日前後が
田植えです。田植え機で植えますからまたたく間に植え終わります。
昔は田んぼの所有者が米作りをしていましたが、高齢化と若い人は
農業以外の仕事に従事しているため、専業農家に委託している家が多い
です。
また、少しの田んぼで農機具(コンバインなど)を購入してまでとなると採算
が合わないのです。私の実家でも60年以上も委託したままです。
田植えにまつわる思い出
子供の頃は戦時下でした。耕運機など無く親戚に農耕牛で植えるまで
の準備はしてもらいました。田植えは手植えですから、1反の田んぼを植
えるにもたくさん人が必要です、親戚同志が日を決めてお互い助け合い
でした。
学校も農繁期で3日ほど休みとなりますから、子ども達も手伝いです。
苗運びやお昼の弁当運び、子守りなど(当時は子どもがたくさん居た)
役にたちました。
田んぼの畔で大勢で食べるご飯のおいしいこと、田植え日は、朝早く
から赤飯(おこわ)を蒸して、おかずも煮魚や海藻、やさいなど結構用意
します。田植えは農家にとっては大切な行事(おまつりのよう)の一つでした。
わたしも6年生頃は大人の人と一緒に並んで田植えをしました。植え方は
升目のように線を引いて植えるのと、定規(長い物差し)を二人で動かせな
がら、自分の持分5~6本ずつ植え後ろに下がっていく方法がありました。
雨降りでも植えたりしました。長靴など履けないですから、みんな裸足で
した。田植えの後の暑い季節の草取りだけはきつい仕事でした。1番草、
2番草、3番草と・・・・・遠い昔話になりましたが・・・・・
それだけに一粒の米のありがたさは子供の頃から身に付きました。
田植えも稲刈りも半世紀も経てば隔世の感です。