隣町に済む友だちTさんから、「筍を取りに来ませんか。」と電話でした。
毎年頂きますが、今年は何処も筍が少ないと聞きます。ですから貴重な食材
です。
午前中は整形医院へ薬をもらいに行きました。金曜日は案外混んでいま
すが、医院は薬処方だけなので早く済みました。調剤薬局の方が多くいて
20分ほど待ちました。ここは医院が2箇所あり、薬局は2医院分です。
昼食を早々に済まし、Tさん宅へと、Tさんの家の横高く竹やぶがあり、
持ち主は別ですが、一度も竹を切りに来たこともなく切らずにいると生い茂っ
て、Tさんの家の屋根の上に葉が落ちたり、樋が詰まったりして困ると・・
一度は持ち主に言って業者に刈ってってもらったそうですが、ますます駄目
になり、80歳近いTさんが毎年山に上がっていって筍を取っていました。
大きくなってからは大変で、小さなうちならと叩いたり、足で蹴飛ばしたり
(本人曰く)して取り除くそうです。
いつも茹でたのを頂くのですが、今日はさっき取ったばかりと言う筍を頂
きました。「自分で茹でるから。」と皮をむいた生の筍を頂きました。
米ぬかか椿の葉で湯がきます、椿でしてみました。(いつもは米ぬか)
竹やぶは恐い・・・・・・Tさんの話・・・・・・
一昨日Tさんは竹薮へと入り、顔に枝や葉っぱがかかると痛いからと帽子
を深くかぶり下を向いたまま藪の中を進んでいったそうです。途中で方向
が分からなくなり、見上げたら家から遠くの店の高い屋根が見えたと・・・・
しかしどちらへ進んだら良いか見当が付かず、足元にも気付かず、昔井戸
のようなものがあった穴(枝や葉っぱで穴は分かりにくい)にはまり胸まで浸
かった。腕で支えたのでまだしもで必死で上がりようやくにして家にたどり着
いたそうです。その間約3時間半だったと・・・・
「藪も深いと迷路となり恐かったわ。」と・・・・・樹海は富士などで有名で
すが近くでもこうしたことがあるのだと・・・・よく山菜取りに行った年寄りが道
に迷い行方不明になったりすることが話には聞きます。
あとで娘には叱られるは・・・・「お母さん携帯持ってなかったやろ」・・・・
年寄りがあまり危ういことをしたらいけないということを身に沁みて感じた
一日だったと・・・・・
わたしはその汗と涙と格闘の沁みこんだ筍を頂いてきました。