毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

『明日の子供たち』

2020年04月19日 | 本でハッピー♪

 

有川 浩 著。

 

有川さんも好きな作家さんの一人です。

今まで彼女の作品の中での一番は 『植物図鑑』 だったのですが

この 『明日の子供たち』 は一番を争うくらい好きでした。

 

ある児童養護施設を取り上げたドキュメンタリー番組を見て感動し、

それまでの仕事を辞めて「あしたの家」の職員となった三田村慎平。

彼の成長と共に児童養護施設とはどんな場所なのか、

個性的な職員と、そこで暮らす子供たちとの関りを通して日常がストレートに描かれています。

 

「かわいそうだと思ってほしくない」

 

この言葉が何度も出てきます。

 

「子供たちを傷つけるのは 親と一緒に暮らせないことよりも、

親と一緒に暮らせないことを欠損と見なす風潮だ」

 

これが言いたかったことの全てだと思いました。

実は息子が通っていた高校(特別支援学校)にも施設から来ている子がいました。

スポーツ万能で人懐っこくて明るくてとてもいい子でしたが

私は心のすみっこでいつもその子を ”可哀想” という目で見ていたように思います。

別にそう意識していたわけではないけれど、きっとそうだったと思います。

そしてそれは私に限らず 他の保護者も同じだったと。

児童養護施設のことなんて何にも知らないくせに、自然とそう思ってしまっていたんですよね。

 

登場する人たち(職員も子供たちも全て)がみんな素敵です。

中にはちょっと悪役的な人もいますが、その人の立場に立って考えれば

それもわかるような気がします。

 

話の展開の中で、ウルウルする場面が何度かありましたが、

”あとがき” の一行目を読んだ時、涙腺が決壊しました。

もしこの本を読んでみたいと思われた方がいたら、

絶対に最初にあとがきを読まないでくださいね。

 

やっぱり有川さんの本、好きだなぁ。

これ、本当に読んで良かった! 心からそう思える本でした。

 

最近、目がショボショボするから、と言い訳して小説から遠ざかっていましたが、

今は家にいる時間がいっぱいあって、読書をするにはいい機会ですよね。

映画もいいけど、本もいいなぁ。

頭の中で場面を想像する、という作用が一つ増えますから。

視覚で捉える映画もいいけど、より思考力を使う本もいい!

いっぱい本を読もう!

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (はいび)
2020-04-19 06:09:31
可哀想だと思われる風潮、ほんとそうだわ。
思っているよな~。
いろんな事が、その現実より、人の心のほうが、怖いことが多い。
今のコロナも、そうだったり。

本いいよね。
知らない世界を、教えてくれる。
映画もそうなんだけど。
本、いっぱい読みたいな~。
集中力がなくなってきて、なかなかなんだけど。
人として、成熟したい。
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◆はいびちゃん◆ (ジュリア)
2020-04-19 11:26:04
はいびちゃん コメントありがとう★

うわべや想像だけで物事を見てはいけない、って
この本を見て考えさせられました。

もう細かい字が見えづらくて
新聞さえも流し読みしてたけど
今はコロナで新聞もしっかり読むようにしてるの。

小説はいろんな人生を垣間見れていいね。
映画もそうだけど、多分、映画よりも余韻が大きいかも。
もう既に次の本も読み終えて、次の次の本に
今日から突入です。
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