今日のシネマ
2009年 アメリカ/スペイン
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すっごく良かったです。
今年の洋画ベスト1かも。
原題の 『MOTHER AND CHILD』 の通り、まさに母と娘の話。
14歳で子どもを産み、そのまま養子に出してしまったカレン。
それから37年経ち、今は老いた母親と二人で暮らす気難しい女になっていた。
しかし娘の事は一時も忘れたことが無く、毎日娘宛の日記を書いている。
その養子に出された方のエリザベスは母から捨てられた、という事実を背負いながら
自立だけが生きる道、と優秀な弁護士に。
37年間、一度も会うことのなかったこの母娘の距離が
カレンの母の死やエリザベスの妊娠によって少しずつ近づいていくんだけど
単純に、母娘の涙の再会・・とは行かず悲しい出来事が・・
この母娘の他にも 子どもに恵まれないため養子が欲しいルーシーもまた重要な設定。
前半は全く別に流れていくこれらの女性たちのストーリーが最後には希望に向かって一つにつながっていきます。
この映画は女性向き。
シーンのそこここに女性ならでは、そして、子を思う母の心理描写が上手に散りばめられています。
カレンの家の家政婦母娘や盲目の少女、ル―シ―の母などそれぞれの存在感や放つ言葉にいちいち心打たれました。
本当に素晴らしい映画でした。
カレンは アネット・ベニング が演じてますが最高。
気難しい中年女からパートナーに出会って少しずつ心を開いていくに従って
どんどんきれいになっていきます。
エリザベスの ナオミ・ワッツ も素晴らしかった。
ル―シ―は ケリー・ワシントン。
他にも ジミー・スミッツ 、 サミュエル・L・ジャクソン 、 デヴィッド・モース なんかが出ています。
何度も涙が流れました。
家で観て良かった・・・