皆様方も、日々の生活において物事が順調に運ぶように、「実際的な知恵」を用いていらっしゃるに違いありません(箴言2:7)。私たち人間は「神の像(かたち)」に創造されていますので、生活に様々な実際的な知恵を用いることができるのです(創世記1:26,27)。それは神エホバが知恵の源だからです(ローマ16:27)。私たちが実際的な知恵をどのように用いるかに、人生が大きく変わります。私たちは、聖書を調べることによって、どうすれば生活において「上(神エホバ)からの知恵」を働かし、物事が順調に運ぶようになるかを考慮することができます(ヤコブ3:17)。そのことを聖書から紹介致します。
聖書には厄介な事件が持ち上がり、その事件をどのようにソロモン王は賢く解決したかの事例が記されています。その内容は次の通りです。その厄介な事件の解決に、どのように「上(神エホバ)からの知恵」が働いているでしょうか。一人の赤ちゃんをめぐって二人の女が言い争いをしています。二人は同じ家に住んでおり、わずか数日違いで、二人とも男の子を出産しました。そのうちの一人が死に、どちらの女(列王第一3:16によると、この女は売春婦でしたが、職業的な意味での売春婦ではなく、淫行による出産だった可能性があります。しかもユダヤ人ではなく異国の女と考えられています)も、生きているほうの赤ちゃんの母親は自分だと主張しています。二人の他に目撃証人はいません。また現在のようにDNA鑑定の手法も全くない時代です。この厄介な事件は、下級法廷が審理したものの解決できなかったようです。ついにその二人の女の争いは、イスラエルの賢王ソロモンの元に持ち出されました。ソロモン王は、真相を解明し、解決できるでしょうか。
二人の女が、それぞれ自分の子供であることを言い争うのをしばらく聴いた後、ソロモン王は部下に剣を取って来させます。そして、ソロモン王はいかにも自信ありげに、その赤ちゃんを二つに切り分けて女たちに半分ずつ与えよ、と命じます。するとすぐ、本当の母親のほうは、大切な我が子であるその赤ちゃんをもう一人の女に上げてください、と懇願します。ところがもう一方の女は、赤ちゃんを二つに切り分けてください、と言い張ります。ここでソロモン王はどちらが本当の母親であるかの真相が分かりました。自分の産んだ子をふびんに思う母親の優しい気持ちを知っていたソロモンは、この争いの解決にその知恵を用いたのです。ソロモン王が実際的な知恵を用い、真相を解明し、ソロモン王から赤ちゃんを渡され、「彼女がその母親なのだ」と言ってもらった時、母親はこの知恵のある裁きにどれほどほっとしたことでしょうか(列王第一3:16~27)。
ソロモン王のこの裁きは非凡な知恵の表れではないでしょうか。イスラエルの民は、ソロモン王がどのようにこ厄介な事件を解決したかを聞いて、畏敬の念を抱きました。「神(エホバ)の知恵が彼の内にあるのを見たから」です。そうです、ソロモン王の知恵は神エホバからの賜物でした。神エホバはソロモン王に「賢くて理解のある心」を与えておられたのです(列王第一3:12,28)。では、私たちはどうでしょうか。私たちも神エホバからの知恵を頂くことができますか。できます。それは、私たちは「神の像(かたち)」に創造されているからです(創世記1:26,27)。ソロモン王は霊感のもとに「エホバご自身が知恵を与えてくださる」と書き記しています(箴言2:6)。神エホバは、私たち人間が幸福に生きることを願い、知恵を与えてくださるのです。神エホバは、誠実にご自身に依り頼む者には知恵を与える、つまり、正確な知識や理解力や識別力を有機的に活用する能力・知恵を与える、と約束してくださっているのです(箴言3:1~6)。では、どのようにすれば、私たちも「上(神エホバ)からの知恵」を得られるでしょうか(ヤコブ3:17)。そして、どうすれば私たちの生活において神エホバからの知恵を働かせることができるでしょうか。引き続きそのことを次回にお伝え致します。
「参考資料」:ものみの塔聖書冊子協会発行、「エホバに近づきなさい」誌、219,220P.
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