愛媛県宇和島市からの良いたより♪

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出エジプト記の紹介:「あなたは子やぎをその母の乳で煮てはならない」

2014-12-06 16:27:37 | 神の言葉・聖書

 神エホバは年に三度の祭りを定め、エホバへの清い崇拝を忘れることがないようにイスラエルの民に律法を与えられました(出エジプト記23:14~17)。次いで神エホバはご自分の祭壇に捧げるものは清いものであるべきこと、と最良のものを捧げるように律法でさだめられました。その中に動物に対する憐れみを示す律法が含まれていました。次のように記されています。

 「あなた(イスラエルの民)はわたし(エホバ)への犠牲の血を、パン種の入った物と共にささげてはならない。わたしの祭りの脂肪を朝まで夜通しとどめておいてはならない。

 あなたの土地の熟した初物のうちの最良のものを、あなたの神エホバの家に携えて来るように。

 あなたは子やぎをその母の乳で煮てはならない」(出エジプト記23:18,19)。

 上の聖句で述べられている「犠牲の血」とは、エホバの祭壇に許与の血抜きした雄牛の肉を捧げる時の、その血を定められた場所に振り掛けるのことです(出エジプト記24:4~8)。その雄牛の「犠牲の血」を、パン種の入った物とささげないように命じられました。「パン種」は、練り粉または液体を発効させるために添加する物質です。特にパンを焼くために保存された発酵した練り粉の一部のことです。イスラエル人が火によって焼いたエホバに差し出した穀物の捧げ物は「パン種を入れて作ったもの」であってはなりませんでした(レビ記2:11)。但し、エホバに感謝を捧げるための供与の捧げ物に関しては、「パン種」を用いることができました(レビ記7:11~15)。無酵母パンの祭りは過ぎ越しの後の7日間、すなわちアビブまたは二サン15日から21日におこなわれました。この期間中、パン種の入ったものや酸い練り粉は一切イスラエル人の家の中にあっても、あるいは「見いだされること」さえあってもなりませんでした(出エジプト記12:14~20;13:6,7;23:15)。これは彼らが神エホバのみ手によってエジプトからあわただしく救出されたことを思い起こさせるものとなりました。その時、彼らは練り粉が発酵するのを待つ時間がなく、こね鉢と一緒に練り粉を急いで運びました(出エジプト記12:34)。

 後にイエス・キリストは「パン種」を象徴的な意味で、罪もしくは腐敗を指して比喩的に用いられました。イエスは「パリサイ人とサドカイ人のパン種に気を付けなさい」と弟子たちに教えられました。このようにイエスは罪または腐敗をもたらす偽りの教理や偽善的な行い「パン種」の比喩表現でも教えられました。聖書中には良い意味でのパン種悪い意味でのパン種の言葉が使われていますので、聖句の文脈に注意を払い、正しく意味を理解する必要があります。

 初物の収穫の祭りの捧げものは「最良のものを携えて来るように定めておられます。エホバは命の糧と霊的な糧の与え主ですから、深い感謝の気持ちを抱き捧げものを携えるように促されました。

 さらに神エホバは、子やぎの肉を煮る時にその母の乳でにてはならない、と優しい気遣いの律法も与えられました。神エホバは人間だけではなく動物たちにも憐れみを示し、人間に自然の情愛をもつように促されました。

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