イエス・キリストは「神の王国の良いたよりを宣明するために遣わされた」と、教えられた通り、イエスの伝道の主題は「神の王国」であり、その真理を人々に証しされました(ルカ4:43;8:1.マタイ4:23)。加えて、イエスは弟子たちに、世界中で神の王国の良いたよりを証しのために宣明するように命じられました(マタイ24:14;28:19,20)。そのため真のクリスチャンたちは、現在世界中の239の国や地域で「神の王国の良いたより」の真理を証ししています。では、神の王国は何を行なうのでしょうか。3回のシリーズでお伝え致します。
イエスは弟子たちに、神の王国が来るように祈るべきであることを教えました。さらに、神エホバのご意志が「天におけると同じように、地上においても」行なわれるように祈らなければならないことも、教えられました(マタイ6:10)。神エホバは天におられ、神のご意志は忠実なみ使いたちにより、常に天で行われて来ました。しかし、ひとりの邪悪なみ使い・サタンが神エホバのご意志を行なわなくなり、エデンの園でアダムとエバを唆し、神エホバに対して罪を犯させました。この悪魔サタンとして知られる実在の邪悪なみ使いについて、聖書は実体を明かにし、私たちに教えています。悪魔サタンと、そのサタンに従うことを選んだ霊の被造物であるみ使いたち - 悪霊と呼ばれる - は、しばらく、天にとどまることを許されました。ですから、その期間は、天にいる者すべてが神エホバのご意志を行なっていたわけではありません。しかし、神の王国が支配をし始めると、変化が生じます。1914年に即位したばかりの神の王国政府の王イエス・キリストが天で戦うことになったのです(啓示12:7~9)。
どのような事が生じるかは、次の通り聖書の巻末の啓示の書に記されています。「今や、救いと力とわたしたちの神の王国とそのキリストの権威とが実現した!わたしたちの兄弟を訴える者(サタン)、日夜彼らをわたしたちの神(エホバ)の前で訴える者(サタン)は投げ落とされたからである」」(啓示12:10)。この聖句が、非常に重要な二つの出来事について述べていることにお気付きですか。一つはイエス・キリストを王とする神の王国が支配を始めること、もう一つは、悪魔サタンが天から追い出され、この地上に投げ落とされることです。
これら二つの出来事によってどんな結果が生じたでしょうか。天で起きたことについては、「このゆえに、天と天に住む者よ、喜べ!」と記されています(啓示12:12)。記述されている通り、天の神エホバの忠実なみ使いたちは喜びます。天から悪魔サタンと配下の悪霊たちがいなくなり、神エホバの忠実な者だけが残ったからです。そこには、破られることのない完全な平和と調和があります。天では、今、神エホバのご意志が行なわれているのです。
しかし、この地上についてはどうのような状況が生じるのでしょうか。啓示の書はこのように記しています。「地と海(人類社会)にとっては災いである。悪魔が、自分の時の短いことを知り、大きな怒りを抱いてあなた方のところに下ったからである」(啓示12:12)。聖句に示されている通り、悪魔サタンは天から追い出されたことと、短い時しか残されていないことに大きな怒りを抱いています。その大きな怒りゆえに、悪魔サタンは地上に苦難を、つまり「災い」を次々と生じさせます。この災いの主要な出来事はイエスの大預言の、この事物の体制の終結の複合的なしるしの中に記されています(マタイ24:3~12)。しかし、現在次々と生じている「災い」のことを考えると、神の王国はどのようにして、神エホバのご意志が地上でなされるようになり、神エホバの約束が成就するのだろうか、という疑問が生じるかも知れません。その疑問の答えは明日この続きをお伝え致します。
雨降りて 殿様カエル 庭に来る 今日の一句
小雨の中の裏の畑の「キュウイフルーツの花」
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