聖書のダニエルの預言には、世界強国の興亡が預言されています。その政界強国はバビロニア→メディア・ペルシャ→ギリシャ→ローマ→英米世界強国と続き、その英米世界強国の終りの時には、「鉄と粘土」で比喩揚言されている通り、政治的に分裂、分離した世界となり、この事物の体制が終結に至ることが預言されており、その預言の要点を既に紹介して来ました。人類史の世界強国は、ダニエルの預言が行われる前のエジプト→アッシリアを含めると七つの世界強国で、私たちはその七番目の英米世界強国の政治的に分裂した社会に住んでいます。聖書の啓示の書には七番目の世界強国から「八人目の王」、つまり「七つの頭を持つ緋色の野獣」・国際連合が生じ、その国際連合は、驚くことに「去って滅びに至る」ことが予告されています(啓示17:7、8、11)。この緋色の野獣で表わされている国際連合は「命の巻物に書かれていない」と記されていて「滅びに至る」ことが記されており、その機構は長くはないことを啓示の書は明かにしています。啓示の書には「野獣の像」について次のように預言しています。
啓示の書は二本の角のある野獣が地から上って行くことが記され(啓示13:11)、さらに次のように記しています。その二本の角を持つ野獣が何を行なうかについて、使徒ヨハネは次のように記しています。「そして、野獣の前で行うことを許されたしるしによって地に住む者たちをまどわし、一方では、剣の一撃を受けながら生き返った野獣のために像を作るように地に住む者たちは言う。またそれには、(緋色の)野獣の像に息を与えることが許された。それによって野獣の像は話すようになり、また、(緋色の)野獣の像をどうしても崇拝しない者たちをみな殺しにさせようとするのであった」(啓示13:14,15)。
上の聖句の「野獣の像」とは何でしょうか。また、その目的は何ですか。「野獣の像」は「七つの頭のある緋色の野獣」の像ですから、その目的は野獣の崇拝を促進すること、つまり、事実上、野獣を永久に存続させることです。この像は、七つの頭のある野獣が剣の一撃を受けた後、つまり第一次世界大戦が終わった後に作られます。二本の角のある野獣はこの像に命の息を吹き込むので、その像は生きて、世界の歴史の中である役割を果たすことを示唆しています。
歴史上の物事の展開から検証すると、この像の実態は英国と米国とによって提唱され、設立され、支持され、当初、国際連盟として知られた機構であることが分かります。その後に啓示17章の中で独立して存在する、生きた、呼吸する緋色の野獣という別の象徴の形で再び現れます。この国際的な団体は国際連合です。それが、人類に平和と安全をもたらし得る唯一の団体であると誇らしげに主張するという意味で「話し」ます。しかし、実際のところ、それは国連加盟国が長い非難攻撃演説や侮辱的な言辞を互いに交わす討論の場と化しました。それは、この国連の団体の権威に従わない国民や民族をすべてのけ者にする、という処置で脅して来ました。国連の理念に従わない国家を排除しています。大患難が始まる時、この野獣の「角」は、荒廃をもたらす役目を果たすことになります(啓示7:14,17)。
第二次世界大戦以降、「野獣の像」- 国際連合として明らかにされている機構 ー は既に文字通り人々を殺して来ました。例えば、1950年に国連軍は北朝鮮と韓国の戦争で戦闘を開始しました。国連軍は韓国軍と共に戦い、北朝鮮と中国の兵士を推定142万人殺しました。同様に国連軍は1960年から1964年までコンゴ(現在のザイール)で活動しました。その上、教皇パウロ6世やヨハネ・パウロ2世を含め、世界の宗教指導者たちは、この像・国際連合が平和のための人間の最後で最善の希望であると断言し続けて来ました。そして、人類がこの像・国連に仕えないなら、自滅することになると主張しています。こうして、それら指導者たちは、その像・国連と共に行動せず、またそれを崇拝しょうとしない人間を比ゆ的な意味で殺させています(申命記5,8,9)。
前書きに書きました通り、「緋色の野獣」の国際連合は、戦いをするために「命の巻き物に書かれていない」と記され、「去って滅びに至る」ことが記されているのです(啓示17:8、11)。聖書に記された預言はその通りに成就しますので、世界の出来事を注視し、神エホバのご意志を行なう方々は幸いです(イザヤ55:8~11)。
「参考資料」:ものみの塔聖書冊子協会発行「啓示の書 その壮大な最高潮は近い!」。
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