城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

真夏の虎子山と大平八滝 23.8.8

2023-08-09 17:12:04 | 山登り
 今日は、山とものEさんの紹介で知り合った女性二人にEさんとおじさんの4人で虎子山(1183.2m)に登ってきた。天気も悪そうだったので、当初の鎗ヶ先(965.5m)と虎子山のダブル登山は止めにして、高い方だけ登ることにした。朝方雨が降り、山は深いガスの中だった。旧春日村の尾西地区は今や住む人も少なく、廃村寸前にあるように思えた。1973年に上平寺から伊吹山に登り、山頂小屋に一泊し、伊吹の北尾根をたどり、国見峠に着いた。ここから尾西地区を経て、美束に出て、揖斐駅行のバスに乗り、自宅に帰ったことがある。当時尾西地区には住む人も多く、山村としてのたたずまいがあった。それから半世紀が経過し、家屋はもちろん人が生活している気配はなく、山奥まで開かれていた田畑(今も獣よけの囲いは残っている)も自然に帰ろうとしている。

 ガスの中を国見スキー場(ここも廃止)を過ぎ、国見峠に着いた。標高840mばかり、下界は酷暑でもここまで来ると爽やか。身支度を調え出発。最初は急登が続く。先頭はEさん、いつもの決まり文句は「ゆっくり行きます」だが、額面どおりにとってはいけない。これはあくまでも普段とても速く歩くのが、少しゆっくり目というのに過ぎない。だから、この言葉は、標準ペース(ヤマップの記録)で歩きますという意味である。従って、先頭と二番目の距離が離れるので、ところどころで追いつくのを待っていてくれるのである。この時期の山はどこも植物が旺盛に繁茂しているで、余計に暑苦しく思える。急に進む方角が北に変わると山頂は近い。

 50年前にこのような林道、峠はなかった 7:09

 一見ジャングルのようだ 7:48

 山頂 8:07 昨年は寅年さぞや登る人は多かっただろう

 山頂 8:08 ガスの中

 国見峠 9:06 岐阜県側の山々

 二人の女性は普段は一緒に近くの山に登っているようだが、揖斐の方の山は虎子山始めほとんど登っていない。高い山では、蝶ヶ岳に登り、お盆には燕岳に登ると言っていた。本人たちもどこまで山をやるのかといった考えはないようだが、年配者からの助言は、とにかく若い内に色々と経験するのが良いという当たり前のことだった。二人の女性を見ていると、山登りが楽しくてしょうがないという様子が見て取れて、こちらもつい昔話のオンパレードとなってしまった。楽しい会話をしながらの下りだったが、ここに思わぬ邪魔者が入ってきた。女性の一人が首付近をヒルにやられたようで、赤い血が襟に付いている。既にヒルはいなかったが、血を吸っている最中に肌からヒルを引き離すとかゆみが酷くなると聞いた。

 時間は、まだ9時過ぎということで、途中看板があった「大平八滝」まで出かけることになった。実は明日、竹屋谷で沢登りをする計画だったので、その水量を見てくるついでということであった。竹屋谷の入渓地点となるところの水量は多くなかった。この先にある大平八滝の駐車場に車を停め、八滝に向かった。この八滝は地元(美束)の建設業者が開発したもので、その時には新聞に載った。同じ旧春日村の上ヶ流のマチュプチュのようには注目されなかったのは残念であるが、誰でも行けるというものではないし、なにより道路が狭いので敬遠する向きも多いだろう。とにかく手作り感が強く、案内は全て手書きである。地元の見所を少しでも多くの人にみてもらいたいという気持ちは十分感じることができる。まだ、出かけたことがない人はお友達を誘って出かけて欲しい。一ノ滝を見たあと、歩道をたどり、六、七、八の滝を見に行ったが、沢を渡るところがあり、ここは初心者には難しいと思われた。ここで私たちも引き返すことにした。

 手書きの看板が多くある 歩道も個人で整備したのであろう

 八滝の最初の滝 一ノ滝

 

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