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2025年1月19日(日)
中山道 奈良井宿(長野県塩尻市)
姉との旅2日目。 予報ではあまり天気は良くないとのことだったが、6:30過ぎに起き、外を見ると青空。 朝食は 8:00からだったのでひとっ風呂。 こじんまり経営されている旅館はのんびりしていて清算も 8:30以降にお願いしますということだが、清潔で女将さんは温和、料理は美味しく、今回のような旅には最適だった。
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10:00チェックアウトでOKとのことだったので、
部屋に荷物を置いて温泉街の散歩に出かけた。
もともとは湯治場、現在も国民温泉保養地という名にふさわしく、
きらびやかな物はなく、落ち着いてのんびりできる健康に良さそうな雰囲気。
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三十三夜塔 温泉祖神
それでも「お土産屋さん」などは数件開いており、塩川さんの温泉饅頭と、
さいとう菓子工房さんのアップルパイをお土産に購入。
大変美味しかった~!
鹿教湯温泉を離れ向かうは塩尻の奈良井宿なのだが、山道を走っているととても天気が良く、
松本に近づくにつれ北アルプスの白い山々が見えてきた。 それならば。。。
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やっぱり寄り道してしまった。 「松本市アルプス公園」
長野自動車道から山の上にこのタワーをよく見ており、どんなところかと思っていた。
タワーは「山と自然博物館」の一部で無料展望室となっている。 今回は申し訳ないが展望室のみの利用で。
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展望室からは素晴らしい景色! ただし、ガラス張りの展望室からの展望のみ。
蝶ヶ岳~常念岳~横通岳~大天井岳
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日本海に向け北アルプスがズラリ!
街は、松本~安曇野~大町の方まで見えているってこと!?
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爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~白馬三山~栂池の方まで
いやいや、良い景色を眺められてラッキーだった!
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ということで、奈良井宿に到着したのは 13:00ごろ。
車中でおやつを頂いたのでお腹はまだ大丈夫。 JR中央西線奈良井宿駅でまずは撮り鉄。
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松本行きには午前中散策した人々が沢山乗って行かれた。
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私たちはこれから散策開始。
とても立派な宿場町がまるで江戸時代そのままに残されている。
そもそも江戸時代、中山道木曽路十一宿のなかでこちらは「奈良井千件」と呼ばれる賑わいぶりだったそう。
この趣ある街並みが約1km も続き、今なお多くの観光客でにぎわっているのはすごい!
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街道のあちこちにこのような水場もある。
(飲料のためには煮沸してという注意書きあり)
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松本から塩尻に向かうにつれ空は曇り空になったのだが、気温も低いようだし、道には雪が残っている。 そんなに標高の高い所に来た意識が無かったのだが、松本の標高が約600mに対し、こちらは約 940m。 木曽路の中で一番標高の高い宿場町、そしてすぐ南には難所の鳥居峠(1,197m)もある。 山の格好をして歩いている人もいたが、鳥居峠まで登られたのか、隣の藪原駅あたりから中山道を歩き峠越えをしてくる人もいるようだ。 うん、面白そう。
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昨日の海野宿に比べこちらは開いているお店が多い。
ステキなお店が多いのだが。。。
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お腹が空いてきたし、ご当地名物を頂きたかったので、
こちらの「越後屋」さんに入店。
入るとすぐに愛想の良い女将さんが出迎えてくれた。
外のメニューで目に留まったのが「すんき蕎麦」と「投汁そば(とうじそば)(2人前~)」
どちらも冬にしか頂けないようで、以前から食べてみたかった「投汁そば(とうじそば)」を頂く。
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「投汁そば」を頂くので話だけ、と思い「すんき蕎麦」の事を女将さんに伺っていたら、お漬物と一緒にすんき(左)を持ってきてくれた。こういう心遣いが本当にうれしい。 すんき(すぐき)とは「木曽のかぶ菜を乳酸菌で発酵させた、酸味のある無塩の漬物」 無塩というのには驚いた! とても身体に良さそう。 お店に売っているかと思ったのだが、開田高原の方から取り寄せているらしい。 そうかぁ~、御嶽山だなぁ~。
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「投汁そば」を頂く前に、まずは女将さんが作った説明書を拝見し、更に女将さんが実演講習してくれる。 他にもいろいろなお話をしてくれて本当に楽しかった。 お蕎麦は、鉄鍋で鴨肉や野菜の入った汁をグラグラ煮立て、その中に写真のような竹ざるのひしゃくでそばをひと玉ずつ温めてお椀へ投入。汁や具も入れて一緒にいただく。 これは楽しくて美味しい! 機会があればまた食べに伺いたい!
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「越後屋」さん辺りでまだ奈良井宿の 1/3程度しか歩いていないことにビックリ!
お腹もいっぱいになったので、まだまだ歩く。
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こちらの「マリヤ地蔵」を拝見したかったが、
「落雪の恐れあり」で拝観中止となっていた。 残念。
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奈良井宿南端の「鎮神社」までやって来た。 この日はここまで。
お参りをしてお礼を述べた。
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神社から宿場町。
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帰りも同じ道を滑らないように。
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駐車場近くの「木曽の大橋」
日曜日だったが、午後でもスムーズに無料駐車場に入れられて良かった。
新緑・紅葉、お祭りの時などは混むのだろうなぁ。。。良い所だったので機会があればまた訪ねてみたい。
奈良井宿の散策を16:30ごろ終了し、更にもうひとつ見るものがある。
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「歴史的に貴重な建造物にこんなことしてどうなの?」という気持ちが無いわけではなかったが、
見たら感動したっ!!w
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時間があれば日中に松本城見学もしたかったのだが、まぁ今回は仕方がない。
「どうする家康」で石川数正(松本城初代城主)が豊臣方に着いた時、とてもジ~ンとしてしまった。
その石川数正のお城をいつかはきちんと見てみようと思っている。
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「どうなの?」と思っていたプロジェクションマッピングは4回くらい見てしまった。w
こうして2日間めいっぱい姉との冬旅を楽しみ帰宅した。 やはり「のんびり」とはいかなかったが、普段の仕事、家事に追われる日常から考えれば贅沢な楽しみの時間だった。 こんな時間がとても必要。w 次は桜が咲く頃かな?
初日は小諸高原美術館、布引観音、海野宿や鹿教湯
温泉など、二日目は奈良井宿、松本城などお姉さん
と冬の信州を満喫されましたね。小諸高原美術館か
らの浅間山など、また松本市アルプス公園から北ア
ルプス山々の大展望、さらには氷灯ろうや松本城の
プロジェクトマッピングなども楽しめ、何よりでした。奈良井宿は以前立ち寄ったことがありましたの
で、懐かしくレポを拝見させていただきました。
この様な旅も良いものですね。
奈良井宿に行かれましたか!
鳥居峠に登られたり、中山道を歩かれたのでしょうか。
私はこのように大きな宿場町を訪ねるのは初めてで、
こんなに美しく残された町並みにビックリしました。
中山道、特に木曽路は他にも良さそうな宿場町があるので、
また行ってみたいと思いました。