2024年11月10日(日)
群馬県東吾妻町 岩櫃山(郷原 密岩神社から)
この週末は天気が悪そうだったので、金曜日に高尾山に行ってきたのだが、土曜日に天気予報を見ていると日本海側は天気が良くなりそうだと。 「新潟県まで行くのもなぁ。。。」と思いそろそろ紅葉が良いと思われる榛名山を見てみると13時ごろまで晴れマークが並んでいた。 ならばと以前から行ってみたかった岩櫃山を見るとこちらも天気が良い予報。 こちらも紅葉が良いかもしれない日曜日、駐車場に停められるのか?、と思いつつも行ってみることにした。
NHK「にっぽん百低山」で2回観た岩櫃山。 TV放送でも登った方のレポでも山頂付近の岩登りがかなり怖そうだったのだが、まぁ、みんな登っているし、どうしようもなければ下りて来ればいいや、と。 どちらかと言うと戦国時代の真田、武田、徳川、による岩櫃城絡みの歴史に魅かれ、訪ねてみたかった。 とは言っても歴史やお城にそれほど詳しくはなく、「どうする家康」「にっぽん百低山」によるにわかファンだ。 こちらのサイトをとても興味深く、面白く拝見させていただいた。
上記サイト内 「岩櫃城本丸址」
登山口はいくつかあるが、一番一般的なルートで駐車場も大きな(70台)平沢登山口から。 (7:10)
予報は外れどん曇りだったせいか、7:00頃の到着で2台目。
写真背後に駐車場、奥に続く道を上がったすぐの所に観光案内所とトイレ(この時間で使用可だった)がある。
霜の降りた草を眺めながら歩いてゆくと冬桜。
この分岐を左に行くと岩櫃城、そして「尾根通り」のトレイル。(7:22)
直進は「沢通り」へのトレイルで、下山はこちらから。
(7:38)
上記分岐から入るとすぐに中城、その先すぐに一直線の竪堀、二の丸を経て
この写真が碁盤の目曲輪(くるわ)の竪堀(?) 写真左端にある急階段を上って来る。
竪堀は急斜面な為、上部から攻撃されればひとたまりもない。
岩櫃城は甲斐の岩殿城、駿河の久能城と並ぶ武田の三堅城と呼ばれている。
岩櫃城本丸址 (7:43)
この本丸で真田信幸、信繁が幼少時代を過ごしたとのこと。
岩櫃城本丸址敷地
岩櫃城は徳川家康が発令した「一国一城」によって破却された。
岩櫃城址を堪能し、尾根通りで岩櫃山山頂を目指す。
色づき始めた黄葉・紅葉を眺めながら登り進む。
天狗岩 (8:01)
天狗岩手前辺りから両脇が切り立った尾根らしいトレイルになる。
この先でトレイルが「岩場」と「岩場う回路」に分かれるが「岩場」を行ってみた。
注意は必要だがそれほど長くはない。
岩場を通過し、「郷原」(古谷登山口方面)との分岐(赤岩通り分岐)を過ぎると、
櫃の口(天狗の蹴上げ岩)(8:18)
ここからはハシゴ、クサリ、岩登りが出て来る。
岩場にはイワタバコがたくさん見られた。
どんどん登り、山頂への稜線を目指す。
なかなか良い色合い。 もう少しするともっと色づくかな。
ここを上ってゆくと。。。
山頂を望む岩場に出た。
山頂直下の鎖場を下りている人が見えた。 怖そう~。
岩場からはずっと奥に妙義山?
木々が良い色なのだが、曇り空で残念。 実際に目で見ているととてもきれいだった。
しばらく景色を眺めてから山頂に向かう。
まずはこの岩場を下り、写真中央辺りに見える足場の悪いクサリ場を横に移動。
ここの下りと横移動が案外怖かった。
八ッ場ダムの方を撮っているが、山がまったくわからない。
右が吾嬬山(かづまやま)?
先の岩場からいったん下り、山頂への岩場を上る。
最後のクサリは本当に慎重に。
岩櫃山山頂と~ちゃくっ! (8:44)
まずは先ほどまでいた岩場を振り返る。 斜面の黄葉・紅葉がきれいだ!
返す返すも晴れていれば!w
この写真、右上辺りをアップにすると、
先ほど山頂から下りてきた方が岩場で休憩している。
私もあの辺から写真を撮っていた。
山頂から麓を見下ろす。
古谷登山口から登ってくるとこの右側の方から登ってくるのだが、険しいのだろうなぁ。
麓の集落中央辺りに蜜岩神社(里宮)がある。
左下あたりに緑の原が見えるが、そこが潜龍院跡。
八ッ場ダム方面。
左が吾嬬山(かづまやま)と薬師岳?
手前の紅葉も本当にきれいだった。
さて、下山しよう。
ここからはまず同じ岩場を下りる。
沢通りと尾根通りの分岐は櫃の口(天狗の蹴上げ岩)の先なので、
怖い岩場は全てピストンで下ってゆく。
梅干しみたいなキノコ?
沢通りは薄暗くて怖いかな~、と心配だったが、
この時間になると随分と人が登ってきた。
このような所、時には沢の岩ゴロの中を下ってゆく。
この後 9:40頃には登山口まで下山。
観光案内所が開いていたので周辺の情報などを伺い、駐車場近くの岩殿神社を訪ねた。
岩殿神社
神社前の畑と山々。 良い所だなぁ~。
こういう所で戦が行われていたんだなぁ~。。。
駐車場に戻り車で古谷登山口へ移動。
古谷登山口から歩いてすぐの所に密岩神社がある。(トップ写真)
この写真は神社から少し離れた畑から。
密岩神社のいわれは真田以前、岩櫃城にてこの地を治めていた吾妻太郎斎藤基国が真田に攻められ、
その際起きた悲劇から。 詳しくは下記にて。
密岩神社の後に向かったのは潜龍院跡。
のぼりにもあるように、真田昌幸が小田・徳川連合軍に攻められている武田勝頼を、
ここに3日で御殿を作って迎え入れようとしていた、という場所。
勝頼はこの地と甲府の岩殿城、どちらに向かうかを思案し、岩殿城を選んだ結果裏切りに会い天目山で自刃。
もしこちらを選んでいたら歴史は変わった?
岩殿山を背景に、石垣部分が御殿だったそう。
「にっぽん百名山」を見て訪れたいと思った岩櫃山は歴史的にも、山自体も大変興味深く、面白い山だった。 曇り空で紅葉が映えないことが残念だったが、目で見た印象は本当にきれいで、スリル満点だがいずれまた登りたいと思った。 草津などに行く際、ついつい通り過ぎてしまう地域だったが、周囲の観光スポットも興味深く、今回は近くのりんご直売店で美味しいりんごも購入できた。 近くの滝や吾妻峡なども訪ねてみたいと思った。
時間はまだ午前中。 この後、こちらも紅葉が気になっていた榛名山へ向かう。 ナビを入れると郷原近辺からなんと40分程!? つづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます