宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「日本の民主主義の過去と現在ー「自由と民主主義の宣言』(1996年一部改定)から (1)

2020年02月05日 | 綱領関連

「未来社会」における自由と民主主義については、今後も検討していきたいと思います。そうした思いを込めて、「自由と民主主義の宣言」の次の一節を紹介したいと思います。

「第2章 日本の民主主義の過去と現在」の次の部分です。

「(ロ)1922年(大正11年)に結成された日本共産党は、近代日本の自由と民主主義の伝統を継承するものであった。日本共産党は、国民主権の立場から君主制の廃止、貴族院の廃止を大胆にかかげ、はじめて男女平等、18歳以上の男女の普通選挙権を要求し、労働者の団結、出版、集会、ストライキの自由、8時間労働、小作人への土地の引きわたしなどをかかげた」

「日本共産党の鮮明な国民主権の立場は、当時の主権在君主義の『国体』とは真っ向から対立した。その侵略戦争反対、諸民族の自由、平等、植民地支配反対の立場も、好戦的軍国主義とは真っ向から対立するものであった」

「そうしたことのゆえに、日本共産党は公然活動の自由をいっさいうばわれ、『国賊』と非難され、治安維持法と特高警察によって世界に類例をみないほど過酷な弾圧をうけた。うむをいわさぬ逮捕、しばしば虐殺にまでいたった拷問、脅迫、長期拘留、特高の筋書きによる予審と暗黒裁判ーーこれらが日本共産党にたいして常用された」

「中国東地方の侵略以来15年間の侵略戦争、とくに日・独・伊反共軍事同盟による太平洋戦争への拡大とともに、気骨ある自由主義者、宗教者にいたるまで弾圧しながら、天皇制権力はファッショ的暗黒体制を極限にまですすめた。治安維持歩による犠牲者は、記録されているだけでも死者1682人、逮捕・送検者7万5681人、未送検の逮捕者は数10万人にのぼった」

「そして、まさに国民の自由や権利の最後の一片までの圧殺こそ、アジアと日本の国民にいいようのない苦悩と犠牲を強いることと表裏一体であった。いわゆる15年戦争で戦死・戦病死したものだけで230万人、戦災死亡者50万人以上、海外死亡の民間人30万人、被災者880万人にのぼり、そのほか国民各層の被害と困難ははかり知れなかった。中国人民をはじめアジア諸国民2000万人以上が犠牲となった」

この事実は国民の自由と民主的権利の一つひとつをかちとり、守りぬくことの大切さを、いまもわれわれに痛切に教えている」