「しんぶん赤旗 日曜版」3月1日付、自民党のブレーンを30年つとめた憲法学者の小林節さんのインタビュー記事が掲載されました。小林さんには、16年の参議院選挙前に大和で講演していただいたことがあります。野党共闘への提言を中心に発言内容を紹介させていただきます。(全文を是非「しんぶん赤旗」で、お読みいただきたいと思います)
「ぼくが読んだのは共産党の幹部からもらったパンフ(党大会議案掲載の第8回中央委員会総会決定)です。年末年始、自宅の居間や食卓、書斎でずっと読み、はまりました。4回よみましたよ。~ 内容は楽しく、感動的でした」
「ぼくは善意から以前、『日本共産党の名前は変えた方がいい』と言いました。しかし、党大会文書を読んで『共産主義はこれからの日本の希望だ』と思うようになりました」
「資本主義は資本の増殖を正当化します。だから、資本家は労働強化で労働者を搾取できるのです。共産主義はそうではありません。資本は公のもので、その目的はみんなを豊かにし、社会の安定的発展のためにあるという発想です」
小林さんは、ソ連や中国の失敗についてふれた上で、次のように語っています。
「日本のように高度に資本主義が発展し、人権と自由主義を守るたたかいが続けられてきた国では、ソ連や中国のようにはならない。改定綱領などを読み『日本でこそ、共産主義という言葉が新しい意義を持つのではないか』と思いました」
【野党連合政権について】
「与党は、『野合』と批判しますが、党大会文書でも言っているように、この数年の努力で立憲主義の回復、格差是正、多様性の尊重が野党共通の認識になっています。13項目の共通政策があります。何より、権力を私物化した安倍政権を倒すー。これだけでも立派な共通の旗です。野合でも何でもありません」
「野党連合政権をめざすうえでは、政策上の不一致点をどうするのかも大事です。そこも共産党は明確にしています。日米安保や自衛隊に関する共産党の立場は、目標として主張するが、政権には持ち込まないと明言しています。安倍政権を倒すためには共産党を入れた選挙挙力・連合政権がどうしても必要です」
「安倍政権を倒すために野党が早く政権合意をすることが必要です。選挙で野党全体が勝ち、共産党が躍進する。そうして連合政権を支える役割を担ってほしいと思います」