「東京新聞」5日付、夕刊は、次のように報じました。
「〈米シンクタンク、軍備管理協会のダリル・キンポール会長の話〉低出力の核兵器の配備は新たな危機を生み出すだけだ。米国の潜水艦に搭載されているのが、小型核かどうかはロシアには見分けがつかず、過剰な反応を招く恐れがある。米国がやるべきなのはロシアとの緊張緩和を探り、膨大な費用のかかる核戦争を回避すること。来年二月に期限が切れる米ロ間の新戦略兵器削減条約(新START)の延長なしには核戦争のリスクは増すばかりだ。〈ワシントン・共同)
米国の保有している戦略原潜は14隻あり、うち8隻は太平洋に配備されています。2017年10月には、緊迫していた朝鮮半島情勢のなか、釜山に改良型オハイオ級ミシガンが入港しています。
同年4月に入港した同艦について、「韓国メディアは、「アメリカ海軍特殊部隊シールズを韓国軍との共同訓練のために運んできた伝えた。訓練の訓練の目的は、北朝鮮の核兵器施設と同国の金正恩委員長を排除するこ。だが、米軍は訓練の目的は同国の政権転覆ではないと述べた」報じていました。(「2017・10・23」)
日本への同艦の入港について、「神奈川新聞」が次のように報じていました。(2010年9月28日)
「米海軍のオハイオ級原子力潜水艦『ミシガン』(1万6764トン、マクローリン大佐ら158人乗り組み)が28日午前10時5分ごろ、米海軍横須賀基地に入港した。『乗組員の休養と物資の補給・維持』などが目的とされている」
日本との関係では、「しんぶん赤旗」2月6日付の竹下岳記者の記事が注目されます。
「米国防総省はF35ステレス戦闘機の、新型核弾頭B61-12が搭載可能な『ブロック4』への移行に着手しました。B61-12は出力が低く抑えられているものの、命中精度が大幅に向上しており、結果として破壊力が増しているとされています」
「新NPRでは、核・非核両用の戦闘機や爆撃機(DCA)について、『必要なら北東アジアに配備する』と明記。F35Aはすでに17年秋から約半年間、米空軍嘉手納基地(沖縄県)に暫定配備されています」
「ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄に伴い、米政府は日本を含むアジア地域への新たな中距離弾道ミサイル配備を検討しています。トランプ政権による陸上配備型ミサイル迎撃システム『イージス・アショア』の押し付けも、こうした新たな核戦略の一環といえます。米国の『核抑止』依存政治が続けば、日本は再び、米国の核戦略拠点にされかねません」
改定綱領は、「(第9節)『ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ(広島・長崎をくりかえすな)』という被爆者の声、核兵器廃絶を求める世界と日本の声は国際政治を大きく動かし、人類史上初めて核兵器を違法化する核兵器禁止条約が成立した。核兵器を軍事戦略の柱にすえて独占体制を強化し続ける核兵器固執勢力のたくらみは根強いが、この逆流は、『核兵器のない世界』をめざす諸政府、市民社会によって追い詰められ、孤立しつつある」
この立場で、核戦争阻止、核兵器禁止、廃絶のために全力を尽くす決意です。