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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(4)

2014-10-17 15:16:54 | 日記・エッセイ・コラム
ここでは野菜価格を例題としていますが、ビジネスにおけるデータでも、同様の手法で要約し視覚化すると内在する情報の特徴が分かり易くなります。
それでは、
大根価格を25年度(H25y)と26年度(H26y)で比べてみましょう。今回は両年度における相関関係を見てみます。

表1はH25yとH26y における大根価格であり、図1はその相関散布図で横軸にH25yを縦軸にH26yの大根価格をとって描いています。




MS-Excel (2010 ver) での作成は次の様にすれば良いでしょう。
 ・表1の緑色セル部分を選択
 ・挿入→散布図→散布図(マーカのみ)を選択
 ・散布図の1つのプロットを右クリック
 ・近似曲線の追加→線形近似→□ グラフに数式を表示する→□ グラフにR-2乗値を表示する→□にチェック→閉じる
  
図1を参考に見やすく編集して下さい。

図1の赤色直線を回帰直線と言いH25yとH26yの大根価格は同じ様に変動していることを表しています。
ビジネスにおいても2つのデータがあれば、例えば「投資と売上」とか「販売価格と数量」とか・・・色々で試して下さい。
ここでは、
赤字で示した相関係数(r=0.728)に注目です。この値は相関の強さを表しており「1」に近いほど相関が強いと言えます。
図1の赤色直線の傾き具合によって、H25yとH26yの大根価格に差が有るかどうかを、また散布点(プロット)のバラツキ具合で相関の具合などを推測出来ます。
ただ、
「相関が無い=関連性(規則性)がない」では有りません。「相関がある」とは図1の赤色直線にそって多くのデータが散布することだと言えます。

相関と回帰はビジネス統計で大切な手法かと思いますので、追々、説明して行きたいと思います。

次回に続く!

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