ビジネスと統計(20)
生産工程能力(CP)などと言えば難しい QCの専門用語の様に思えますが、例えば、あなたのお店の出前(デリバリーなど)の時間だって CPで表すことも出来る身近なものです。
出前の所要時間を集計すれば、基本的に正規分布になるかも知れません。そして、
出前の時間が一定の範囲内(2SD 以内)に収まっていれば、あなたは一応満足するでしょう。ところが、
実際は色々あって早かったり遅かったりするものです。もし、
実際の出前の時間が 図1の様であったなら、
出前の所要時間を集計すれば、基本的に正規分布になるかも知れません。そして、
出前の時間が一定の範囲内(2SD 以内)に収まっていれば、あなたは一応満足するでしょう。ところが、
実際は色々あって早かったり遅かったりするものです。もし、
実際の出前の時間が 図1の様であったなら、
図1 出前時間を家庭した分布
あなたは出前時間を正規分布に変換して2SD 又は 3SD を外れた回数と原因を調べようとするでしょう。そこで、
出前時間を対数変換しますと図2の様になってしまいました。
出前時間を対数変換しますと図2の様になってしまいました。
図2 対数変換後の出前時間の分布
とても正規分布とは言えません。
今度は、
ジョンソン変換(Johnson transformation)を行うと図3の様になりました。
今度は、
ジョンソン変換(Johnson transformation)を行うと図3の様になりました。
図3 Johnson変換後の出前時間の分布
あなたのお店の出前時間は Johnson変換で正規出前モデル(正規工程モデル)となりました。しかし、非正規出前モデルの分布を観察して改善点や、あるいは、イノベーションの情報を探る事も大切でしょう。
情報統計研究、はここから!