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こんな生活も底をつきます。
明日、学校に持って行くお金が有りません。私が母に催促すると「じゃあ、チョッと待ッといて・・・」と言って出かけます。母が帰って来るとちゃ~んとお金がもらえます。どうしてだろうと思っていましたが、母は土産物店で集金してきたのです。
一度、集金について行ったことがあります。母は店主に「悪いけど・・、この子に急ぎのお金がいるのよ・・」と言って、店主に売掛金の一部入金をお願いします。店主も「月末でもないのに・・・、しょうがないな・・・」など言いながらも支払ってくれるのです。そんな風に大らかに助け合っていた時代でもあったのです。
何度か、母と屋島にも集金に集金について行きました。屋島山上のケーブルカーを降りて屋島寺へと向かう道を歩いて行きます。途中から、母は「ここはお国の何百里・・・・」と歌いだします。私は恥ずかしいので止めてくれと言いますが、母は平気で歌い続けます。すると、回りを歩いていた観光客も一緒に歌いだすのです。
「奥さん・・、元気やな・・・」と声を掛けられますと、母は「元気が取り得ですがな・・・、さあ行きましょう・・・」と言って、観光客を一軒の土産物店に案内しました。観光客も連れだって店に入って来ます。母は店主に「団体客のごあんな~い・・・」と言って、売掛の集金を有利にします。