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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(6)

2015-05-11 17:41:25 | 日記・エッセイ・コラム
ビジネスと統計(6)
野菜価格は時系列データですので、折線グラフでその価格変動を見て見ましょう。
図1は平成25年度と平成26年度の大根の価格の変動を折れ線グラフで表しています。


この様な変動を平滑化したものが移動平均で、株価チャートでよく目にする移動平均(25日線、75日線)と同じです。
移動平均とは、一定期間の代表値をその期間の”傾向値”として、全体の”すうせい(趨勢)”をみるのに役立ちます。
図1の移動平均を見て、大根の価格は1月下旬~5月下旬にかけて下向し、6月上旬から上向していることが分かります。

移動平均は、MS-Excel (2010 ver) で次により求めることが出来ます。

 ・ 表1のA列2行~C列28行の全てを選択したのち、
 ・ 挿入→折線→折線→折線グラフ作成
 ・ 折線グラフ→青色折線(H25y)を選択→右クリック→近似曲線の追加→
  ◎移動平均(M)→区間(E)に「3」を入力
 ・ →閉じる

平成25年度の移動平均線が追加されました。次に、赤色(H26y)について同様に行います。

表1 大根価格の推移


如何ですか・・・、
チョッとした工夫で単純な折れ線グラフが統計的なグラフになりましたね!
他者と一味違う資料を作成しスキルの差別化を図りましょう。

次回に続く!

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