このブログは「すぐに役立つ統計のコツ」(オーム社)で書き足らなかった事柄を書いています。したがって、やや専門的になっているかも知れませんが、なるべく役立つコツを平易にと心がけています。
それでは、前号に引き続き「すぐに役立つ統計のコツ」第4章(39ページ)を開いて下さい。
本書の39ページには、等分散(バラツキが等しいかどうか)を調べる方法として、「Leveneの検定」(レーベンの検定又はルビールの検定と言う、H. Levene )を例題で示しています。本書の例題4の結果は等分散として一元配置分散分析表(表4.8)の結果ですが、本当に等分散でしょうか。
39ページの「Leveneの検定」をみれば「p=0.9381>α=0.05」から等分散と判断されます。
39ページの「Leveneの検定」をみれば「p=0.9381>α=0.05」から等分散と判断されます。
この「Leveneの検定」は平均値(mean)について調べものでLeveneのオリジナルな方法です。
もし、
正規分布でない標本の場合は、よりロバスト(頑健)な中央値(median)を用いる方法もあります。データ解析環境「R」でのLeveneのデフォルトはmedianになっています。
その他に、
等分散の検定には「Bartlettの検定」(M.S. Bartlett)などいくつかの方法があります。
等分散の検定には「Bartlettの検定」(M.S. Bartlett)などいくつかの方法があります。
「すぐに役立つ統計のコツ」では取り上げていない「Bartlettの方法」を示しておきます。
Excel による Bartlettの計算
図1 計算手順(1)
図2 計算手順(2)
図3 計算手順(1)(2)のExcel関数式一覧
次回は、
「すぐに役立つ統計のコツ」から第5章の「比率の差を比較する(クロス集計)」についてご紹介します。
「すぐに役立つ統計のコツ」から第5章の「比率の差を比較する(クロス集計)」についてご紹介します。
本書の例題(データ)は下記の情報統計研究所(HP)からダウンロード出来ますのでご利用下さい。
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