なた豆と言えば「カナバリン」ですが、私は煮たり煎じたりした”なた豆”にカナバリンの薬理作用が残っているとは
思えません。生豆(種子)に熱を加えず粉末などにして飲用するとかすれば、咽頭や扁桃腺などの炎症に文献的
な効果があるかも知れません。
カナバリンについては今後の研究に期待しましょう。
私はカナバリンの抽出実験の過程で発見した化学合成物質・・・、
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「植物ステロール」
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に注目しています。
今、植物ステロールは血液中のコレステロールや中性脂肪などを減少させる物質として注目されています。
食品業界などから熱い注目を浴びている植物ステロールに関する論文は沢山あります。
そして、いずれの論文においても植物ステロールの脱コレステロール作用を認めています。
今後、植物ステロールの大量生産技術が求められるようになるかも知れません。
私は”なた豆”から植物ステロールを効率的に抽出する技術的方法を、今回の抽出実験で確立しました。
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その他に”なた豆”から注目すべき物質のシグナルを発見。
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なた豆に関する論文要旨は下記にアクセスして下さい。
情報統計研究所:
http://kstat.sakura.ne.jp
最近、なた豆を謳った商品がインターネットで盛んに宣伝されています。
はたして、
なた豆の毒性成分が使い方によって薬になるのでしょうか?
毒もさじ加減って言いますから・・?
アフリカではタチナタマメが女性疾患に、中国では腎虚腰痛、百日咳、副鼻腔炎、しゃくり、嘔吐などに用いられていると記載されています。この様な文献の出典はそのほとんどが「日本古典全集」(重訂本草網啓蒙第4」や「大和本草巻之四」(貝原益軒)などです。
この時代の文献が今まで見向きもされず、検証もされなかったとは思えません・・?
最近のなた豆ブームに首をかしげたくなります。
「カナバリン」については、科学的な論文も数多いのですが、純粋なカナバリンは医学や生物学での実験用試薬として知られています。カナバリンのリンパ球幼若化反応におけるマイトージェンを、さも生体内での免疫活性化反応であるようなコマシャルがありますが、そもそも免疫の指標って何・・??
私は”なた豆のカナバリン”についてこれ以上追及することを止めることにしました。
だって、
なた豆にはもっと素晴らしい成分があったのです。
ナタ豆関連のホームページ:
http://kstat.sakura.ne.jp