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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

医学と統計(59)

2011-01-01 17:44:36 | 日記・エッセイ・コラム

2つの分割表の併合について。
やさしい医学統計手法(http://kstat.sakura.ne.jp/medical/med_010.htm)にアクセスし,
第4章(百分率を比較する)の「C. 対応のあるとき」の [ 例題13 ] を見て下さい。
[ 例題13 ] には心電図検査における年齢ごとの要精密検査の男性と女性の割合が載っています。すなわち、
要精密検査を受けた男性と女性の割合は表1と表2 のようになります。
Medstat59

この表1と表2をまとめたものが「やさしい医学統計手法」の[ 例題13 ] の表20 であり、
2つの「 L×2分割表 」から、男性と女性の要精検率の差が統計学的に有意かどうかを
Cochran 法、Mantel-Haenszel 法、Odds 法

で問うことになります。
この方法は「対応のある2群における出現率の検定」として、下記 URL から、
その計算方法を[ ●関数式による方法 ] からダウンロード(MS Excel , xls 形式)することが出来ます。

http://kstat.sakura.ne.jp/medical/med_010.htm

3つの方法は計算方法の違いであり、いずれも 2つの集団間の出現率の差を検定するものです。
「P.S.」
統計分析ルーチンの合間にふと思いついた事を書いて来ました。訪問履歴を見ますと深夜から早朝のアクセスが多く見受けられます。筆者自身がそうであったように宿直勤務の合間のアクセスかも知れないと思い、なつかしく回想しています。しかし、残念ながら都合により、しばらく情報統計研究所はお休みを頂きますので「医学と統計」も休ませていただきます。多くの訪問者に感謝申し上げます。