ホウレン草の価格を時系列データとして、その循環変動に注目しましたが、ここで、時系列としてではなく、平成24と平成25のホウレン草価格の平均値に差があるかどうかを調べて見ましょう。
図1はホウレン草価格のBox Plot(箱ひげ図)です。
図1 ホウレン草価格のBox Plot
そして、
表1はホウレン草価格の統計量とWilcoxonの順位和検定の結果です。
表1 ホウレン草価格の統計量と検定結果
ホウレン草価格を両年度で比較しますと、Wilcoxon testの p-value= 0.9282>0.05 であり、その平均値(ここでは代表値ですが同じ意味)に差のない事が分かります。
このことは、図1のBox Plot を見ても両年度の分布が同じ事からも分かると思います。
しかし、
両年度で比較すると、季節変動がまるめられてしまいますので気を付けなくてはなりません。
そこで、
各年度の季節(冬、春、夏、秋)ごとの平均値に違いが無いかを調べて見ます。
図2を見て下さい。
図2 ホウレン草価格(季節ごとの)のBox Plot
季節ごとの価格には差が有りそうです。
母集団で差が有るかどうかは、統計学的な検定で判断します。
ここでは、
Steel Dwass の多重比較で検定しており、図2において同符号(アルファベット)間に有意差(p<0.05)のあることを示しています。
多重比較とは、
例題の様な一元配置分散分析の対象において、どの季節(水準間)の組合せに有意な差が有るかを見るものです。
さあ~~!
あなたのビジネスにおいて使って見て下さい。
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