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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

医学と統計(20)

2007-12-10 10:32:53 | 日記・エッセイ・コラム

Internet Computer Network Laboratory

情報統計研究所

ロジスティック回帰分析のツールは1948年にアメリカのフラミンガムで開始された冠状動脈性疾患に関するコホート調査と言われています。

例えば、臨床試験である治療の影響について調べるとき、その治療法に影響を与える因子、つまり、有意な予後因子について調べる訳です。

多重ロジスティック回帰分析でのオッズ比は多変量調整済みオッズ比であり、これに対して、後ろ向き研究での比較指標のオッヅ比は粗オッズ比として区別されます。
ロジスティック回帰でのオッヅ比はexp{β0+β1X1+・・・+βjXj }で表されます。例えば、
A群のコレステロールが200mg/dl、B群のコレステロールが150mg/dlのオッヅ比は次の様になります。
A群:exp{β0+β1×200+・・・+βjXj }
B群:exp{β0+β1×150+・・・+βjXj }
A群とB群の比は、
exp(A)/exp(B)=exp(A-B)であるので、exp{β1(200-150)}=exp{β1×50}、
ここで、
β1が0.0105であればA群とB群のオッヅ比はOdd=exp(0.525)=1.69となります。
ただし、β1以外は全く同じ値をとるものとします。


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