「麒麟の翼」というタイトルに興味を覚えて手に取った。麒麟は中国の伝説上の動物で、聖獣だが翼があるとは聞いた事がない。それで、なぜこんなタイトルがつくのか? それがきっかけだった。
単行本のカバーに使われている麒麟に翼がある像が、なんと東京の日本橋にあるという。インターネットで調べて見て、確かに! 知らなかった! 京都からは、ちょっと簡単には現物の麒麟像を見に行けないのが残念だ。
事件はこの「麒麟の翼」像の場所から始まる。
午後9時近くに日本橋交番の脇を通過し、上質のスーツ姿で初老と見当をつけた男がおぼつかない足取りで日本橋を渡り始める。交番の安田巡査がその後姿を視認していた。一旦視線を外し、周辺を見渡した後で、日本橋の方に目をやると、二体の麒麟像が置かれた装飾柱の台座のあたりに先ほどの男がもたれかかって動く様子がない。
安田巡査は念のために、その男に近づいていき動天する。男の胸にナイフが深く突き刺さったままで、ワイシャツに赤黒い染みが付いていたのだ。使い慣れた無線機を身体のどこに装着したのか、一瞬思い出せないほどになる。
男は救急車で病院に搬送されるが死亡する。緊急配備がかけられ、殺人事件として初動捜査が始まる。
初動捜査の段階で死亡した被害者の身元が判明する。というのは、緊急配備で捜査に加わっていたパトロール中の巡査が事件発生から約2時間後に日本橋人形町にある浜町緑道という公園に潜んでいる不審な男に声を掛けると、その男が突然に逃げだし、道路に飛び出したところでトラックにはねられたのだ。男は意識不明の重態で病院に搬送される。
その男が被害者の財布を持っていたことと、男が隠れていた場所から被害者のものと思われる鞄が発見された。そのため、被害者の家族にも直ぐに連絡がついた。家族は慌てて病院に駆けつける。被害者は青柳武明。
一方、被疑者は八島冬彦。本人が持っていた原付免許証で氏名が判明し、八島の所持していた携帯電話で中原香織と連絡が取れた。八島と一緒に住んでいるという中原香織も京橋の救急病院に向かう。
鑑識捜査の結果、被害者の流したかすかな血痕を辿り、首都高速道路江戸橋入口のすぐ手前の地下道の途中が、刺された現場と確定される。江戸橋は日本橋川に架かっていて、一方その地下道は10mちょっとの短いものだった。
犯人にナイフで刺された青柳は、その地下道からなぜか誰にも連絡せず、日本橋交番で助けを求めることもなく、麒麟の翼の下までおぼつかない足取りで移動したのだ。なぜ、そんな行動をとったのか?
日本橋警察署で、青柳武明の妻・史子は家族とともに、発見された財布や鞄の確認を依頼される。財布や書類鞄は武明のものと即答できたのだが、その中身についてはほとんど答えられない状態だった。財布に総額11万4850円が入っていたのだが、その額が所持額として妥当かどうかについても、金の管理を任せきりなので不確かという。
カード類の中にインターネットカフェの会員証が入っていることに、息子の悠人は気づくがその疑問を口にしなかった。パソコンなら自宅にもあるし、父は会社でも使っているはずだから疑問を抱いた。眼鏡ケースについては、眼鏡の方は武明のものと確認できたが、眼鏡ケースは見たことのないものだという。また、デジタルカメラは鞄に入っていた遺留品の一つだが、家族は誰一人そのデジカメを見たことがないという。また、カメラで写真を撮る趣味はなかったと史子は発言した。
中原香織は、午前11時を少し過ぎた頃、八島からの電話を受けたのだ。そのとき、「どうしよう。おれ、えらいことやっちまった・・・・。まずいことになつちゃったんだよ。どうしよう」ということが話されただけで、電話が切れたのだ。それは、どうも八島がトラックにはねられる直前だった。中原は八島が人を殺すことができる人間ではないと信じているが、彼のこの最後の言葉を松宮の質問に対しては言いそびれてしまう。
日本橋警察署に捜査本部が開設される。
この事件の捜査で主な登場人物となるのが、日本橋警察署の加賀恭一郎警部補と警視庁捜査一課所属の松宮脩平である。この二人は、練馬の少女殺害事件で組んだことがあるのだ。加藤と高宮は親戚関係にあり、高宮にとり加賀は従兄にあたる。
被疑者が所持していた被害者の財布から被害者の住所・氏名が即座に判明し、被疑者が潜んでいた公園の場所から書類鞄も出ていた。被疑者の運転免許証から被疑者の氏名・住所も明らかになっている。意識不明で重態だが入院中の被疑者の意識が戻り、事情聴取ができれば、簡単に一件落着しそうな筋に思えた。しかし、八島は意識不明のまま無くなってしまう。
死亡した八島を殺人事件の犯人と判断して、証拠から合理的に理由づけし事件を処理し、捜査本部を解散できるのか?
被害者青柳武明の胸に深く突き刺さっていたナイフは、外国製のものだがそれほど珍しいものではないという。そのナイフが八島のものだという確実な証拠が出て来ない。犯行の凶器の出所、所持者が解明できない・・・・。
簡単に思えた事件には、意外な壁が立ちはだかった。青柳武明の勤務先は新宿にある建築部品メーカー「カネセキ金属」で、製造本部長の肩書を持っていた人物。八島は現在失業中だった。病院での中原に対する事情聴取から、「カネセキ金属」という会社名で、青柳と八島の微かな接点が見つかりそうになる。
人間関係の繋がりが加賀と松宮の地道な操作からわかり始める。一方、新宿に勤める青柳がなぜ日本橋近辺に居たのか? 会社の事を家では話さないという史子からは何のヒントも引き出せない。当日の仕事の関係でないことは捜査で判明する。なぜ、日本橋なのか? 一見単純に思えた殺人事件から、廻り廻ってどんどん複雑に接点を持つ背景が明るみに出てくる。一歩誤れば、冤罪事件になってしまいそうな事案でもあった。
この小説は、揺るぎない証拠固めの重要性がテーマとなっているように思う。そして遺留品から事件解明に結びつく事実が少しずつ判明していく。その推理と論理の展開のおもしろさに読者は引きこまれて行くことだろう。日本橋警察署のエリアを我が庭のごとくに知り尽くした加賀の着眼点と発想が読者を魅了する。捜査本部という組織に対して、加賀と松宮がうまく役割分担するところもおもしろい。捜査本部という組織内での人間関係の使い方という点で。従兄という親戚関係にある二人の関係が、ここで役立ているのかもしれない。加賀と松宮はいわゆる良いコンビである。
この小説にはいくつかの興味深い観点が含まれているように思う。
1.加賀の着眼と発想力。意外な切り口から事実を拾い出し、そこから推理と論理を展開していく。常に事件現場に立ち戻り思考する。その推理が事件を軸に様々な人間関係を連環させていく。加賀の推理がどこまでどのように進展するのかという興味深さがある。
簡単に解決しそうに思えた事件が、次々に異なる顔を見せ始める。何気ないヒントが、その局面を転換させるトリガーとなっていく。それは加賀が事件現場に繰り返し戻って行く成果でもある。事件解決の鍵は事件現場にある。「麒麟の翼」が重要な意味を秘めていたのだ。
2.この小説の中で、日本橋を中心にしたある地理的エリアに徐々に馴染んでいくというおもしろさ。一種のタウンウォッチングの様相が加味されている。日本橋近辺の観光ガイド的文脈が事件の解明と密接に結びついていく。日本橋七福神巡りが事件に関わってくるのだから興味深い。そこにも着眼点が意外性を導いていく。
3.労災隠し問題と事件報道のあり方、人間教育の問題、及びインターネット社会の仮想的人間関係という社会事象の諸側面。それらが殺人事件の捜査プロセスに織り込まれていくという興味深さがある。一種の三題噺的な側面がこの小説の構想に含まれていておもしろさを加えるとともに、そこには著者の社会問題に対する批判的視点も描き込まれているように受け止めた。このあたりが、この作品に重みを与えているように思う。
この小説を読んでいて、最後までこの小説の中だけでは解明できない謎が残った。
それは、加賀隆正という二年前になくなった恭一郎の父と恭一郎との親子関係である。「おそらく隆正は周囲から尊敬される警察官だったのだろう」と記述された文脈が出てくる。この小説では、隆正の死期に担当看護師であった金森登紀子が冒頭に登場し、隆正の三回忌の法事を実施するように恭一郎に勧め、そのための労をとる。この側面が主な登場人物の一人となる加賀恭一郎のプロフィールの底流を形作る。
なぜ、登紀子はそれほど熱心なのか? 隆正の死後も登紀子と恭一郎との間ではメールのやり取りが続き、彼が一周忌も墓参りもしていないという意味のことを書いていたことに端を発してる行為なのだ。
恭一郎は父隆正との間に何があったのか? 謎のままで終わる。この局面がテーマとなる作品がいずれ創作されるのだろうか? あるいは、既に別の作品でその一端が語られているのだろうか。
この一点についてこの作品は未完で終わる。
ご一読ありがとうございます。
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この作品の波紋から、背景情報についていくつか関心事項を調べて見た。一覧にしておきたい。
日本橋(東京都中央区) :ウィキペディア
江戸橋 :「神田川」
麒麟 :ウィキペディア
Images for 電工ナイフ
日本橋七福神巡りコース :「人形町」
水天宮 ホームページ
笠間稲荷神社 東京別社 :「笠間稲荷神社」
小網神社 ホームページ
松島神社(大鳥神社) :「中央区 町会・自治会ネット」
浜町緑道コース おすすめ散歩コースMAP :「人形町」
日本橋 ゆうま :「人形町」
香り豊かな人形町の美味しいそば(蕎麦)20選 :「Retty」
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その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
ふと手に取った作品から私の読書領域の対象に加わってきました。
次の本をまずは読み継いできました。お読みいただけるとうれしいです。
『プラチナデータ』 幻冬舎
『マスカレード・ホテル』 集英社
単行本のカバーに使われている麒麟に翼がある像が、なんと東京の日本橋にあるという。インターネットで調べて見て、確かに! 知らなかった! 京都からは、ちょっと簡単には現物の麒麟像を見に行けないのが残念だ。
事件はこの「麒麟の翼」像の場所から始まる。
午後9時近くに日本橋交番の脇を通過し、上質のスーツ姿で初老と見当をつけた男がおぼつかない足取りで日本橋を渡り始める。交番の安田巡査がその後姿を視認していた。一旦視線を外し、周辺を見渡した後で、日本橋の方に目をやると、二体の麒麟像が置かれた装飾柱の台座のあたりに先ほどの男がもたれかかって動く様子がない。
安田巡査は念のために、その男に近づいていき動天する。男の胸にナイフが深く突き刺さったままで、ワイシャツに赤黒い染みが付いていたのだ。使い慣れた無線機を身体のどこに装着したのか、一瞬思い出せないほどになる。
男は救急車で病院に搬送されるが死亡する。緊急配備がかけられ、殺人事件として初動捜査が始まる。
初動捜査の段階で死亡した被害者の身元が判明する。というのは、緊急配備で捜査に加わっていたパトロール中の巡査が事件発生から約2時間後に日本橋人形町にある浜町緑道という公園に潜んでいる不審な男に声を掛けると、その男が突然に逃げだし、道路に飛び出したところでトラックにはねられたのだ。男は意識不明の重態で病院に搬送される。
その男が被害者の財布を持っていたことと、男が隠れていた場所から被害者のものと思われる鞄が発見された。そのため、被害者の家族にも直ぐに連絡がついた。家族は慌てて病院に駆けつける。被害者は青柳武明。
一方、被疑者は八島冬彦。本人が持っていた原付免許証で氏名が判明し、八島の所持していた携帯電話で中原香織と連絡が取れた。八島と一緒に住んでいるという中原香織も京橋の救急病院に向かう。
鑑識捜査の結果、被害者の流したかすかな血痕を辿り、首都高速道路江戸橋入口のすぐ手前の地下道の途中が、刺された現場と確定される。江戸橋は日本橋川に架かっていて、一方その地下道は10mちょっとの短いものだった。
犯人にナイフで刺された青柳は、その地下道からなぜか誰にも連絡せず、日本橋交番で助けを求めることもなく、麒麟の翼の下までおぼつかない足取りで移動したのだ。なぜ、そんな行動をとったのか?
日本橋警察署で、青柳武明の妻・史子は家族とともに、発見された財布や鞄の確認を依頼される。財布や書類鞄は武明のものと即答できたのだが、その中身についてはほとんど答えられない状態だった。財布に総額11万4850円が入っていたのだが、その額が所持額として妥当かどうかについても、金の管理を任せきりなので不確かという。
カード類の中にインターネットカフェの会員証が入っていることに、息子の悠人は気づくがその疑問を口にしなかった。パソコンなら自宅にもあるし、父は会社でも使っているはずだから疑問を抱いた。眼鏡ケースについては、眼鏡の方は武明のものと確認できたが、眼鏡ケースは見たことのないものだという。また、デジタルカメラは鞄に入っていた遺留品の一つだが、家族は誰一人そのデジカメを見たことがないという。また、カメラで写真を撮る趣味はなかったと史子は発言した。
中原香織は、午前11時を少し過ぎた頃、八島からの電話を受けたのだ。そのとき、「どうしよう。おれ、えらいことやっちまった・・・・。まずいことになつちゃったんだよ。どうしよう」ということが話されただけで、電話が切れたのだ。それは、どうも八島がトラックにはねられる直前だった。中原は八島が人を殺すことができる人間ではないと信じているが、彼のこの最後の言葉を松宮の質問に対しては言いそびれてしまう。
日本橋警察署に捜査本部が開設される。
この事件の捜査で主な登場人物となるのが、日本橋警察署の加賀恭一郎警部補と警視庁捜査一課所属の松宮脩平である。この二人は、練馬の少女殺害事件で組んだことがあるのだ。加藤と高宮は親戚関係にあり、高宮にとり加賀は従兄にあたる。
被疑者が所持していた被害者の財布から被害者の住所・氏名が即座に判明し、被疑者が潜んでいた公園の場所から書類鞄も出ていた。被疑者の運転免許証から被疑者の氏名・住所も明らかになっている。意識不明で重態だが入院中の被疑者の意識が戻り、事情聴取ができれば、簡単に一件落着しそうな筋に思えた。しかし、八島は意識不明のまま無くなってしまう。
死亡した八島を殺人事件の犯人と判断して、証拠から合理的に理由づけし事件を処理し、捜査本部を解散できるのか?
被害者青柳武明の胸に深く突き刺さっていたナイフは、外国製のものだがそれほど珍しいものではないという。そのナイフが八島のものだという確実な証拠が出て来ない。犯行の凶器の出所、所持者が解明できない・・・・。
簡単に思えた事件には、意外な壁が立ちはだかった。青柳武明の勤務先は新宿にある建築部品メーカー「カネセキ金属」で、製造本部長の肩書を持っていた人物。八島は現在失業中だった。病院での中原に対する事情聴取から、「カネセキ金属」という会社名で、青柳と八島の微かな接点が見つかりそうになる。
人間関係の繋がりが加賀と松宮の地道な操作からわかり始める。一方、新宿に勤める青柳がなぜ日本橋近辺に居たのか? 会社の事を家では話さないという史子からは何のヒントも引き出せない。当日の仕事の関係でないことは捜査で判明する。なぜ、日本橋なのか? 一見単純に思えた殺人事件から、廻り廻ってどんどん複雑に接点を持つ背景が明るみに出てくる。一歩誤れば、冤罪事件になってしまいそうな事案でもあった。
この小説は、揺るぎない証拠固めの重要性がテーマとなっているように思う。そして遺留品から事件解明に結びつく事実が少しずつ判明していく。その推理と論理の展開のおもしろさに読者は引きこまれて行くことだろう。日本橋警察署のエリアを我が庭のごとくに知り尽くした加賀の着眼点と発想が読者を魅了する。捜査本部という組織に対して、加賀と松宮がうまく役割分担するところもおもしろい。捜査本部という組織内での人間関係の使い方という点で。従兄という親戚関係にある二人の関係が、ここで役立ているのかもしれない。加賀と松宮はいわゆる良いコンビである。
この小説にはいくつかの興味深い観点が含まれているように思う。
1.加賀の着眼と発想力。意外な切り口から事実を拾い出し、そこから推理と論理を展開していく。常に事件現場に立ち戻り思考する。その推理が事件を軸に様々な人間関係を連環させていく。加賀の推理がどこまでどのように進展するのかという興味深さがある。
簡単に解決しそうに思えた事件が、次々に異なる顔を見せ始める。何気ないヒントが、その局面を転換させるトリガーとなっていく。それは加賀が事件現場に繰り返し戻って行く成果でもある。事件解決の鍵は事件現場にある。「麒麟の翼」が重要な意味を秘めていたのだ。
2.この小説の中で、日本橋を中心にしたある地理的エリアに徐々に馴染んでいくというおもしろさ。一種のタウンウォッチングの様相が加味されている。日本橋近辺の観光ガイド的文脈が事件の解明と密接に結びついていく。日本橋七福神巡りが事件に関わってくるのだから興味深い。そこにも着眼点が意外性を導いていく。
3.労災隠し問題と事件報道のあり方、人間教育の問題、及びインターネット社会の仮想的人間関係という社会事象の諸側面。それらが殺人事件の捜査プロセスに織り込まれていくという興味深さがある。一種の三題噺的な側面がこの小説の構想に含まれていておもしろさを加えるとともに、そこには著者の社会問題に対する批判的視点も描き込まれているように受け止めた。このあたりが、この作品に重みを与えているように思う。
この小説を読んでいて、最後までこの小説の中だけでは解明できない謎が残った。
それは、加賀隆正という二年前になくなった恭一郎の父と恭一郎との親子関係である。「おそらく隆正は周囲から尊敬される警察官だったのだろう」と記述された文脈が出てくる。この小説では、隆正の死期に担当看護師であった金森登紀子が冒頭に登場し、隆正の三回忌の法事を実施するように恭一郎に勧め、そのための労をとる。この側面が主な登場人物の一人となる加賀恭一郎のプロフィールの底流を形作る。
なぜ、登紀子はそれほど熱心なのか? 隆正の死後も登紀子と恭一郎との間ではメールのやり取りが続き、彼が一周忌も墓参りもしていないという意味のことを書いていたことに端を発してる行為なのだ。
恭一郎は父隆正との間に何があったのか? 謎のままで終わる。この局面がテーマとなる作品がいずれ創作されるのだろうか? あるいは、既に別の作品でその一端が語られているのだろうか。
この一点についてこの作品は未完で終わる。
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江戸橋 :「神田川」
麒麟 :ウィキペディア
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笠間稲荷神社 東京別社 :「笠間稲荷神社」
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浜町緑道コース おすすめ散歩コースMAP :「人形町」
日本橋 ゆうま :「人形町」
香り豊かな人形町の美味しいそば(蕎麦)20選 :「Retty」
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ふと手に取った作品から私の読書領域の対象に加わってきました。
次の本をまずは読み継いできました。お読みいただけるとうれしいです。
『プラチナデータ』 幻冬舎
『マスカレード・ホテル』 集英社