1890年7月27日、オーヴェール=シュル=オワーズ村の何処かで、フィンセント・ファン・ゴッホはピストルで腹部を撃ち抜いて自殺を図ったと言われている。腹部を撃ち抜いた後、自分の足で下宿の食堂「ラヴー亭」まで戻り、2日後の7月29日に息絶えた。
ゴッホは本当に自殺したのか。他殺ではないのか。と様々な検証が行われてきているが真相は定かではないようだ。
一方、1965年に、ゴッホの自殺現場とされている場所付近で、地中に埋まっていたリボルバーが農家により偶然発見された。その口径はゴッホを診断した医師が記録に残していた銃弾と一致した。その銃は、当時、銃の所有者だと考えられていたゴッホの下宿先の食堂の主人に返されたという。後にその銃はアムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館で「ゴッホと病」展にも出品された経緯があるそうだ。
この小説は、ゴッホの死因に関係するリボルバーの謎にまつわるストーリーである。
パリ8区にある小さなオークション会社、通称CDCに勤める高遠冴の許に、サラと名のる無名の画家が、錆びついたリボルバーをオークションに出品できるかと持ち込んでくる。一旦、ジャン=フィリップがそのリボルバーをコンディション・チェックのために預り、別室に持って行った。サラは、信じてもらえるかどうかわからないが、「あのリボルバーは、フィンセント・ファン・ゴッホを撃ち抜いたものです」と冴に告げた。サラは、ファン・ゴッホ美術館で2016年に開催された「狂気の縁で-ファン・ゴッホと病」という分厚い展覧会カタログをトートバックから取り出して、一丁のピストルが展示されているのを証拠であるかのように示した。
高遠冴は、物心がついたときから、ゴッホのひまわりの絵を見つめつつ成長した。中学2年、13歳の夏、そこに母が展覧会で購入してきたゴーギャンの複製画が加わる。冴はパリ大学で美術史の修士号を取得した。パリで生きて行くために、CDCに勤めつつ、<後期印象主義における芸術的交流:ファン・ゴッホとゴーギャンを中心に>というテーマで博士論文に挑戦することを目標にしている。そんな冴の許に、ゴッホの自殺に関連するリボルバーが持ち込まれたのだ。CDC代表のギローはこのリボルバーの持ち込みに色めき立つ。もしこのリボルバーが本物ならば、そしてCDCがこれをオークションにかけることができれば、一躍CDCは一流オークション会社に列することができる・・・・。
このリボルバーはオークションに出品が可能か、まずその真贋検証を綿密に行う作業が必要になる。勿論、冴はファン・ゴッホ美術館で展覧会「狂気の縁で-ファン・ゴッホと病」を企画担当したキュレーターにコンタクトし、面会してサラの持ち込んだ銃の画像を確認してもらうステップを踏む。キュレーターは、出展された銃とは違うと判定した。サラの話を信頼するなら、2つのリボルバーがこの時点で存在することになる。
サラは冴たちに嘘をついているのか。サラのリボルバーの真贋についての探求が始まって行く。ミステリー仕立てのストーリーが進展していく。読者として引きずり込まれていく・・・・・。
このストーリーの構想と展開には大きな特徴がある。
1. ゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーは、2019年6月19日、パリでオークションにかけられ、16万ユーロ(約2000万円)で落札されたという事実がある。この事実を踏まえたフィクションである。ミステリー仕立てのストーリー展開となっている。
2. ゴッホが自殺をはかり、息絶えた「ラヴー亭」とオーヴェル=シュル=オワーズ村の現状が鮮やかに描き込まれていく。そこにどこまでフィクションが織り込まれているのか、私にはわからないが、ゴッホの聖地になっている雰囲気は充分に感じ取れる。勿論、行ってみたくなる。
3. ラヴー亭の所有者は変遷し、今はインスティチュート・ファン・ゴッホの所有になっている。1階はビストロとして運営され、2階はミュージアム・ショップ、3階の「ゴッホの部屋」は修復・保存され一般公開されている。この点は事実。
冴たちは、インスティチュートの代表、リアム・ペータースと面談する。勿論リボルバーのことを尋ねるためだった。ペータースから思わぬ発言を聞くことに・・・・「サラが持っている『ゴーギャンのリボルバー』のこと・・・・でしょうか」
この発言がトリガーとなり、冴の研究者としての探求が加速していく。
ここからのミステリーの展開が興味深い。ゴッホとゴーギャンの関係、ゴーギャンの人生に焦点があたっていく。この探求プロセスが一つの読ませどころである。
4. この小説は、「0 プロローグ いちまいの絵」からはじまり、その後は6章構成になっている。これを別の視点で見ると、次のようにとらえることもできるのではないか。
「起」 <0 プロローグ いちまいの絵> <Ⅰ 二つのリボルバー>
ストーリー展開の一部は上記で触れている。
「承」 <Ⅱ サラの追想> <Ⅲ エレナの告白> <Ⅳ ゴーギャンの告白>
冴は真贋の探求結果をサラに面会してぶつけていく。
そこからサラとその家系についての秘密が過去に溯るという展開に。
この追想⇒告白⇒告白、というストーリーの重ね方がおもしろい。
「ゴーギャンのリボルバー」という意味が明らかにされていく。
この「承」の展開プロセスが、2つめの読ませどころといえる。
「転」 <Ⅴ オルセーの再開>
なぜ、サラが冴の許にリボルバーを持ち込んだのか。その謎がわかる。
冴は意外なことを知る立場になる。
<サラの追想>に出てくる「あの絵」が、<ヴァエホの肖像>として登場。
「結」 <Ⅵ エピローグ タブローの帰還>
リボルバーのオークションがあったという史実を冒頭に織り込む。
そして、<ヴァエホの肖像>の帰還にストーリーが転換していく。
リボルバーはどうなるのか。その点は本書でお読み願いたい。
冴の博士論文と<ヴァエホの肖像>に未来が託されるところが興味深い。
リボルバーの真贋問題という視点では、ミステリー仕立ての小説になっている。それとパラレルに不即不離の関係として、ゴッホとゴーギャンの人間関係と、晩年の画家としてのそれぞれの生き様が描き込まれていく。こちらの側面は、著者の得意とする伝記風アート小説の点描としても読める。
序でに、この小説に登場するゴッホとゴーギャンの作品名を抽出しておこう。
ゴッホ: <ひまわり> <ドービニーの庭> <烏の飛ぶ麦畑> <アイリス> <星月夜>
<耳に包帯を巻いた自画像> <薔薇> <医師ガシェの肖像>
<オーヴェール=シュル=オワーズの教会> <夜のカフェテラス>
<アルルの跳ね橋> <郵便配達人ルーラン> <ローヌ川の星月夜>
<アルルの女> <アルルの寝室> <アルルのダンスホール>
<アリスカンの並木道、アルル>
ゴーギャン: <レ・ザリスカン、アルル>
<ひまわりを描くフィンセント・ファン・ゴッホ>
<ヴァヒネ・ノ・テ・ヴィ> <マンゴーを持つ女> <タヒチの女たち>
<テ・ナヴェ・フェヌア(かぐわしき大地)>
<マナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)>
<イア・オラナ・マリア(マリア礼讃)>
<テ・タマリ・アトゥア(神の子の誕生)>
<我々はどこから来たのか?我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?>
これらの絵を思い浮かべたり、知らないのはちょっと調べてみたりする楽しみも付随してくる。
本書は「小説幻冬」への連載(2020年2月号~2021年2月号)に加筆・修正されて、2021年5月に刊行された。
お読みいただきありがとうございます。
本書に関連して、少しネット検索してみた。一覧にしておきたい。
Van Gogh's 'suicide gun' sells for $180,000 :「CNN style」
フィンセント・ファン・ゴッホ :ウィキペディア
ポール・ゴーギャン :ウィキペディア
【アート解説】ゴッホの代表作『ひまわり』全7点解説 :「CASIE MAG」
ゴッホゆかりのラヴー亭 :「FIGARO.jp」
ラヴー亭 (ゴッホの家) :「4travel.jp」
ゴッホ終焉の地、オーヴェル=シュル=オワーズ :「メゾン・ミュゼ・デュ・モンド」
作品詳細 オーヴェール=シュル=オワーズの教会 :「Images Archives」
第43話:ゴッホ終焉の地、オーヴェール・シュル・オワーズ~麦畑とラヴー亭
:「ペンギンの足跡Ⅱ」
ゴーギャン 「レザリスカン(アルル)」 西洋美術史年表 :「ヴァーチャル絵画館
「タヒチの女たち」 ポール・ゴーギャン :「ネット美術館『アートまとめん』」
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか:「This is media」
オルセー美術館 :「世界の美術館」
Musee d'Orsay
フランス旅行 パリ 「オルセー美術館」 Musee d'Orsay YouTube
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
こちらの本も読後印象を書いています。お読みいただけるとうれしいです。
『<あの絵>のまえで』 幻冬舎
『風神雷神 Jupiter, Aeolus』上・下 PHP
『美しき愚かものたちのタブロー』 文藝春秋
『常設展示室』 新潮社
『たゆたえども沈まず』 幻冬舎
『アノニム』 角川書店
『サロメ』 文藝春秋
『デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrait of Life』 新潮社
『暗幕のゲルニカ』 新潮社
『モダン The Modern』 文藝春秋
『太陽の棘 UNDER THE SUN AND STARS』 文藝春秋
『楽園のカンヴァス』 新潮文庫
『翼をください Freedom in the Sky』 毎日新聞社
ゴッホは本当に自殺したのか。他殺ではないのか。と様々な検証が行われてきているが真相は定かではないようだ。
一方、1965年に、ゴッホの自殺現場とされている場所付近で、地中に埋まっていたリボルバーが農家により偶然発見された。その口径はゴッホを診断した医師が記録に残していた銃弾と一致した。その銃は、当時、銃の所有者だと考えられていたゴッホの下宿先の食堂の主人に返されたという。後にその銃はアムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館で「ゴッホと病」展にも出品された経緯があるそうだ。
この小説は、ゴッホの死因に関係するリボルバーの謎にまつわるストーリーである。
パリ8区にある小さなオークション会社、通称CDCに勤める高遠冴の許に、サラと名のる無名の画家が、錆びついたリボルバーをオークションに出品できるかと持ち込んでくる。一旦、ジャン=フィリップがそのリボルバーをコンディション・チェックのために預り、別室に持って行った。サラは、信じてもらえるかどうかわからないが、「あのリボルバーは、フィンセント・ファン・ゴッホを撃ち抜いたものです」と冴に告げた。サラは、ファン・ゴッホ美術館で2016年に開催された「狂気の縁で-ファン・ゴッホと病」という分厚い展覧会カタログをトートバックから取り出して、一丁のピストルが展示されているのを証拠であるかのように示した。
高遠冴は、物心がついたときから、ゴッホのひまわりの絵を見つめつつ成長した。中学2年、13歳の夏、そこに母が展覧会で購入してきたゴーギャンの複製画が加わる。冴はパリ大学で美術史の修士号を取得した。パリで生きて行くために、CDCに勤めつつ、<後期印象主義における芸術的交流:ファン・ゴッホとゴーギャンを中心に>というテーマで博士論文に挑戦することを目標にしている。そんな冴の許に、ゴッホの自殺に関連するリボルバーが持ち込まれたのだ。CDC代表のギローはこのリボルバーの持ち込みに色めき立つ。もしこのリボルバーが本物ならば、そしてCDCがこれをオークションにかけることができれば、一躍CDCは一流オークション会社に列することができる・・・・。
このリボルバーはオークションに出品が可能か、まずその真贋検証を綿密に行う作業が必要になる。勿論、冴はファン・ゴッホ美術館で展覧会「狂気の縁で-ファン・ゴッホと病」を企画担当したキュレーターにコンタクトし、面会してサラの持ち込んだ銃の画像を確認してもらうステップを踏む。キュレーターは、出展された銃とは違うと判定した。サラの話を信頼するなら、2つのリボルバーがこの時点で存在することになる。
サラは冴たちに嘘をついているのか。サラのリボルバーの真贋についての探求が始まって行く。ミステリー仕立てのストーリーが進展していく。読者として引きずり込まれていく・・・・・。
このストーリーの構想と展開には大きな特徴がある。
1. ゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーは、2019年6月19日、パリでオークションにかけられ、16万ユーロ(約2000万円)で落札されたという事実がある。この事実を踏まえたフィクションである。ミステリー仕立てのストーリー展開となっている。
2. ゴッホが自殺をはかり、息絶えた「ラヴー亭」とオーヴェル=シュル=オワーズ村の現状が鮮やかに描き込まれていく。そこにどこまでフィクションが織り込まれているのか、私にはわからないが、ゴッホの聖地になっている雰囲気は充分に感じ取れる。勿論、行ってみたくなる。
3. ラヴー亭の所有者は変遷し、今はインスティチュート・ファン・ゴッホの所有になっている。1階はビストロとして運営され、2階はミュージアム・ショップ、3階の「ゴッホの部屋」は修復・保存され一般公開されている。この点は事実。
冴たちは、インスティチュートの代表、リアム・ペータースと面談する。勿論リボルバーのことを尋ねるためだった。ペータースから思わぬ発言を聞くことに・・・・「サラが持っている『ゴーギャンのリボルバー』のこと・・・・でしょうか」
この発言がトリガーとなり、冴の研究者としての探求が加速していく。
ここからのミステリーの展開が興味深い。ゴッホとゴーギャンの関係、ゴーギャンの人生に焦点があたっていく。この探求プロセスが一つの読ませどころである。
4. この小説は、「0 プロローグ いちまいの絵」からはじまり、その後は6章構成になっている。これを別の視点で見ると、次のようにとらえることもできるのではないか。
「起」 <0 プロローグ いちまいの絵> <Ⅰ 二つのリボルバー>
ストーリー展開の一部は上記で触れている。
「承」 <Ⅱ サラの追想> <Ⅲ エレナの告白> <Ⅳ ゴーギャンの告白>
冴は真贋の探求結果をサラに面会してぶつけていく。
そこからサラとその家系についての秘密が過去に溯るという展開に。
この追想⇒告白⇒告白、というストーリーの重ね方がおもしろい。
「ゴーギャンのリボルバー」という意味が明らかにされていく。
この「承」の展開プロセスが、2つめの読ませどころといえる。
「転」 <Ⅴ オルセーの再開>
なぜ、サラが冴の許にリボルバーを持ち込んだのか。その謎がわかる。
冴は意外なことを知る立場になる。
<サラの追想>に出てくる「あの絵」が、<ヴァエホの肖像>として登場。
「結」 <Ⅵ エピローグ タブローの帰還>
リボルバーのオークションがあったという史実を冒頭に織り込む。
そして、<ヴァエホの肖像>の帰還にストーリーが転換していく。
リボルバーはどうなるのか。その点は本書でお読み願いたい。
冴の博士論文と<ヴァエホの肖像>に未来が託されるところが興味深い。
リボルバーの真贋問題という視点では、ミステリー仕立ての小説になっている。それとパラレルに不即不離の関係として、ゴッホとゴーギャンの人間関係と、晩年の画家としてのそれぞれの生き様が描き込まれていく。こちらの側面は、著者の得意とする伝記風アート小説の点描としても読める。
序でに、この小説に登場するゴッホとゴーギャンの作品名を抽出しておこう。
ゴッホ: <ひまわり> <ドービニーの庭> <烏の飛ぶ麦畑> <アイリス> <星月夜>
<耳に包帯を巻いた自画像> <薔薇> <医師ガシェの肖像>
<オーヴェール=シュル=オワーズの教会> <夜のカフェテラス>
<アルルの跳ね橋> <郵便配達人ルーラン> <ローヌ川の星月夜>
<アルルの女> <アルルの寝室> <アルルのダンスホール>
<アリスカンの並木道、アルル>
ゴーギャン: <レ・ザリスカン、アルル>
<ひまわりを描くフィンセント・ファン・ゴッホ>
<ヴァヒネ・ノ・テ・ヴィ> <マンゴーを持つ女> <タヒチの女たち>
<テ・ナヴェ・フェヌア(かぐわしき大地)>
<マナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)>
<イア・オラナ・マリア(マリア礼讃)>
<テ・タマリ・アトゥア(神の子の誕生)>
<我々はどこから来たのか?我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?>
これらの絵を思い浮かべたり、知らないのはちょっと調べてみたりする楽しみも付随してくる。
本書は「小説幻冬」への連載(2020年2月号~2021年2月号)に加筆・修正されて、2021年5月に刊行された。
お読みいただきありがとうございます。
本書に関連して、少しネット検索してみた。一覧にしておきたい。
Van Gogh's 'suicide gun' sells for $180,000 :「CNN style」
フィンセント・ファン・ゴッホ :ウィキペディア
ポール・ゴーギャン :ウィキペディア
【アート解説】ゴッホの代表作『ひまわり』全7点解説 :「CASIE MAG」
ゴッホゆかりのラヴー亭 :「FIGARO.jp」
ラヴー亭 (ゴッホの家) :「4travel.jp」
ゴッホ終焉の地、オーヴェル=シュル=オワーズ :「メゾン・ミュゼ・デュ・モンド」
作品詳細 オーヴェール=シュル=オワーズの教会 :「Images Archives」
第43話:ゴッホ終焉の地、オーヴェール・シュル・オワーズ~麦畑とラヴー亭
:「ペンギンの足跡Ⅱ」
ゴーギャン 「レザリスカン(アルル)」 西洋美術史年表 :「ヴァーチャル絵画館
「タヒチの女たち」 ポール・ゴーギャン :「ネット美術館『アートまとめん』」
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか:「This is media」
オルセー美術館 :「世界の美術館」
Musee d'Orsay
フランス旅行 パリ 「オルセー美術館」 Musee d'Orsay YouTube
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
こちらの本も読後印象を書いています。お読みいただけるとうれしいです。
『<あの絵>のまえで』 幻冬舎
『風神雷神 Jupiter, Aeolus』上・下 PHP
『美しき愚かものたちのタブロー』 文藝春秋
『常設展示室』 新潮社
『たゆたえども沈まず』 幻冬舎
『アノニム』 角川書店
『サロメ』 文藝春秋
『デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrait of Life』 新潮社
『暗幕のゲルニカ』 新潮社
『モダン The Modern』 文藝春秋
『太陽の棘 UNDER THE SUN AND STARS』 文藝春秋
『楽園のカンヴァス』 新潮文庫
『翼をください Freedom in the Sky』 毎日新聞社