SaltyDog

               by kaji

恐怖の夏

2011-06-24 | 普通の話題
「夏」という季節は、最も好きな季節。 世の中がギラギラと
輝いて見える季節。 特に海の輝きは目も開けていられないほどである。

昼の力強い日差しから、いくぶん柔らかさを取り戻した夏の夕暮れに、
パナマ帽にサングラスをかけ、清涼感のある横風を軽く頬に感じながら、
マリーナのベンチに半ば寝転び、缶ビールを飲んでいる自分を想像する
だけで、至福の時間が体中をゆっくりと流れていく。

マリーナの桟橋の向こうから、長い髪をそよと吹く風に泳がせながら、
私に気が付いているのかどうかわからないようなそぶりで近づいてきて、
横を通り過ぎる瞬間にチラッと流し目なんか向けられて、口元を少し
ゆがめて微笑んだりされた日にゃーもうあなた、こりゃたまらん。

両眼がハートマークになるほどの心の高揚をぐっと押さえ込み、
缶ビールをひと口飲み込んで、軽く微笑みながら、手首から先だけ
を僅かに動かしてクールに挨拶を返す。

あーー、そんな大好きな夏がもうそこまで来ているというのに、今年は
やや緊張しているのだ。 なぜかというと、高円寺の部屋の中で、
本格的なあの夏の暑さに耐えることができるのだろうか。当初エアコンを
使わず、扇風機だけで乗り切ろうと考えた。しかし、ここ数日の暑さで
既にそれは挫折を予感させる。 今はまだ、窓をあけて風通しを良くしたり、
扇風機を回したりすれば何とかなる。 しかし梅雨が明けた瞬間から、
あの猛烈な日差しによって温められた空気に、エアコンなしで太刀打ち
できる気は、全くしないのだ。

集合住宅の1階である。 たとえ40代半ばを過ぎた男性とはいえ、
窓を全て開放して、パンツ一丁ってわけにはまいらぬ。

そんなの、エアコンを使えばいいだけじゃん。 そう確かにそうなのだ。
1日の内のピークとなる時間帯に節電を求められるだけで、それ以外の
時間帯であれば、使っても問題ないはずだ。 じゃ、ま、挫折ってことで。

姫路・京都・大阪の旅(5/5:完)

2011-06-24 | 旅と観光
大阪は「守口市」という駅の近くにあるホールで、我らがボリビアの
スーパースター「ロス・カルカス」のコンサートを観る最大の目的が
あった。

やや早めに着いたので、ビールと共に昼飯などをいただく。

会場では、東京から来た仲間と久々に再会。 もっとも、偶然ではなく、
概ね皆、来るであろうことは承知していた。

席は指定で、一応確保されているのだが、開演と同時に前方に押し寄せ
一緒に唄ったり踊ったりと大騒ぎ。 終始立ちっぱなしの2時間であった。
アンコールで数曲演奏される中、ステージの上から横断幕が降りてきた。



これを目にした瞬間、不覚にも涙が。

2次会も予定されていたのだが、予約受付が始まっていることを知らず、
キャパの問題で締め切られていたため、残念だが独り梅田へと戻る。

この後、夜行バスで帰るのだが、バスの時間が23時20分。4時間
ほどの時間をなんとかして過ごさなくてはならない。 折角なので
美味い物でも食べようかとウロウロと歩き回るが、あの繁華街。独りで
入って落ち着けそうな店がみあたらない。 さらに昼を食べ過ぎた
おかげで、あまり腹も減っていない。 なんとなく飲まなくても
いいかなぁ~と思い始めた。

大阪駅が綺麗になって、一番上までまだ行ったことがなかったので
延々と続くエスカレーターに乗って最上階まで行くなどして時間を過ごす。
雨も降ったり止んだり。 やや早めではあったが、バスの乗り場へ移動し、
モニターに流れていた、別にどうでも良い映画などを見ながらバスの
発車時間を待つ。

バスは2階建てバス。また狭いのか? と思ったら、今回はその1階。
しかも一番前。 この席は広々としていた。ちょっとラッキー。
途中高速道路が事故で通行止めになっていたりと、若干のアクシデント
はあったものの、翌朝7時半頃、新宿に到着。

(完)