SaltyDog

               by kaji

憂鬱

2011-07-22 | 普通の話題
普段通りに食事を済ませ、ニュース番組などを見ながら過ごしていた。
キッチンには洗い物と、下茹ですべく切り置いていたブロッコリーが
あった。

鍋に水をはり、火にかけながら、洗い物をし、洗い上げ用のザルに
あげて水切り。 そろそろ、お湯も沸騰してきたので、ブロッコリー
を茹でようかなと思ったその時。 事件は起きた。

そいつは数億年の遙か昔からその姿を変えず、暗黒の闇の世界に生息し、
人類に全ての時代を通じてことごとく嫌われながらも絶滅することをせず、
何を楽しみに生きているのか理解に苦しむ、その名を「G」という。

闇の世界から這い上がってきたGは、私の大切なキッチンの角から
滑るように出てきた。その醜い姿は思い出すだけでもおぞましい。
おそらく5秒ほど、お互い身動き一つせず対峙。 私が毒ガス銃を
手にするために目を離したわずかその2秒ほどの間に、Gは身をくらました。

見逃してはなるものかと、Gが隠れそうな場所をめがけて毒ガス発射。
しかし反応なし。 その先に的を変えて発射しようかと思ったが、その
先は食材も、調味料も、調理小物までが密集している地帯。ここに
毒ガスを発射するということは、かなりの経済的損失と、洗浄のための
労力を要することになる。 し、しかし、四の五の言っている場合ではない。
意を決して発射。 な、なに? 反応なし。 ふざけるな。 ならば
ここは? う~ん、ここはどうだ? とほとんど乱射状態。 反応有り。
たまらず逃げ出すGをめがけて集中放射。

ガスコンロの吹きこぼれ受け皿の中に逃げ込んだまま息絶えた様子。

戦いは終わった。

しかし、この後に行わなければならない、残骸の処理。そして毒ガスが
かかった、あるいはかかったことが予想される食材、調味料の廃棄。
同食器や調理小物の洗浄。 シンクやガスコンロ、タイル面の清掃など
諸々を考えると、憂鬱という二文字が重くのしかかる。

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