浅川 マキ ブルース歌手 作詞家
イメージ:紫煙の中、酔っ払いの喧騒でごった返す場末のキャバレーで歌う。
乾いた声、退廃的なセリフ、抜群の歌唱力
他の歌手にはない独特の世界観を唄う。唯一無二の歌手
聞き慣れたスタンダード曲も、彼女が歌えばまるで違って聞こえる。
◯朝日のあたる家 (CDでは朝日楼) 作詞:浅川マキ 浅川マキⅡ MAKIⅡ より抜粋
あたしが着いたのはニューオリンズの
朝日楼という名の女郎屋だった
愛した男が帰らなかった
あんとき私は故郷を出たのさ
汽車に乗って汽車に乗って
まずしいあたしに変わりがないが
ときどきおもうのはふるさとの
あのプラットホームの薄明かり
誰か言ってくれ 妹に
こんなになったらおしまいだってね
あたしが流れ着いたのはニューオリンズの
朝日楼という名の女郎屋だった
◯セントジャームス病院 訳詞:浅川マキ 裏窓 MAKI
死んだ恋人への思いを切々と
結局は自分のことだけを考えている。
エゴなんだけれど、身につまされます。
バックミュージシャンも一流揃い
MAKIⅥの演奏者
山下洋輔 ピアノ
森山威男 ドラムス
坂田 明 クラリネット&アルトサックス
稲葉国光 ベース
アルバムによっては詩人:寺山修司も参加しています。
ブルースファンは勿論、ジャズファン、オーディオファンにもお勧めします。
音質はどのLPもハズレがありません。
浅川マキはCD化に違和感を持っていたようです。
確かに、バックグランドスクラッチノイズはマキにピッタリです。
自分のオーディオ装置は
彼女のLPレコードを再生する
彼女を部屋に迎え入れる
為に構築したと言っても過言ではありません。
そう言う自分が、今、ハマっているのは竹内まりや。
どう言う心境の変化でしょうか。節操のなさに我ながら呆れます。
駅、シングルアゲインも良いのですが、告白は特に好きです。
切ない。