地理学者の林泰正さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。林さんとは、今年5月に宇都宮大学で開催された交通史学会大会で知り合いました。
鉄道ファンの一人としては「可児」「広見」といえば、すぐ名鉄を連想します。しかし、この地域をめぐり昭和初期、鉄道網再編にともなって東農鉄道の路線廃止がありました。その線路敷地が廃止後いかに解体されていったのかを、土地所有の視点を踏まえつつ分析しています。こうして、戦後高度経済成長で宅地化が進む前の時代は、農地としての評価の高低が地域ごとに跡地解体の相違を生んでいくと、見とおしました。