「―――スラン、アスラン!!」
一面乳白色のうつろな意識の中にこだまする、その声に導かれるようにして重い瞼を開いていく。
すると目の前には、金眼に涙を潤ませた、愛しい人。
「カガリ…?…どう…して…ここに…」
そう、彼女はこんなところにはいないはずだ。今でもオーブで代表として采配を振るっている最中に違いない。
だとしたら…やはりこれは夢…だろうか…
何度も願ったイメージが、こうして夢として彼女を連れてきてくれたのではないか。
彼女の頬に伝う涙を拭おうと、右手を懸命に伸ばすが、思うように動かない。
「馬鹿!今は指一本動かすな!お前、テロの爆破から身一つで子供2人を守ろうとして、全身傷だらけなんだからなっ!」
そう…なのか…
いや、そうだ―――
ブルーコスモスの残党と思われる武装集団と、宗教がらみの教団が手を組んだという情報が入り、その街に潜伏調査をしていたところだった。
下町の土埃が舞う道路に放置されていた自動車。あまりにも型の古い、時代遅れのそれが、妙に不自然さと違和感を受け、遠目からサングラスに組み込まれた拡大鏡でアップしていた時、
「やはり、爆弾が仕掛けられているか…」
今のうちに遠くから、起爆装置を破壊した方がいい。そう判断して道路に寝そべるようにして低く銃を構えると、点滅している赤いランプが目に入った。
「あそこか。」
狙いを付けた、その時だった。
「早く家に帰ろう!今日、ママがクッキー焼いてくれているんだ。」
「僕も行きたい!遊びに行っていい?」
「いいよ!」
そう言って走ってきたのは、まだ年端も行かない子供たち。
「まずいっ!」
アスランは銃をホルダーに収めると、全力で彼らに向かった。
「伏せろっ!」
その声にぽかんとする少年二人に、構わずアスランは覆いかぶさった。瞬間
<ドォオオオオオーーー…ン…>
車は火を噴き破片が幾重にも飛び散る。
テロリストたちが車を爆破の用具として使う理由は2つ。
一つは車体が大きいために、爆弾が見つかりにくいこと。そしてもう一つは、細かな部品が数多あるため、爆発と同時にその細かい金属片が、全て散弾銃並みの殺傷力で突き刺さるためだ。
「ウワァアアアアアン!」
大泣きする子供たちをアスランの目が捕らえる。
彼らは泣いてはいるが…流血している様子はない。土埃の道路に広がる血溜まりは、彼らのものではなかったようだ。
なら、一体これは、誰の血だ?
動かそうとすると全身を激しい痛みが貫く。そして遠のいていく意識…
<アスランさん!>
吹き飛ばされていたインカムから、メイリンの悲鳴が聞こえる。
(そうか…これは、俺の…)
瞬く間に聞こえてくる警察のサイレン。
(俺はこのまま…死ぬ…のか…)
戦場で幾度も死線を越えてきた。だが、軍人である以上、死はいつでも当たり前のようにアスランの背中に付きまとう。
覚悟していた。こうして突然命が消えることは。
分かっていた。わかっているはずなのに―――
―――続きはこちらから。
***
随分間が空いてしまいましたが、SSの方第3話を支部の方にUPしました!
お気が向きましたらどうぞ♪ 地味にキララク夫婦も登場しております。
本当ならもうちょっと早く上げたかったんですが、先週の地獄の痛みのおかげで、すっかり安静モードにされてしまったので、書くに書けない状態でしたもので。本日ようやく解禁です♥
食事の方も、大分通常モードに戻ってきましたが、やっぱりまだカフェインとかの刺激物は避けちゃいますね。
あれだけコーヒー好きなのに、あの痛みを思い出すと飲めなくなってます💦 多分そう思うということは、まだ身体が受け付けていないということだと思うので、今日もポトフとロースピカタという胃に優しいメニューです。父はもっとがっつりした物が食べたそうですが、今しばらく付き合ってもらいますw
その食べ物関係ですが、何処をどう探しても見つからなかった、セブンコラボのSEED&魔女お菓子。
昨日病院の方に検査に行った帰りに、普段あまり立ち寄らない駅(途中下車になる)の周辺に3か所セブンがあることがわかり、「…ダメもとで行ってみるか。」と探してみました。
某駅の東口側に2件あったのですが、駅の真下にあったセブンには何も置いておらず。ちょっと離れたところに行ったら、お菓子は無かったんですが、例のタンブラー(キラ&アスラン&スレッタ)と、蛇腹ポーチがありまして。
タンブラーは結構持っているので、蛇腹ポーチの方をどうしようかと。
種のは表がコンパスとターミナルのロゴの入った黒の合成皮(※魔女の方は白)で、中を見るとガンプラの組み立て途中の展開図が小さくプリントされてました。
買おうかどうしようか迷っていたんですが、そういえば家に大量にあるアクスタをしまう場所がなく、丁度いいサイズでしたので、決意し買うことに。
元々ガンプラデザインのポーチなので、中にガンプラ紹介が入っていまして、特に『HGデスティニー&ゼウスシルエット』と『HGズゴック』の解説書が入っていたのが嬉しかったですね(*´▽`*)♥じっくり読みましたv
そして、西口の方に一軒ポツンとあるセブンに行ったのですが、入り口に入った途端、なんと真正面の商品棚一面に、大量のシンちゃんとミオリネさんが並んでいました!
鈴村さん「シンは西の方に行きすぎ。」(※仙台での舞台挨拶の際の「日本全国フリーダム行きます!」についての発言)
・・・本当に西側にいました!( ゚Д゚)
そして本当に二人ともポテトだったw
ミオリネさんは流石トマト味でしたが、シンは何故に唐揚げ味なのか?やはり男の子の好きなもの=チャーハンと唐揚げだからなのか。ファウンデーションの立食パーティーの時も、もりもり食ってましたからね。いっそのこと、ラクス様に大量に揚げてもらって、キラが食べられない分は、全部シンちゃんに供給してあげて欲しい。
―――というわけで。
ありがたく、今回はセブンコラボ菓子を一通り見ることができました!
あとは味わうだけなのですが、ポテチもまだ胃が受け付けてくれる気分になるまでは眺めておきます(笑)
ミオリネさんは先日クリアパネルも来てくれたので、一緒に並べておこう♥
シンちゃんは…アスランに隣にいてもらおう!(←絶対嫌がる(笑))