「とうらぶ」と「FGO]と「年賀状の住所打ち込み」で、見事に視力が危機状態のかもしたです。
お陰様で視力0.02. もはや「弱視」に近づきつつあります(。-`ω-) 年食ったら老眼で遠視になると思ったんだけどなぁ・・・どうやら関係なさそうですね。でもちょっと心配なのが、ぶれて見えること。乱視なのかなぁ。眼科では一言も出なかったですが、とりあえずピントを合わせるのに時間がかかる。運転することも多いから、これ以上近視と乱視が進まないように気をつけねば。
と、いいながら、現在秋アニメの最終回がバタバタと押しまくってきているので、簡単に感想。
『URAHARA』:いわゆる「裏原宿」を舞台に、自分のオリジナルイラストを描くのが好きなりと、洋服デザインの得意な女優希望まり、とことん研究好きなことこ、の3人が裏原宿で自分たちの創作したものを販売しているところに、スクーパーズという宇宙人が侵略。彼らの目的は「創造ができない自分たちに、他の惑星の文化を吸収する」こと。裏原宿一体をバブルで覆った彼らに対し、3人はアマツハラから戦闘能力をもらったことで、スクーパーズを撃退していく。そこで知り合ったスクーパーズに攫われてきた、というみさという少女と知り合いになるが、じつはこのみさこそが、スクーパーズの女王であり、この裏原宿は3人の「自分たちが人気者になれる」という妄想から作り出された世界ということが判明。自暴自棄になる3人だったが、やがて「本当の自分の力で人気を得たい」という思いが勝り、スクーパーズを撃退。みさも自分の生み出した作品を得たことで、「創造」の力を得て、自分の星に帰還した―――というストーリーでした。
アメリカのアニメ配信サービスで放送されていた作品ですが、全体がロリポップな雰囲気で、原色バリバリのアメリカで配信されていたとは思えない(笑) しかも「裏原宿」って、わかるのかなぁ・・・(配信元がアメリカというだけで、実際には全世界の人が見ているわけですが)。
店を任されて3か月そこそこの女の子に、自分たちの作品を販売させて人気を得ている、というストーリー展開から、(・・・これって多分、夢落ちじゃ・・・)と予想していたら、夢・・・というかやはり妄想でしたね。でも最後は宇宙人をも納得させる「自分本来の力で得る」ものの価値感で無事に平和を取り戻しました。一貫した主張が軸となっていたので良かったですね。…某(リアル)まねっこ国の方々も見て欲しい・・・
『十二大戦』:西尾維新先生原案の漫画原作のアニメ化でした。戦争や紛争ではなく、干支にまつわる12人の代表戦士が殺し合いをして誰が生き残るか賭けによって国の勢力を決める、という、ある意味エコロジーな戦争(兵士も多数失うことなく、社会的損害も少ない)を樹立した世界。12年ぶりに開催された十二大戦を、戦士一人一人のバックボーンを交えながら追ったストーリーでした。
最終的には子の戦士のネズミくんが優勝。他の戦士は全員死亡。ただ一人生き残った彼に「なんでも願いを一つだけ叶える」権利が与えられたのですが、幾通りの戦術パターンを読み取って、自分が生き残るすべを予測値から手に入れていた彼の先読み能力でもついに追いつけず、最終的な希望は、「戦いの辛さを全部忘れさせてもらう」というものでした。
西尾先生の作品って、言葉遊びとか逆説とか、すごく沢山の小説技法で攻めてくるので、最後まで読まないとわからないものが多いですから決着の付け方が非常に気になっていました。しかし、どんなに優秀な強い戦士でも、「人間」であることは捨てきれない、ということですね。勝利の果てに手にしたものは名誉でも金でもなく、苦しみだけだった。その苦しみを背負いながら生きる辛さは、いっそ死んでいった者たちは永遠の安息を手に入れた分、子の戦士より恵まれていたのかもしれません。「負けて勝つ」戦いを大雑把に示した作品だったかな。
個人的には虎ちゃんが可愛かったです。ある意味一人だけ「自分の願いが叶った」のは彼女だけ。虎ちゃんが一人勝ちだったかも。
『いぬやしき』:これも青年誌連載作品のアニメ化で、既に原作も完結しているので、最後までスキっと見れました。
主人公の影の薄いサラリーマン・犬屋敷壱郎は、会社や家庭からも疎外された生活を送っており、ようやく購入した一戸建てすらも、家族の歓心を得ることができなかった。追い打ちをかけるように胃ガンだと診断され、余命3か月を宣告される。ガンのことを家族に打ち明けるタイミングが見つからず、打ち明けたとして家族が悲しんでくれるか思い悩む犬屋敷だったが、犬の散歩中に、高校生・獅子神皓と共に非常に小さな宇宙人による事故に巻き込まれ死亡してしまう。事故を隠蔽したい宇宙人によって、生前の記憶や精神を持った機械の身体となって蘇る。しかも死んだ人間を蘇らせる以外はほぼ万能な能力を得たことで、犬屋敷は人命救助を、獅子神は復讐のための殺人を犯していく。獅子神を止めたい犬屋敷とより凶暴な犯罪を犯し続ける獅子神の二人だったが、最後は地球に落ちる隕石の軌道を変えるべく、二人とも自爆によって地球は救われた―――というストーリーでした。
戦闘のビジュアルとか、街中のバトルもですが、丁寧に背景が描かれていて、そこが凄かったです。あと主人公2人とも、人間の時からいわゆる「集団に交われない(交わりたいのだが、無視される、影が薄い)」だったんですが、一人は善意・一人は悪意、という両極端な立場に分かれます。でもこれってその人自身の心の持ちようだけでなく、市井の人たちの接し方で全然変わってくるんですよね。犬屋敷さんは花子(犬だけど)や安堂君や後々の家族が受け入れてくれたことで、善意を保っていられたけれど、獅子神くんは友達がいじめられ、母親を殺され(自殺ですけれど)、全く無責任なネットの暴言に対しているうちに殺人に変わってしまった。人生経験もですが、周りの人の影響も大きいです。
最後は悲しかったですね。できれば犬屋敷さんには家族のもとに帰って欲しかった(獅子神君も、渡辺さんに一言感謝を伝えて欲しかった・・・)です。
『DYNAMIC CHORD』:乙女音楽ゲームのアニメ化作品でした。同じ事務所に所属する「rêve parfait」と「Liar-S」、「KYOHSO」、「apple-polisher」の4バンドにそれぞれ訪れる問題と、彼らのチームワークと力で乗り越えていき、無事クリスマスライブのステージに立つ―――というストーリーでした。
最初はいわゆる「男子アイドル系アニメ」と同じく、スカウトされて→デビューして→苦悩して→成功する、という一連の流れになるのかと思っていましたが、全然違った。既に人気は高いけれど、高いなりの苦悩があるため、それをどう乗り越えていくか、というところ中心で、ほとんど音楽の話やプロ活動の話は出てこないという・・・。しかも、自分のバンドだって大変なのに、別のグループの「ボーカル失踪事件」やら「曲がかけない」やら「マネージャー失踪(?)」にいちいち首を突っ込む(お互いに)。余裕あるね、君たち^^;
う~~~ん、できれば折角のバンドものなので(アイドル系じゃないの珍しい)、より音楽に追及したストーリーとかの方がよかったんじゃないだろうか。例えば楽器の演奏で行き詰ってスランプになって、それを周囲の協力や自分の努力で乗り越えていく、みたいな。なんか勿体ない気がしました。ビジュアルは流石に文句ないですけれどねv
『少女週末旅行』:こちらも漫画原作のアニメ化。
主人公のしっかり者のチトとアバウトなユーリは、戦争で文明が崩壊した終末世界を、半装軌車のケッテンクラートで廃墟をさまよい、食料を求めてひたすら移動を続けながら、旅の道中でさまざまな文明の痕跡に出会う―――というストーリー。続き物というより、短編集みたいな感じでした。
いわゆる「現在の私たち」を、全く知らない人たちが「世界の外側から観察している」という世界感ですね。例えば「デジカメ」にしたって「なんだこれ?何に使うんだ?」から始まって、いろいろ実験した挙句「こうして使うと便利だね」と全く本来とは別の使い方をしたり。「宗教」とか形のないものも分析。
それがある意味凄く都合のいいものであったり、新鮮な観点だったりすることもあります。
多分ね…昔映画にあった『ブッシュマン』みたいに。「コーラの空き瓶」は、私たちにとっては「コーラの空き瓶」でしかないんだけれど、それを知らないブッシュマンの人たちは、笛にしてみたり、木のみをたたいてつぶしてみたり。それに近い感じです。客観視を体験できる、面白い作品でした。
『キノの旅 The Animation』:小説原作の久々のアニメ化ですね。キノと相棒のエルメスの旅の記録。毎回人の心の心理を突くストーリー展開で、しかも物語の最後にどんでん返しがあったり、奇をてらったものもあり。
今期は特にキノ自身の生い立ちや、師匠の若かりし頃なんかも出て、物語に隠されていた一端が見られて面白かったです。
ハートフルかと思いきやシリアス、そして悲しかったり面白かったりと、尋ねる国々で全く違う印象が重なってくるので、ちっとも飽きの来ない作品です。
また続編、作って欲しいですね~。
『Dies irae』:アダルトゲームの原案作品のアニメ化です。
主人公のごく普通の学生:藤井蓮は親友の遊佐司狼と、どうしたことか殴り合いの決闘を起こし、その結果、満身創痍となり2ヶ月もの入院生活を強いられていた。その後無事に退院し、幼馴染の綾瀬香純や先輩の氷室玲愛と共に元の学園生活にも戻りつつあった。
その一方で諏訪原市では無差別連続通り魔事件が起こり始める。奇妙なことに蓮はその頃から、自分が断頭台で首を刎ねられるという恐ろしい悪夢にうなされ始めていた。
やがて彼の前に事件の黒幕である「旧ナチス」の聖槍十三騎士団たちが現れ、聖遺物というものを取り出すために、町への被害が続出。蓮は悪夢に登場したマリィと出会い、彼女を使って自身の聖遺物を武器として出現させ、彼らとの戦いに挑んでいく―――というストーリーでした。
まず登場人物が多いのと、登場人物の正体がわからないので、パッと見非常に分かりにくかった(苦笑) しかも戦いを挑んでくる十三騎士団もTOPの命令だけで騒動を起こしていて、自分たちでも何の目的でやっているのかわかっていないだけに、本筋が見えづらいです。ゲームプレイした人ならきっと相関図がわかると思いますが、声優さんがガヤではなく複数の主要人物の声を当てているので、余計な勘繰りを入れてしまう。。。アニメだけだと結構難解かも。しかも完結していないですし(哀)主人公は最終回にすら登場していない(==;)とりあえず、蓮や司狼たちの秘密だけは明らかになりましたけれど、結局結末も途中はしょられたらしい部分も「DVD買って補完してください!」なんですね。補完したい方はもれなくゲームも併せてどうぞv
『刀剣乱舞 おっきいこんのすけの刀剣散歩 弐』:おなじみこんのすけが日本各地の刀剣を訪ね歩く番組でした。毎回博物館に行く前に、この説明「鑑賞方法」を見てから行こう!・・・と思うのですが、毎回忘れる(哀) そして知識が足りなさすぎるのを思い知らせてくれましたw 興味を持ってから実際に見るほうが楽しいですもんね♪ 博物館に行く前はきちんとチェックします('◇')ゞ
『王様ゲーム The Animation』:ホラー小説原作のアニメ化でした。
とある高校の一クラスに、共通して「王様」と名乗るものからクラス全員に命令を下すメールが届く。そのメールを無視したり、やっても命令に従うまでにいかないと「王様から罰が下りる」というもの。しかも罰は命を奪うものが大半で、最後まで生き残れるのはたった一人。
東京からとある地方の高校に転校してきた金沢伸明は、転入したクラスで「王様ゲーム」に遭遇。実は以前の学校での「王様ゲーム」の唯一の生き残りだった。そんな彼を度々窮地に追い込む本多 奈津子。彼女も以前「王様ゲーム」で一人生き残ったため、今回も生き残るため容赦なくクラスメイトを死に追いやる。それに真っ向から反対する伸明。生き残りをかけたゲームの結果は、「全員死亡」だった―――というストーリーでした。
実写映画化もされているようですが、とにかく描写がエグイです。お子様には絶対見せられない。毎回流血沙汰ですから。
王様の正体は結局「電子ウイルス」で、要は「洗脳」によって「殺すように仕向ける」ものだったようです。しかも「感染する」ので、生き残った人間からまたウイルスが伝播する、という。。。
でも一番怖いのはやっぱり人間の狂気かな。死と背中合わせな状態が続くと精神的に善悪の判断もつかずに、衝動的な行動をとってしまう。つまり生き残るためなら、他人を殺してもいい、という感じで。
奈津子はその代表ですね。凶悪さがどんどん増していって、憎たらしいくらいに。彼女なりの解釈「早く死んで、狂いそうな心理から解放させたやりたい」ということで、あんな行動をしていたようですけれど、受け入れがたいですね、心理的には。
登場人物全員死亡、という結末には恐れ入りましたが、どうにもまたゲームは始まりそうですね。一体だれがウイルスを作り出したのか、そのあたりは全く触れられていないので、続編やりそうですが・・・
ただ、一番疑問に思うこと―――「あれだけ生徒たちが死んでいて、保護者はいったい何をしているんだ!?学校の先生も。警察も何やってるんだ!?」 普通大騒ぎだろ・・・(-△-;) そこがウイルス以上に不思議です。
『将国のアルタイル』:こちらは漫画原作のアニメ化で2クールたっぷりと放送してくれました。
舞台は中東の国を思わせる騎馬民族の国トルキエ、主人公の少年将軍:マフムードの活躍を描いた作品でした。最初は少年将軍ということで、人の注目をぐんと集めましたが、その分経験が少ないところで力不足を露見され、将軍の地位を追われます。しかしその後、いろんな国を渡り歩きながらその見識を深めたマハムードの前に、母国トルキエの内乱が起きるものの、これを見事に鎮静化。将軍の地位を取り戻すと同時に、今度はバルトライン帝国の侵略が始まり、マハムードはタボしてきた経験を活かし、同盟国を次々と締結。育ての親であるカリル将軍を失うものの、見事にその悲しみを乗り越え、バルトラインを退ける―――というストーリーでした。
一見すると『アルスラーン戦記』に似てます(笑) 国を追われた王子が家臣を集め、やがて力をつけて国を治めていく―――こちらは国王ではなく将軍ですが、ある意味アルスラーンと一緒で、人の実力を見抜く力があるんですね。アルスラーンはそれをまとめ、差配する役。マハムードは自らが先陣を切る一方で、きちんと足元を頼りになる部下に任せる、というスタンスはある意味真逆で違いますが、それでも己が実力や能力も見据えているからこそできる仕事ですね。
2クール目に入ってからのマフムードの真価や騎馬民族の戦いがようやく登場して、後半面白かったです。無論前半の布石があってこそ!ですが。
キャラデザも終始安定していましたし、アニメ版としての完結が見られてよかったです。
―――と、思いっきり深夜に更新し、今日の夜にはクリスマスSSの第2話をUPする予定。そして年賀状も「とうらぶ」もやらないと追いつかない・・・
うむ。睡眠時間がどんどん減るわ~(´∀`*)ウフフ
お陰様で視力0.02. もはや「弱視」に近づきつつあります(。-`ω-) 年食ったら老眼で遠視になると思ったんだけどなぁ・・・どうやら関係なさそうですね。でもちょっと心配なのが、ぶれて見えること。乱視なのかなぁ。眼科では一言も出なかったですが、とりあえずピントを合わせるのに時間がかかる。運転することも多いから、これ以上近視と乱視が進まないように気をつけねば。
と、いいながら、現在秋アニメの最終回がバタバタと押しまくってきているので、簡単に感想。
『URAHARA』:いわゆる「裏原宿」を舞台に、自分のオリジナルイラストを描くのが好きなりと、洋服デザインの得意な女優希望まり、とことん研究好きなことこ、の3人が裏原宿で自分たちの創作したものを販売しているところに、スクーパーズという宇宙人が侵略。彼らの目的は「創造ができない自分たちに、他の惑星の文化を吸収する」こと。裏原宿一体をバブルで覆った彼らに対し、3人はアマツハラから戦闘能力をもらったことで、スクーパーズを撃退していく。そこで知り合ったスクーパーズに攫われてきた、というみさという少女と知り合いになるが、じつはこのみさこそが、スクーパーズの女王であり、この裏原宿は3人の「自分たちが人気者になれる」という妄想から作り出された世界ということが判明。自暴自棄になる3人だったが、やがて「本当の自分の力で人気を得たい」という思いが勝り、スクーパーズを撃退。みさも自分の生み出した作品を得たことで、「創造」の力を得て、自分の星に帰還した―――というストーリーでした。
アメリカのアニメ配信サービスで放送されていた作品ですが、全体がロリポップな雰囲気で、原色バリバリのアメリカで配信されていたとは思えない(笑) しかも「裏原宿」って、わかるのかなぁ・・・(配信元がアメリカというだけで、実際には全世界の人が見ているわけですが)。
店を任されて3か月そこそこの女の子に、自分たちの作品を販売させて人気を得ている、というストーリー展開から、(・・・これって多分、夢落ちじゃ・・・)と予想していたら、夢・・・というかやはり妄想でしたね。でも最後は宇宙人をも納得させる「自分本来の力で得る」ものの価値感で無事に平和を取り戻しました。一貫した主張が軸となっていたので良かったですね。…某(リアル)まねっこ国の方々も見て欲しい・・・
『十二大戦』:西尾維新先生原案の漫画原作のアニメ化でした。戦争や紛争ではなく、干支にまつわる12人の代表戦士が殺し合いをして誰が生き残るか賭けによって国の勢力を決める、という、ある意味エコロジーな戦争(兵士も多数失うことなく、社会的損害も少ない)を樹立した世界。12年ぶりに開催された十二大戦を、戦士一人一人のバックボーンを交えながら追ったストーリーでした。
最終的には子の戦士のネズミくんが優勝。他の戦士は全員死亡。ただ一人生き残った彼に「なんでも願いを一つだけ叶える」権利が与えられたのですが、幾通りの戦術パターンを読み取って、自分が生き残るすべを予測値から手に入れていた彼の先読み能力でもついに追いつけず、最終的な希望は、「戦いの辛さを全部忘れさせてもらう」というものでした。
西尾先生の作品って、言葉遊びとか逆説とか、すごく沢山の小説技法で攻めてくるので、最後まで読まないとわからないものが多いですから決着の付け方が非常に気になっていました。しかし、どんなに優秀な強い戦士でも、「人間」であることは捨てきれない、ということですね。勝利の果てに手にしたものは名誉でも金でもなく、苦しみだけだった。その苦しみを背負いながら生きる辛さは、いっそ死んでいった者たちは永遠の安息を手に入れた分、子の戦士より恵まれていたのかもしれません。「負けて勝つ」戦いを大雑把に示した作品だったかな。
個人的には虎ちゃんが可愛かったです。ある意味一人だけ「自分の願いが叶った」のは彼女だけ。虎ちゃんが一人勝ちだったかも。
『いぬやしき』:これも青年誌連載作品のアニメ化で、既に原作も完結しているので、最後までスキっと見れました。
主人公の影の薄いサラリーマン・犬屋敷壱郎は、会社や家庭からも疎外された生活を送っており、ようやく購入した一戸建てすらも、家族の歓心を得ることができなかった。追い打ちをかけるように胃ガンだと診断され、余命3か月を宣告される。ガンのことを家族に打ち明けるタイミングが見つからず、打ち明けたとして家族が悲しんでくれるか思い悩む犬屋敷だったが、犬の散歩中に、高校生・獅子神皓と共に非常に小さな宇宙人による事故に巻き込まれ死亡してしまう。事故を隠蔽したい宇宙人によって、生前の記憶や精神を持った機械の身体となって蘇る。しかも死んだ人間を蘇らせる以外はほぼ万能な能力を得たことで、犬屋敷は人命救助を、獅子神は復讐のための殺人を犯していく。獅子神を止めたい犬屋敷とより凶暴な犯罪を犯し続ける獅子神の二人だったが、最後は地球に落ちる隕石の軌道を変えるべく、二人とも自爆によって地球は救われた―――というストーリーでした。
戦闘のビジュアルとか、街中のバトルもですが、丁寧に背景が描かれていて、そこが凄かったです。あと主人公2人とも、人間の時からいわゆる「集団に交われない(交わりたいのだが、無視される、影が薄い)」だったんですが、一人は善意・一人は悪意、という両極端な立場に分かれます。でもこれってその人自身の心の持ちようだけでなく、市井の人たちの接し方で全然変わってくるんですよね。犬屋敷さんは花子(犬だけど)や安堂君や後々の家族が受け入れてくれたことで、善意を保っていられたけれど、獅子神くんは友達がいじめられ、母親を殺され(自殺ですけれど)、全く無責任なネットの暴言に対しているうちに殺人に変わってしまった。人生経験もですが、周りの人の影響も大きいです。
最後は悲しかったですね。できれば犬屋敷さんには家族のもとに帰って欲しかった(獅子神君も、渡辺さんに一言感謝を伝えて欲しかった・・・)です。
『DYNAMIC CHORD』:乙女音楽ゲームのアニメ化作品でした。同じ事務所に所属する「rêve parfait」と「Liar-S」、「KYOHSO」、「apple-polisher」の4バンドにそれぞれ訪れる問題と、彼らのチームワークと力で乗り越えていき、無事クリスマスライブのステージに立つ―――というストーリーでした。
最初はいわゆる「男子アイドル系アニメ」と同じく、スカウトされて→デビューして→苦悩して→成功する、という一連の流れになるのかと思っていましたが、全然違った。既に人気は高いけれど、高いなりの苦悩があるため、それをどう乗り越えていくか、というところ中心で、ほとんど音楽の話やプロ活動の話は出てこないという・・・。しかも、自分のバンドだって大変なのに、別のグループの「ボーカル失踪事件」やら「曲がかけない」やら「マネージャー失踪(?)」にいちいち首を突っ込む(お互いに)。余裕あるね、君たち^^;
う~~~ん、できれば折角のバンドものなので(アイドル系じゃないの珍しい)、より音楽に追及したストーリーとかの方がよかったんじゃないだろうか。例えば楽器の演奏で行き詰ってスランプになって、それを周囲の協力や自分の努力で乗り越えていく、みたいな。なんか勿体ない気がしました。ビジュアルは流石に文句ないですけれどねv
『少女週末旅行』:こちらも漫画原作のアニメ化。
主人公のしっかり者のチトとアバウトなユーリは、戦争で文明が崩壊した終末世界を、半装軌車のケッテンクラートで廃墟をさまよい、食料を求めてひたすら移動を続けながら、旅の道中でさまざまな文明の痕跡に出会う―――というストーリー。続き物というより、短編集みたいな感じでした。
いわゆる「現在の私たち」を、全く知らない人たちが「世界の外側から観察している」という世界感ですね。例えば「デジカメ」にしたって「なんだこれ?何に使うんだ?」から始まって、いろいろ実験した挙句「こうして使うと便利だね」と全く本来とは別の使い方をしたり。「宗教」とか形のないものも分析。
それがある意味凄く都合のいいものであったり、新鮮な観点だったりすることもあります。
多分ね…昔映画にあった『ブッシュマン』みたいに。「コーラの空き瓶」は、私たちにとっては「コーラの空き瓶」でしかないんだけれど、それを知らないブッシュマンの人たちは、笛にしてみたり、木のみをたたいてつぶしてみたり。それに近い感じです。客観視を体験できる、面白い作品でした。
『キノの旅 The Animation』:小説原作の久々のアニメ化ですね。キノと相棒のエルメスの旅の記録。毎回人の心の心理を突くストーリー展開で、しかも物語の最後にどんでん返しがあったり、奇をてらったものもあり。
今期は特にキノ自身の生い立ちや、師匠の若かりし頃なんかも出て、物語に隠されていた一端が見られて面白かったです。
ハートフルかと思いきやシリアス、そして悲しかったり面白かったりと、尋ねる国々で全く違う印象が重なってくるので、ちっとも飽きの来ない作品です。
また続編、作って欲しいですね~。
『Dies irae』:アダルトゲームの原案作品のアニメ化です。
主人公のごく普通の学生:藤井蓮は親友の遊佐司狼と、どうしたことか殴り合いの決闘を起こし、その結果、満身創痍となり2ヶ月もの入院生活を強いられていた。その後無事に退院し、幼馴染の綾瀬香純や先輩の氷室玲愛と共に元の学園生活にも戻りつつあった。
その一方で諏訪原市では無差別連続通り魔事件が起こり始める。奇妙なことに蓮はその頃から、自分が断頭台で首を刎ねられるという恐ろしい悪夢にうなされ始めていた。
やがて彼の前に事件の黒幕である「旧ナチス」の聖槍十三騎士団たちが現れ、聖遺物というものを取り出すために、町への被害が続出。蓮は悪夢に登場したマリィと出会い、彼女を使って自身の聖遺物を武器として出現させ、彼らとの戦いに挑んでいく―――というストーリーでした。
まず登場人物が多いのと、登場人物の正体がわからないので、パッと見非常に分かりにくかった(苦笑) しかも戦いを挑んでくる十三騎士団もTOPの命令だけで騒動を起こしていて、自分たちでも何の目的でやっているのかわかっていないだけに、本筋が見えづらいです。ゲームプレイした人ならきっと相関図がわかると思いますが、声優さんがガヤではなく複数の主要人物の声を当てているので、余計な勘繰りを入れてしまう。。。アニメだけだと結構難解かも。しかも完結していないですし(哀)主人公は最終回にすら登場していない(==;)とりあえず、蓮や司狼たちの秘密だけは明らかになりましたけれど、結局結末も途中はしょられたらしい部分も「DVD買って補完してください!」なんですね。補完したい方はもれなくゲームも併せてどうぞv
『刀剣乱舞 おっきいこんのすけの刀剣散歩 弐』:おなじみこんのすけが日本各地の刀剣を訪ね歩く番組でした。毎回博物館に行く前に、この説明「鑑賞方法」を見てから行こう!・・・と思うのですが、毎回忘れる(哀) そして知識が足りなさすぎるのを思い知らせてくれましたw 興味を持ってから実際に見るほうが楽しいですもんね♪ 博物館に行く前はきちんとチェックします('◇')ゞ
『王様ゲーム The Animation』:ホラー小説原作のアニメ化でした。
とある高校の一クラスに、共通して「王様」と名乗るものからクラス全員に命令を下すメールが届く。そのメールを無視したり、やっても命令に従うまでにいかないと「王様から罰が下りる」というもの。しかも罰は命を奪うものが大半で、最後まで生き残れるのはたった一人。
東京からとある地方の高校に転校してきた金沢伸明は、転入したクラスで「王様ゲーム」に遭遇。実は以前の学校での「王様ゲーム」の唯一の生き残りだった。そんな彼を度々窮地に追い込む本多 奈津子。彼女も以前「王様ゲーム」で一人生き残ったため、今回も生き残るため容赦なくクラスメイトを死に追いやる。それに真っ向から反対する伸明。生き残りをかけたゲームの結果は、「全員死亡」だった―――というストーリーでした。
実写映画化もされているようですが、とにかく描写がエグイです。お子様には絶対見せられない。毎回流血沙汰ですから。
王様の正体は結局「電子ウイルス」で、要は「洗脳」によって「殺すように仕向ける」ものだったようです。しかも「感染する」ので、生き残った人間からまたウイルスが伝播する、という。。。
でも一番怖いのはやっぱり人間の狂気かな。死と背中合わせな状態が続くと精神的に善悪の判断もつかずに、衝動的な行動をとってしまう。つまり生き残るためなら、他人を殺してもいい、という感じで。
奈津子はその代表ですね。凶悪さがどんどん増していって、憎たらしいくらいに。彼女なりの解釈「早く死んで、狂いそうな心理から解放させたやりたい」ということで、あんな行動をしていたようですけれど、受け入れがたいですね、心理的には。
登場人物全員死亡、という結末には恐れ入りましたが、どうにもまたゲームは始まりそうですね。一体だれがウイルスを作り出したのか、そのあたりは全く触れられていないので、続編やりそうですが・・・
ただ、一番疑問に思うこと―――「あれだけ生徒たちが死んでいて、保護者はいったい何をしているんだ!?学校の先生も。警察も何やってるんだ!?」 普通大騒ぎだろ・・・(-△-;) そこがウイルス以上に不思議です。
『将国のアルタイル』:こちらは漫画原作のアニメ化で2クールたっぷりと放送してくれました。
舞台は中東の国を思わせる騎馬民族の国トルキエ、主人公の少年将軍:マフムードの活躍を描いた作品でした。最初は少年将軍ということで、人の注目をぐんと集めましたが、その分経験が少ないところで力不足を露見され、将軍の地位を追われます。しかしその後、いろんな国を渡り歩きながらその見識を深めたマハムードの前に、母国トルキエの内乱が起きるものの、これを見事に鎮静化。将軍の地位を取り戻すと同時に、今度はバルトライン帝国の侵略が始まり、マハムードはタボしてきた経験を活かし、同盟国を次々と締結。育ての親であるカリル将軍を失うものの、見事にその悲しみを乗り越え、バルトラインを退ける―――というストーリーでした。
一見すると『アルスラーン戦記』に似てます(笑) 国を追われた王子が家臣を集め、やがて力をつけて国を治めていく―――こちらは国王ではなく将軍ですが、ある意味アルスラーンと一緒で、人の実力を見抜く力があるんですね。アルスラーンはそれをまとめ、差配する役。マハムードは自らが先陣を切る一方で、きちんと足元を頼りになる部下に任せる、というスタンスはある意味真逆で違いますが、それでも己が実力や能力も見据えているからこそできる仕事ですね。
2クール目に入ってからのマフムードの真価や騎馬民族の戦いがようやく登場して、後半面白かったです。無論前半の布石があってこそ!ですが。
キャラデザも終始安定していましたし、アニメ版としての完結が見られてよかったです。
―――と、思いっきり深夜に更新し、今日の夜にはクリスマスSSの第2話をUPする予定。そして年賀状も「とうらぶ」もやらないと追いつかない・・・
うむ。睡眠時間がどんどん減るわ~(´∀`*)ウフフ