ここのところ、残業続きでヘタレておりますかもしたです💧
というのも、急に職場接種導入が決まりまして。色々下準備とかどうしたものかと保健所に行ったりしているのですが、そっちはそっちで色んなものが押しまくりで時間を取っていただくのも大変💦医師とかスタッフの人数とか準備とか、専属で来てくださっている医師にもお問合せしなきゃいけないスケジュール調整でもう必死の毎日ですorz。。。
帰ってきてから糖分補給しながら、アニメ見るのが唯一の憩い♥ でもこれでメタボ一直線!w
夏も近いし若き頃は体絞らなきゃ、と思ったけれど、もう年も行っているのでどうでもいい( ̄▽ ̄) 人様に迷惑さえかけなけりゃね。
ということで今日もザックザクに感想だけ。
『憂国のモリアーティ』:今回は2期目の漫画原作のアニメ化作品でした。
以前より「犯罪相談役」として弱い下層階級が上流貴族に復讐をする手助けをして暗躍してきたモリアーティ兄弟。そしてそのライバルである私立探偵シャーロック・ホームズ。今期は大英帝国の秘密を女優のアイリーンが手にしてしまったことで、彼女を救おうとするシャーロックと、彼女を亡き者にしようとするモリアーティの対決からスタート。しかし本当の狙いは「シャーロックにアイリーンを守らせるため」にウィリアムが巧妙に仕組んだ作戦だった。無事に守り切ったシャーロックと共に、秘密を取り戻した大英帝国。そしてアイリーンはこれ以上命を狙われないよう、モリアーティ兄弟の傘下に「ジェームズ・ボンド」として加入することとなる。下層階級に味方し、上流階級を貶める彼らは「犯罪卿」と呼ばれるようになった。そんな彼らに目を付けたのが、脅迫王:ミルヴァートン。彼は犯罪卿を陥れるために、更下層階級の見方であるホワイトリー議員を付け狙い、彼の家族を殺す。その所業を許せないウィリアムたちは彼に卑怯な手口を暴き、彼を抹殺。そしてホワイトリー議員に最後の役割を与え、「犯罪卿」の名をロンドンに轟かせる。彼の犯行は次第に過激になり、上流階級で目を付けられたものは次々と殺害されていく。そんな彼を止めたいシャーロック。犯行現場に駆け付けたシャーロックは、ここではっきりとウィリアム=犯罪卿と対面する。しかし、彼は予定している犯行全てを終えた後、自殺するつもりであることを見抜く。それはウィリアムの弟:ルイスも同様で、自分では救えない兄を救ってほしいとシャーロックに依頼する。そして最後の仕上げは下層階級の街に火をおこし、下層階級の抱える不満や、いかに彼らの存在が無ければ国は成り立たないか。更にこの小さな声が大きくなって社会が変革していくこと―――そのためにウィリアムたちは今までの犯罪を犯していたのだった。そして最後の仕上げは全ての罪を自分が背負い、下層階級の英雄たるシャーロックに自分を倒してもらうこと。だが友人を救いたいと言い張るシャーロックに、ようやくウィリアムは彼をライバルであり、自分と対等に分かち合える友であると心を許す。しかし、ウィリアムは彼の救いの手を振り切ってロンドン橋から海中へと落ちていく。その彼を救おうと飛びこむシャーロック。…数年後、全ての財産を下層階級の街の復興へと寄付し、犯罪卿の名を背負って逮捕されるアルバート。兄のMI6を引き継ぐルイス。そしてウィリアムを探す旅を続けるシャーロックの姿があった―――というストーリーでした。
原作はまだ連載中なので、どう決着をつけるか謎だったのですが、ある意味スッキリとしたエンディングになったかな、と思います。最初、特に一期目は「必殺仕事人」状態で、依頼された復讐を晴らす。けど依頼した方の復讐の後の虚無から崩壊していくことに関しては自己責任、と本当に救えたのか?なところはあった気がします。でもストーリーが進むにあたって、段々それはただの「名刺」替わりみたいなもので、2期目の今期からようやく自主的な破壊行動に移ってきたので、最初に巻いた餌の意味が今期で初めてよくわかりました。あれだけ冷酷なウィリアムが、最後に心を許せる友人シャーロックと対話したシーンは、多分アレが本物のウィリアムの素顔なんだろうな。アルバート兄さんにも心は許していたと思いますが、寧ろ彼とは「契約者」な関係(保護してもらった分、協力する)が大きいと思いますけれど、シャーロックとは取引無しの真っ向勝負でしたから。時々出てくる「Catch Me If You Can?」は「(犯罪を犯す)私を捕まえられるかな?」かとずっと思っていたんですが、そうじゃなくって「私を探しだしてくれる?」というニュアンスだったのが、最後でよくわかりました。罪は償ってほしいですけれど、できたらいい友人同士として生きていて欲しいですね。
『NOMAD メガロボクス2』:「あしたのジョー50周年記念」で作成されたアニメ「メガロボクス」の続編でした。
あの「ギアレス・ジョー」がチャンピオンになって後、ジョーは「ノマド」と名を変え、1人彷徨っていた。ある日立ち寄った酒場でチーフという男性と出会う。彼はノマドがジョーであり、鎮痛剤の酷い副作用に苦しんでいることを見抜く。ジョーを救ったチーフ移民で、カーサというコミュニティーで暮らしていたが、地上げ屋が追い出そうとしていた。チーフは祭りのメガロボクスで優勝し、賞金で土地を買おうとしていた。様々な妨害を受けながらもジョーはセコンドにつき、チーフは優勝する。しかし優勝のその夜、チーフは天国の息子のところへと旅立つ。チーフを見送ったジョーはもう一度やり直すことを決め、「チーム番外地」に戻る。そこにいたサチオたちは、出戻ってきたジョーに冷たい態度をとる。というものの、実はトレーナーだった南部が末期の病に侵されていた時、それでも戦いを選ぶジョーと、最期を穏やかに一緒に暮らすことを願ったサチオたちと意見が分かれ、南部の最期を看取れなかったジョーを非難し追い出した過去があったから。しかし一からやり直すとともに、無理にメガロボクスに取り組むサチオを救ったことで、少しずつわだかまりは消えていく。その頃、現チャンピオンのマックがジョーへの戦いを望んでいた。彼は元々振るわないボクサーだったが、仕事中の事故でメガロニアの開発した医療テクノロジーにより驚異の回復を遂げ、メガロボクスの世界に再び戻り、その医療のお陰ですさまじい力を手に入れていた。しかし一方で脳に多大な負荷を及ぼし自我が崩壊する危機にもあった。メガロニアの白都はそれに気づくが、開発者の佐久間はそれを認めず勝手な治療を進めていた。彼ら家族に謝罪する白都を前に、望みがジョーとの試合であり、それを最後に引退することを告げ、ジョーもそれを飲み、遂に最終決戦となる。死力を尽くした戦いで、新たに脳の負荷を乗り越えたマックが抗戦にでて、セコンドであるサチオの判断で試合を終了、マックの勝利となった。その後、メガロニアの医療テクノロジーの重大な欠点を白都が公にし、佐久間は逮捕。サチオは街を出て働きに出ることを決めるとともに、ジョーは一人チーフの墓参りに向かうのだった―――というストーリーでした。
排他的な世界観は1作目の時と変わらず、「あしたのジョー」の雰囲気そのままでした。今期はひたすら勝ち上がる!というより己を取り戻す、ということが目的だったためか、結構見ていて精神的にしんどいところが多かったですね。精神的支柱であった南部さんやチーフの死、家族であるサチオたちとの物別れ…見始めた最初は息が詰まる感じでしたが、最後に向って段々開けてきたのでよかった。これが救いの無いまま終わっていたら、本当にメンタルに来ましたよ💧 「あしたのジョー」は流石に読んだことないのですが、ちらっと見た感じですと戦後日本の社会風刺が結構盛り込まれていて、まだ貧しい時代の日本がひしひしと感じられてきます。なんとなくささくれ立っていた、というか。その中でも希望を一筋…というのが、今回の「ノマド」だったと思います。ともかく前向きな終わり方でよかったです。
『さよなら私のクラマー』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の一人となる周防すみれは川口伊狩中学3年の女子サッカー部の主将だったが、周囲に恵まれず最後の公式戦で敗退。その際ライバルの曽志崎緑から一緒のチームに行こうと誘いを受ける。2人は女子サッカーの強豪チームではなく埼玉県立蕨青南高校へ進学し、同校の女子サッカー部に入部する。全く無名弱小の蕨青南高校「ワラビーズ」だが、実は才能ある選手が埋もれており、特に恩田希は類稀なる技を天性で発揮できる選手だった。そんなワラビーズが新学期早々、元日本女子代表で卒業生でもある能見奈緒子が蕨青南の新コーチ就任する。そして彼女たちの実力を測る&知ってもらうために、国内屈指の強豪である久乃木学園高校との練習試合を組んできた。試合は零封を厳命された井藤春名や佃真央らを擁する久乃木に開始早々から実力差を見せつけられ大量失点。蕨青南も恩田や曽志崎を軸にして反撃の糸口を掴もうと奮闘するも、終了間際の得点は認められず0-21の大差で敗れる。だが、その果敢なプレーで対戦相手に強い印象を与えることになる。「今度は全国大会で会おう!」と久乃木のチームメンバーと約束したワラビーズ面々は、能見や顧問の深津の杞憂をよそに、それぞれ「打倒久乃木」や「関東大会出場」といった目標を掲げ、例年になく活気づく。しかし、その高校総体埼玉県予選に臨む蕨青南イレブンは、決勝トーナメント初戦で優勝候補筆頭の浦和邦成高校との対戦となってしまう。浦和には川口を自分たちの高校に来るよう誘っていたMF桐島 千花が居り、無名高校に行った川口を非難する。そして試合開始、前半楽に勝利できると思われた浦和の度肝を剥いて恩田の個人技が冴えわたり、再三ゴールを脅かす。選手個人個人の能力が高いと理解した浦和は後半本気を出し、試合初のゴールを決めるとそこから先は力で勝る浦和が押して、0-2でワラビーズは敗退。しかし選手たちのやる気は低迷どころか、秋の大会に向けてさらに活気だつのだった―――というストーリーでした。
最初この作品を見始めたとき、分かりにくい印象がありました。…というのも「主観」が見えてこないんですよ。誰が主役で誰が物語を引っ張るのか、さっぱり見えてこなくって、誰視点で話が進んでいるのか非常に悩みました。ですが、最後まで見てようやくわかった…「全員主役」だったんですね✨ それぞれの視点で話が進んでいる(一応恩田さんが一番主役ポジションでしたが)ので、それが分かれば後は見やすい(笑) 本当に確かに「人生は、一人一人が主役」を地で行っているんだわ。タイトルの「クラマー」も意味は何だろう?と思っていたんですが、日本で初めてサッカーチームのコーチをしてくださった方の名前なんですね。なのでこのクラマーさんの教えが基礎や技術の基本であるようです。「さよなら」はそこからの脱却…要は「形に囚われず、彼女ららしいサッカー」に向かう意味になるんでしょうね。そう思うと、この続きが非常に気になるところです。原作はもう完結しているようなので、できたら最後まで彼女たちのサッカー、見てみたいものです。
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
主人公の吉田はIT企業に勤める女性は年上が好き!なサラリーマン。そんな吉田は意中の上司:後藤愛依梨に告白するもフラれ、やけ酒を飲んで帰宅途中に道路で蹲っていた荻原沙優という家出少女と出会う。沙優は性交と引き換えに宿を提供するよう吉田に要求するが、吉田はこれを拒否した上で、働くことを条件に彼女を居候させる。吉田と暮らすうちに、沙優は吉田の優しさに触れ、彼に捨てられたくないと思うようになる。沙優から思いの丈をぶつけられた吉田は、沙優がいることで自宅の居心地が良くなったと打ち明ける。その上で、吉田は改めて沙優に共同生活を送ることを提案し、沙優もこれを受け入れる。一方、上司の後藤は、吉田が家出少女と暮らしていることを知る。後藤は沙優に会い、彼らに協力することを伝えるとともに、沙優に今後のことを考えるよう諭す。ただ家事をしているだけではお返しにならないと考えた沙優はコンビニバイトを始める。がそこで、かつて宿を提供してもらった矢口と再会する。矢口は沙優に再び身体を要求し、アパートに上がり込んでまで沙優を追い詰めるが、そこに沙優からスマホで危機を見た吉田に阻まれる。以降、矢口は沙優に迫ることもなく、普段通りの生活に戻ったかと思われたが、そこに沙優の兄が妹を引き取るために吉田宅を訪れる。そこで吉田は初めて沙優が母親に否定され続けた挙句、高校での友人が自殺してしまったことで、余計に母親が沙優に精神的な攻撃をするようになったため、一時避難させたこと。その資金が尽きてしまったため、身体を引き換えに彷徨っていたことを知らされる。今度は沙優が行方不明になったことで母親が精神的限界に来てしまったため、沙優に一度実家に戻ることを提案する兄。吉田が沙優をフォローするため付き添うことを決め、沙優は実家に戻ることを決断する。母親と再会した沙優は母親から酷く責められるが、吉田が親として取る責任を母親に訴える。そして沙優も勇気を出し、母親に自分の気持ちを伝えたことで、両者の間にあった大きな亀裂はわずか緩み始める。もう一度高校を卒業するまでは家で、そして卒業後は自由に道を選んでいい、と折り合いをつけた沙優は吉田が一人東京に帰るときに告白。吉田は覚えていてくれたら嬉しい、また会える人楽しみにしていると伝え、1人帰京する。 それから数年後、順当に社会人として勤める吉田は初めて出会ったあの場所で待っていた沙優を再び拾うのだった―――というストーリーでした。
最初に見たときは「これ完全に犯罪じゃん…(ー△ー;)」と、思いっきり非現実的な内容に(大丈夫かな?)と心配しつつ見ていたんですが、吉田さんの人柄がとてもよろしいためか、犯罪行為をしていると知りながらも、周囲の人たちが温かく見守ってくれつつ支えてくれていたため、大ごとにはなりませんでした(よかったv)多分、警察沙汰になっても吉田さんを擁護してくれる人はいっぱいいそうですね( ̄▽ ̄) さて、この家出娘。こちらは現実的に大いにありますね。家出して上京、そして金が無いので男に身体を売ってお金をもらって…泊まるところが無ければカラオケBOXか漫画喫茶。無茶苦茶な生活ですが、エネルギー持て余している分気にしていない人が多いのも現状。そのさえたる危機は沙優も体験した「一夜限りの男からの要求」ですね。身体だったりあるいは「秘密にする代わりに金銭寄こせ!」とか。更に悪いのに引っ掛かると風俗に売られたり、最悪薬漬けにされたり…💧 こういう先の危険を全く予測できず、十代後半からボロボロの人生に足を突っ込んでいく人はいます。本当に沙優ちゃんは吉田さんみたいな善良な面倒見のいい人に助けてもらってラッキーでしたよ!ちなみに最後に吉田さんと身体の関係を結びたがった沙優ちゃん。でもこれはお礼に、といいながら「離れたくない、好きだから」という思いから出たことなので、決して愛なく体だけ結ばれようとするものではないと思います。それでもいかんですけどね💦吉田さんがただ潔癖なだけの男性だったら怒られます。心が広くて視野も広い人で良かったですよ。
最後はまた拾ってお持ち帰りしてもらったwようですが、ちゃんと自分の足で責任もって歩ける女性になったら、吉田さんも喜んでくれるはず。沙優ちゃんには頑張って欲しいです。
『フルーツバスケット Final Season』:こちらは大人気少女漫画の2シリーズ目3期の最終回まででした。
前回文化祭で魚谷さんのことをもっと見てもらいたいと、魚谷が思いを寄せる紅野に劇の映像を収めたCDを贈ろうとし、その時初めて慊人が女性であること、草摩の事を教えられ、何もできなかった透。そんな落ち込む彼女を魚谷さんや花島さんが慰める一方、徐々に草摩の十二支のバランスが崩れ始めることに。事の発端は慊人の両親。父(夫)を独占したがった娘と母は決裂。それにより紫呉を誘惑する母に嫉妬と独占欲を露にする慊人。潑春と依鈴の仲の良さを嫉妬から依鈴を閉じ込める。彼女が発見されたことで潑春が慊人に怒りを露にし、拒絶する。そして紅野に遅れて紅葉も呪いが解け、慊人に離別を言い渡す。燈路も妹が生まれ、そのの後呪いが解けていた。少しずつ十二支との繋がりが切れていくことに不安と疑念が最高潮に達した慊人は、その全ての元凶たる透に元に向かう。一方透は過ごしていくうちに夾に対しての想いが高まるが、夾は透に思いを寄せながらも受け入れられなかった。というのも十二支の猫付きだからだというだけでなく、実は透の母が事故死した現場で、彼女を危ないと知りつつ助けられなかった(触れたら猫になってしまい、町中の視線を受けることになるため)こと。そして彼女の口から「許さない」という言葉を聞き、透を受け入れる資格がないと思い込んでいた。透はその事実を聞かされ混乱する中、夾はその場を離れる。その隙に慊人が透の前に現れ、激しい怒りをぶつける。いなかったことを心から愛してくれる人がいなかったことを哀しみ、自分が受け入れようと手を伸ばす。それを拒否して振り払った瞬間、透は崖下に転落。慊人が必死に助けを求め、透は病院に運ばれる。初めて心から自身を受け入れてくれる透の存在に癒された慊人は、自ら十二支を解放することを決めたと同時に、十二支で呪いが解けていなかった残りの面々+夾も解放される。夾に対し、透から母:今日子が言った「許さない」は「自分を助けなかったことではなく、透が幸せにならなかったら許さない」という意味であったこと。夾がいかに自分に大事な存在だったかを伝え、夾も改めて透の存在が大事であったことを伝えて告白する。一方一番最後に呪いの解けた由希は、自分を見つけてくれた真知へ想いを伝える。慊人は改めて十二支に今までの非道を詫び、草摩を継いでいくことを宣言。そして卒業した透は夾と共に旅立つのだった―――というストーリーでした。
いや~~先ずは完全アニメ化、スタッフの皆様お疲れ様でした。こういうことを言うのは原作者さんかと思いますが、視聴者としても感謝の一言です✨ 昔一度アニメ化した時は夕方放送だったのに、いきなり夜中になってしまって「何故に?」と思っていたんですが、確かに…これはお子様にはちょっとキツイ内容なところがありましたね。でも透が持っている優しさや考え方は、小さなお子さん方に見てもらってもいいところだと思います。透と慊人…貧乏だしヤンキーだったけど、惜しみない愛情をくれた人と、名門に生まれ嫁ぎながら、一人娘へ与えたものは憎しみと嫉妬だけの人…これを見ると「人間、最後死ぬ瞬間に、「幸せだったわ♥」といえる人って、どっちなんだろう」と思いますね。金も名誉もあっても、愛情なく誰からも見てもらえないままか、お金なくても沢山の人に見守られているか。まぁ、これも価値観の問題なんですけれど(金さえあればいい!という人もいるかもしれませんので)、プライスレスなものが一番人間にはストレスなく、大事なものなんだろうな、と思わずにいられませんでした。と同時に、愛情が注がれなかった子って本当に慊人さんみたいな子が多いです。愛情を注いで自分の言うことに耳を傾けてくれた人がいた子は、将来人の話を聞いてあげられる人になるけれど、愛情を貰えなかった子は「もっと、もっと!」と要求ばかりになる…大人になると要求の幅が広くなるので、猶更手におえない。そういう現場で働いてきたかもしたとしては、是非とも透君の爪の垢でも煎じて飲まねばなりませんな。
ともかく、人の心の育ち方、という意味ではすごく勉強にもなった作品でした。この後舞台化&今日子さんの話が劇場版になるそうですね。劇場版はいいお話が見れそう✨ 舞台化は…動物になるシーンはどうなるんだろう?そこが気になりましたw
『オッドタクシー』:オリジナルアニメ作品でした。
小戸川さんを中心に描く群像劇なんですが、この作品、普通に見ていてもあらすじが追えません。というのも、複数の伏線が同時に進行していて、それが各伏線とどこかで繋がっている構成になっているので、一言では説明しがたい展開になっていました。
イントロダクション:主人公の小戸川 宏はセイウチの個人タクシーの運転手。中年で両親は幼い頃交通事故死。あまり人と関わりたくない性格で、一軒家に一人暮らし。難治性の病を患っており、友人で医者のゴリラ:剛力と、小戸川に思いを寄せる看護師のアルパカ:白川さん、そしてもう一人の友人で清掃員のテナガザルの柿花と飲みに行ったり、1人で何時も居るやくざの黒田と並んでサウナに入るのが趣味。ただ一人暮らしのはずの小戸川の家の押し入れに、最近何者かが匿われている。そんなある日、「女子高生が行方不明になった」というニュースから物語が始まる。
①カバの樺沢は動画投稿マニア。バズる映像を求めて小戸川のタクシーに乗る。その際急発進したため避けるのに慌てたピューマの田中が携帯を落としてしまう。樺沢はタクシーの車内カメラに映った指名手配犯のヒヒのドブを見つけ、「バズる動画」としてドブを追い詰めることを宣言。しかし、警察のミーアキャット大門(兄)と繋がっていたドブは樺沢を呼び出し報復。もう二度と動画をアップしないと決めた樺沢だったが、居合わせた場所で小戸川のタクシーダイブ(最後)を映すことに成功する。
②柿花は婚活の為、お見合いアプリを使っているが、そこに自分とOKを出してくれた美少女と出会う。自分を金持ちと思わせるために、無理して彼女につぎ込む柿花。しかし彼女はミステリーキッスのメンバーで、所属事務所が裏で運営する美人局(※要はデート商法)にはめられていたことを知る。絶体絶命の柿花の元に小戸川が居場所に気づき、ぎりぎりで救出する。
③10億円強奪:キャバボーイのスカンク今井が宝くじを買うのにどの番号がいいか小戸川に尋ねる。小戸川がいい加減に言ったその番号がまさかの10億円当選に。お礼に小戸川を店に招待する今井に、小戸川は応じるが、そこに覆面の男が発砲。ギリギリ免れる。そして10億円受領日に、ドブの後輩のヤマアラシの矢野と白クマの関口が強奪計画を立てるが、ドブはその上前を撥ねる計画を立て、小戸川に協力を要請。白川さんの身を盾にとられた小戸川はドブに協力。計画は上手くいったかに思われたが、そこに田中が現れる。彼は①の携帯を壊された恨みでキャバクラで発砲したが失敗。今回こそ小戸川を殺そうとするが、小戸川が白川さんから貰った呑楽消しゴムを落とすと、それはドブが白川さんにあげたものだという。しかしそれは世界に一個しかなく、かつて田中が欲しくてネットオークションで10万円で落札したものだったが、実はドブの詐欺で10万円を取られて商品は届かなかった。その事実を知り田中はドブに発砲。田中は逃げ、小戸川は今井に10億のある場所を教えるが、その時関口と矢野が現れ、小戸川を追い詰める。結果、タクシーで逃げた小戸川は車ごと海にダイブするのだった…
④行方不明女子高生の謎:小戸川はある夜女子高生を乗せる。その後彼女が映っているであろう車内カメラの提出を求め、キツネの山本という男が小戸川に金で解決の提案を持ちかけてくる。一方ドブや大門兄も動画を欲しがる。目的は、小戸川が乗せた女子高生がその行方不明の子ではないか、ということだった。捜索の為かと思いきや、実はアイドルのミステリーキッスがデビュー前日にメンバーで三矢ユキという少女が何者かに殺されていた。第一発見者のミステリーキッスのセンター:二階堂 ルイは、実は彼女がセンターにふさわしいと社長に言われていたのに嫉妬し、自分のセンターの座を守ろうと彼女を殺害する予定だった。だが既に殺されており、マネージャーの山本はデビュー前日であるため、事件を公にしないために、ユキの遺体を隠し通すことを決めた。そしてユキが存命であることを知らしめるために、オーディションで落選した和田垣さくらを呼び出し、覆面を付けさせ急遽「三矢ユキ」としてデビューさせたのだった。タクシーには殺害の真犯人が映っているはずで、ドブは事務所への脅迫(殺害したのはミステリーキッスの関係者であると暴露する)の為大門兄と協力して車内動画を欲しがったのだった。しかし、最後の海へのタクシーダイブで車内カメラは記録も故障。二階堂は逮捕。事務所の山本も遺体遺棄+デート商法の容疑で逮捕されるのだった。
エピローグは、実は小戸川さんは「失認障害」といい、幼い頃の事故で脳に障害を持ち、人でありながら自分も含めて人間すべて好きだった動物に見えるようになってしまった。しかし海にダイブし、そのショックで奇跡的に障害が治ったというもの。海に落ちた彼を助けたのは白川さんだった。そして今井は10億円は小戸川が当てたものだからと、分け前をくれる。小戸川はかつて自分が交通事故育英基金で助けてくれたことを思い出し、その出資元である黒田に全額寄付するのだった。
そして、女子高生殺害事件の犯人…実はカメラに写っていたのは、和田垣さくらだった。彼女は自分がメンバーになるために、1人メンバーを殺害。それが三矢ユキだった。まんまとその座を手に入れたさくらは、あの夜犯行後の彼女を乗せた小戸川のタクシーに乗り込む…
というストーリーが折り重なって時間軸に沿って進む展開でした。
凄いですね。これだけの並列ストーリーを一気に描くんですから。物書き好きな人には、一度でいいからやってみたい書き方でもあると思います(人によりますけど💦)でも、上手く書かないと絶対難解になるし、一歩間違えれば読み手が理解しがたくなって、つまらない作品になってしまう。群像劇って難しい脚本を、アニメで見事に描いてくれて、面白かったです! あと小戸川さん役の花江さんの滅多聞けないであろう、あの不愛想演技が秀逸でした✨ 最後は実はみんな人間だった、ということ、小戸川さんが隠していたのはOPの登場していた猫だったことが判明。無事解決できた―――!…と思ったら、最後の最後でさくらが、どうにも小戸川さんの命を狙っているようで…💦 最後の最後までブラックでシュールな展開でした。
というのも、急に職場接種導入が決まりまして。色々下準備とかどうしたものかと保健所に行ったりしているのですが、そっちはそっちで色んなものが押しまくりで時間を取っていただくのも大変💦医師とかスタッフの人数とか準備とか、専属で来てくださっている医師にもお問合せしなきゃいけないスケジュール調整でもう必死の毎日ですorz。。。
帰ってきてから糖分補給しながら、アニメ見るのが唯一の憩い♥ でもこれでメタボ一直線!w
夏も近いし若き頃は体絞らなきゃ、と思ったけれど、もう年も行っているのでどうでもいい( ̄▽ ̄) 人様に迷惑さえかけなけりゃね。
ということで今日もザックザクに感想だけ。
『憂国のモリアーティ』:今回は2期目の漫画原作のアニメ化作品でした。
以前より「犯罪相談役」として弱い下層階級が上流貴族に復讐をする手助けをして暗躍してきたモリアーティ兄弟。そしてそのライバルである私立探偵シャーロック・ホームズ。今期は大英帝国の秘密を女優のアイリーンが手にしてしまったことで、彼女を救おうとするシャーロックと、彼女を亡き者にしようとするモリアーティの対決からスタート。しかし本当の狙いは「シャーロックにアイリーンを守らせるため」にウィリアムが巧妙に仕組んだ作戦だった。無事に守り切ったシャーロックと共に、秘密を取り戻した大英帝国。そしてアイリーンはこれ以上命を狙われないよう、モリアーティ兄弟の傘下に「ジェームズ・ボンド」として加入することとなる。下層階級に味方し、上流階級を貶める彼らは「犯罪卿」と呼ばれるようになった。そんな彼らに目を付けたのが、脅迫王:ミルヴァートン。彼は犯罪卿を陥れるために、更下層階級の見方であるホワイトリー議員を付け狙い、彼の家族を殺す。その所業を許せないウィリアムたちは彼に卑怯な手口を暴き、彼を抹殺。そしてホワイトリー議員に最後の役割を与え、「犯罪卿」の名をロンドンに轟かせる。彼の犯行は次第に過激になり、上流階級で目を付けられたものは次々と殺害されていく。そんな彼を止めたいシャーロック。犯行現場に駆け付けたシャーロックは、ここではっきりとウィリアム=犯罪卿と対面する。しかし、彼は予定している犯行全てを終えた後、自殺するつもりであることを見抜く。それはウィリアムの弟:ルイスも同様で、自分では救えない兄を救ってほしいとシャーロックに依頼する。そして最後の仕上げは下層階級の街に火をおこし、下層階級の抱える不満や、いかに彼らの存在が無ければ国は成り立たないか。更にこの小さな声が大きくなって社会が変革していくこと―――そのためにウィリアムたちは今までの犯罪を犯していたのだった。そして最後の仕上げは全ての罪を自分が背負い、下層階級の英雄たるシャーロックに自分を倒してもらうこと。だが友人を救いたいと言い張るシャーロックに、ようやくウィリアムは彼をライバルであり、自分と対等に分かち合える友であると心を許す。しかし、ウィリアムは彼の救いの手を振り切ってロンドン橋から海中へと落ちていく。その彼を救おうと飛びこむシャーロック。…数年後、全ての財産を下層階級の街の復興へと寄付し、犯罪卿の名を背負って逮捕されるアルバート。兄のMI6を引き継ぐルイス。そしてウィリアムを探す旅を続けるシャーロックの姿があった―――というストーリーでした。
原作はまだ連載中なので、どう決着をつけるか謎だったのですが、ある意味スッキリとしたエンディングになったかな、と思います。最初、特に一期目は「必殺仕事人」状態で、依頼された復讐を晴らす。けど依頼した方の復讐の後の虚無から崩壊していくことに関しては自己責任、と本当に救えたのか?なところはあった気がします。でもストーリーが進むにあたって、段々それはただの「名刺」替わりみたいなもので、2期目の今期からようやく自主的な破壊行動に移ってきたので、最初に巻いた餌の意味が今期で初めてよくわかりました。あれだけ冷酷なウィリアムが、最後に心を許せる友人シャーロックと対話したシーンは、多分アレが本物のウィリアムの素顔なんだろうな。アルバート兄さんにも心は許していたと思いますが、寧ろ彼とは「契約者」な関係(保護してもらった分、協力する)が大きいと思いますけれど、シャーロックとは取引無しの真っ向勝負でしたから。時々出てくる「Catch Me If You Can?」は「(犯罪を犯す)私を捕まえられるかな?」かとずっと思っていたんですが、そうじゃなくって「私を探しだしてくれる?」というニュアンスだったのが、最後でよくわかりました。罪は償ってほしいですけれど、できたらいい友人同士として生きていて欲しいですね。
『NOMAD メガロボクス2』:「あしたのジョー50周年記念」で作成されたアニメ「メガロボクス」の続編でした。
あの「ギアレス・ジョー」がチャンピオンになって後、ジョーは「ノマド」と名を変え、1人彷徨っていた。ある日立ち寄った酒場でチーフという男性と出会う。彼はノマドがジョーであり、鎮痛剤の酷い副作用に苦しんでいることを見抜く。ジョーを救ったチーフ移民で、カーサというコミュニティーで暮らしていたが、地上げ屋が追い出そうとしていた。チーフは祭りのメガロボクスで優勝し、賞金で土地を買おうとしていた。様々な妨害を受けながらもジョーはセコンドにつき、チーフは優勝する。しかし優勝のその夜、チーフは天国の息子のところへと旅立つ。チーフを見送ったジョーはもう一度やり直すことを決め、「チーム番外地」に戻る。そこにいたサチオたちは、出戻ってきたジョーに冷たい態度をとる。というものの、実はトレーナーだった南部が末期の病に侵されていた時、それでも戦いを選ぶジョーと、最期を穏やかに一緒に暮らすことを願ったサチオたちと意見が分かれ、南部の最期を看取れなかったジョーを非難し追い出した過去があったから。しかし一からやり直すとともに、無理にメガロボクスに取り組むサチオを救ったことで、少しずつわだかまりは消えていく。その頃、現チャンピオンのマックがジョーへの戦いを望んでいた。彼は元々振るわないボクサーだったが、仕事中の事故でメガロニアの開発した医療テクノロジーにより驚異の回復を遂げ、メガロボクスの世界に再び戻り、その医療のお陰ですさまじい力を手に入れていた。しかし一方で脳に多大な負荷を及ぼし自我が崩壊する危機にもあった。メガロニアの白都はそれに気づくが、開発者の佐久間はそれを認めず勝手な治療を進めていた。彼ら家族に謝罪する白都を前に、望みがジョーとの試合であり、それを最後に引退することを告げ、ジョーもそれを飲み、遂に最終決戦となる。死力を尽くした戦いで、新たに脳の負荷を乗り越えたマックが抗戦にでて、セコンドであるサチオの判断で試合を終了、マックの勝利となった。その後、メガロニアの医療テクノロジーの重大な欠点を白都が公にし、佐久間は逮捕。サチオは街を出て働きに出ることを決めるとともに、ジョーは一人チーフの墓参りに向かうのだった―――というストーリーでした。
排他的な世界観は1作目の時と変わらず、「あしたのジョー」の雰囲気そのままでした。今期はひたすら勝ち上がる!というより己を取り戻す、ということが目的だったためか、結構見ていて精神的にしんどいところが多かったですね。精神的支柱であった南部さんやチーフの死、家族であるサチオたちとの物別れ…見始めた最初は息が詰まる感じでしたが、最後に向って段々開けてきたのでよかった。これが救いの無いまま終わっていたら、本当にメンタルに来ましたよ💧 「あしたのジョー」は流石に読んだことないのですが、ちらっと見た感じですと戦後日本の社会風刺が結構盛り込まれていて、まだ貧しい時代の日本がひしひしと感じられてきます。なんとなくささくれ立っていた、というか。その中でも希望を一筋…というのが、今回の「ノマド」だったと思います。ともかく前向きな終わり方でよかったです。
『さよなら私のクラマー』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の一人となる周防すみれは川口伊狩中学3年の女子サッカー部の主将だったが、周囲に恵まれず最後の公式戦で敗退。その際ライバルの曽志崎緑から一緒のチームに行こうと誘いを受ける。2人は女子サッカーの強豪チームではなく埼玉県立蕨青南高校へ進学し、同校の女子サッカー部に入部する。全く無名弱小の蕨青南高校「ワラビーズ」だが、実は才能ある選手が埋もれており、特に恩田希は類稀なる技を天性で発揮できる選手だった。そんなワラビーズが新学期早々、元日本女子代表で卒業生でもある能見奈緒子が蕨青南の新コーチ就任する。そして彼女たちの実力を測る&知ってもらうために、国内屈指の強豪である久乃木学園高校との練習試合を組んできた。試合は零封を厳命された井藤春名や佃真央らを擁する久乃木に開始早々から実力差を見せつけられ大量失点。蕨青南も恩田や曽志崎を軸にして反撃の糸口を掴もうと奮闘するも、終了間際の得点は認められず0-21の大差で敗れる。だが、その果敢なプレーで対戦相手に強い印象を与えることになる。「今度は全国大会で会おう!」と久乃木のチームメンバーと約束したワラビーズ面々は、能見や顧問の深津の杞憂をよそに、それぞれ「打倒久乃木」や「関東大会出場」といった目標を掲げ、例年になく活気づく。しかし、その高校総体埼玉県予選に臨む蕨青南イレブンは、決勝トーナメント初戦で優勝候補筆頭の浦和邦成高校との対戦となってしまう。浦和には川口を自分たちの高校に来るよう誘っていたMF桐島 千花が居り、無名高校に行った川口を非難する。そして試合開始、前半楽に勝利できると思われた浦和の度肝を剥いて恩田の個人技が冴えわたり、再三ゴールを脅かす。選手個人個人の能力が高いと理解した浦和は後半本気を出し、試合初のゴールを決めるとそこから先は力で勝る浦和が押して、0-2でワラビーズは敗退。しかし選手たちのやる気は低迷どころか、秋の大会に向けてさらに活気だつのだった―――というストーリーでした。
最初この作品を見始めたとき、分かりにくい印象がありました。…というのも「主観」が見えてこないんですよ。誰が主役で誰が物語を引っ張るのか、さっぱり見えてこなくって、誰視点で話が進んでいるのか非常に悩みました。ですが、最後まで見てようやくわかった…「全員主役」だったんですね✨ それぞれの視点で話が進んでいる(一応恩田さんが一番主役ポジションでしたが)ので、それが分かれば後は見やすい(笑) 本当に確かに「人生は、一人一人が主役」を地で行っているんだわ。タイトルの「クラマー」も意味は何だろう?と思っていたんですが、日本で初めてサッカーチームのコーチをしてくださった方の名前なんですね。なのでこのクラマーさんの教えが基礎や技術の基本であるようです。「さよなら」はそこからの脱却…要は「形に囚われず、彼女ららしいサッカー」に向かう意味になるんでしょうね。そう思うと、この続きが非常に気になるところです。原作はもう完結しているようなので、できたら最後まで彼女たちのサッカー、見てみたいものです。
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
主人公の吉田はIT企業に勤める女性は年上が好き!なサラリーマン。そんな吉田は意中の上司:後藤愛依梨に告白するもフラれ、やけ酒を飲んで帰宅途中に道路で蹲っていた荻原沙優という家出少女と出会う。沙優は性交と引き換えに宿を提供するよう吉田に要求するが、吉田はこれを拒否した上で、働くことを条件に彼女を居候させる。吉田と暮らすうちに、沙優は吉田の優しさに触れ、彼に捨てられたくないと思うようになる。沙優から思いの丈をぶつけられた吉田は、沙優がいることで自宅の居心地が良くなったと打ち明ける。その上で、吉田は改めて沙優に共同生活を送ることを提案し、沙優もこれを受け入れる。一方、上司の後藤は、吉田が家出少女と暮らしていることを知る。後藤は沙優に会い、彼らに協力することを伝えるとともに、沙優に今後のことを考えるよう諭す。ただ家事をしているだけではお返しにならないと考えた沙優はコンビニバイトを始める。がそこで、かつて宿を提供してもらった矢口と再会する。矢口は沙優に再び身体を要求し、アパートに上がり込んでまで沙優を追い詰めるが、そこに沙優からスマホで危機を見た吉田に阻まれる。以降、矢口は沙優に迫ることもなく、普段通りの生活に戻ったかと思われたが、そこに沙優の兄が妹を引き取るために吉田宅を訪れる。そこで吉田は初めて沙優が母親に否定され続けた挙句、高校での友人が自殺してしまったことで、余計に母親が沙優に精神的な攻撃をするようになったため、一時避難させたこと。その資金が尽きてしまったため、身体を引き換えに彷徨っていたことを知らされる。今度は沙優が行方不明になったことで母親が精神的限界に来てしまったため、沙優に一度実家に戻ることを提案する兄。吉田が沙優をフォローするため付き添うことを決め、沙優は実家に戻ることを決断する。母親と再会した沙優は母親から酷く責められるが、吉田が親として取る責任を母親に訴える。そして沙優も勇気を出し、母親に自分の気持ちを伝えたことで、両者の間にあった大きな亀裂はわずか緩み始める。もう一度高校を卒業するまでは家で、そして卒業後は自由に道を選んでいい、と折り合いをつけた沙優は吉田が一人東京に帰るときに告白。吉田は覚えていてくれたら嬉しい、また会える人楽しみにしていると伝え、1人帰京する。 それから数年後、順当に社会人として勤める吉田は初めて出会ったあの場所で待っていた沙優を再び拾うのだった―――というストーリーでした。
最初に見たときは「これ完全に犯罪じゃん…(ー△ー;)」と、思いっきり非現実的な内容に(大丈夫かな?)と心配しつつ見ていたんですが、吉田さんの人柄がとてもよろしいためか、犯罪行為をしていると知りながらも、周囲の人たちが温かく見守ってくれつつ支えてくれていたため、大ごとにはなりませんでした(よかったv)多分、警察沙汰になっても吉田さんを擁護してくれる人はいっぱいいそうですね( ̄▽ ̄) さて、この家出娘。こちらは現実的に大いにありますね。家出して上京、そして金が無いので男に身体を売ってお金をもらって…泊まるところが無ければカラオケBOXか漫画喫茶。無茶苦茶な生活ですが、エネルギー持て余している分気にしていない人が多いのも現状。そのさえたる危機は沙優も体験した「一夜限りの男からの要求」ですね。身体だったりあるいは「秘密にする代わりに金銭寄こせ!」とか。更に悪いのに引っ掛かると風俗に売られたり、最悪薬漬けにされたり…💧 こういう先の危険を全く予測できず、十代後半からボロボロの人生に足を突っ込んでいく人はいます。本当に沙優ちゃんは吉田さんみたいな善良な面倒見のいい人に助けてもらってラッキーでしたよ!ちなみに最後に吉田さんと身体の関係を結びたがった沙優ちゃん。でもこれはお礼に、といいながら「離れたくない、好きだから」という思いから出たことなので、決して愛なく体だけ結ばれようとするものではないと思います。それでもいかんですけどね💦吉田さんがただ潔癖なだけの男性だったら怒られます。心が広くて視野も広い人で良かったですよ。
最後はまた拾ってお持ち帰りしてもらったwようですが、ちゃんと自分の足で責任もって歩ける女性になったら、吉田さんも喜んでくれるはず。沙優ちゃんには頑張って欲しいです。
『フルーツバスケット Final Season』:こちらは大人気少女漫画の2シリーズ目3期の最終回まででした。
前回文化祭で魚谷さんのことをもっと見てもらいたいと、魚谷が思いを寄せる紅野に劇の映像を収めたCDを贈ろうとし、その時初めて慊人が女性であること、草摩の事を教えられ、何もできなかった透。そんな落ち込む彼女を魚谷さんや花島さんが慰める一方、徐々に草摩の十二支のバランスが崩れ始めることに。事の発端は慊人の両親。父(夫)を独占したがった娘と母は決裂。それにより紫呉を誘惑する母に嫉妬と独占欲を露にする慊人。潑春と依鈴の仲の良さを嫉妬から依鈴を閉じ込める。彼女が発見されたことで潑春が慊人に怒りを露にし、拒絶する。そして紅野に遅れて紅葉も呪いが解け、慊人に離別を言い渡す。燈路も妹が生まれ、そのの後呪いが解けていた。少しずつ十二支との繋がりが切れていくことに不安と疑念が最高潮に達した慊人は、その全ての元凶たる透に元に向かう。一方透は過ごしていくうちに夾に対しての想いが高まるが、夾は透に思いを寄せながらも受け入れられなかった。というのも十二支の猫付きだからだというだけでなく、実は透の母が事故死した現場で、彼女を危ないと知りつつ助けられなかった(触れたら猫になってしまい、町中の視線を受けることになるため)こと。そして彼女の口から「許さない」という言葉を聞き、透を受け入れる資格がないと思い込んでいた。透はその事実を聞かされ混乱する中、夾はその場を離れる。その隙に慊人が透の前に現れ、激しい怒りをぶつける。いなかったことを心から愛してくれる人がいなかったことを哀しみ、自分が受け入れようと手を伸ばす。それを拒否して振り払った瞬間、透は崖下に転落。慊人が必死に助けを求め、透は病院に運ばれる。初めて心から自身を受け入れてくれる透の存在に癒された慊人は、自ら十二支を解放することを決めたと同時に、十二支で呪いが解けていなかった残りの面々+夾も解放される。夾に対し、透から母:今日子が言った「許さない」は「自分を助けなかったことではなく、透が幸せにならなかったら許さない」という意味であったこと。夾がいかに自分に大事な存在だったかを伝え、夾も改めて透の存在が大事であったことを伝えて告白する。一方一番最後に呪いの解けた由希は、自分を見つけてくれた真知へ想いを伝える。慊人は改めて十二支に今までの非道を詫び、草摩を継いでいくことを宣言。そして卒業した透は夾と共に旅立つのだった―――というストーリーでした。
いや~~先ずは完全アニメ化、スタッフの皆様お疲れ様でした。こういうことを言うのは原作者さんかと思いますが、視聴者としても感謝の一言です✨ 昔一度アニメ化した時は夕方放送だったのに、いきなり夜中になってしまって「何故に?」と思っていたんですが、確かに…これはお子様にはちょっとキツイ内容なところがありましたね。でも透が持っている優しさや考え方は、小さなお子さん方に見てもらってもいいところだと思います。透と慊人…貧乏だしヤンキーだったけど、惜しみない愛情をくれた人と、名門に生まれ嫁ぎながら、一人娘へ与えたものは憎しみと嫉妬だけの人…これを見ると「人間、最後死ぬ瞬間に、「幸せだったわ♥」といえる人って、どっちなんだろう」と思いますね。金も名誉もあっても、愛情なく誰からも見てもらえないままか、お金なくても沢山の人に見守られているか。まぁ、これも価値観の問題なんですけれど(金さえあればいい!という人もいるかもしれませんので)、プライスレスなものが一番人間にはストレスなく、大事なものなんだろうな、と思わずにいられませんでした。と同時に、愛情が注がれなかった子って本当に慊人さんみたいな子が多いです。愛情を注いで自分の言うことに耳を傾けてくれた人がいた子は、将来人の話を聞いてあげられる人になるけれど、愛情を貰えなかった子は「もっと、もっと!」と要求ばかりになる…大人になると要求の幅が広くなるので、猶更手におえない。そういう現場で働いてきたかもしたとしては、是非とも透君の爪の垢でも煎じて飲まねばなりませんな。
ともかく、人の心の育ち方、という意味ではすごく勉強にもなった作品でした。この後舞台化&今日子さんの話が劇場版になるそうですね。劇場版はいいお話が見れそう✨ 舞台化は…動物になるシーンはどうなるんだろう?そこが気になりましたw
『オッドタクシー』:オリジナルアニメ作品でした。
小戸川さんを中心に描く群像劇なんですが、この作品、普通に見ていてもあらすじが追えません。というのも、複数の伏線が同時に進行していて、それが各伏線とどこかで繋がっている構成になっているので、一言では説明しがたい展開になっていました。
イントロダクション:主人公の小戸川 宏はセイウチの個人タクシーの運転手。中年で両親は幼い頃交通事故死。あまり人と関わりたくない性格で、一軒家に一人暮らし。難治性の病を患っており、友人で医者のゴリラ:剛力と、小戸川に思いを寄せる看護師のアルパカ:白川さん、そしてもう一人の友人で清掃員のテナガザルの柿花と飲みに行ったり、1人で何時も居るやくざの黒田と並んでサウナに入るのが趣味。ただ一人暮らしのはずの小戸川の家の押し入れに、最近何者かが匿われている。そんなある日、「女子高生が行方不明になった」というニュースから物語が始まる。
①カバの樺沢は動画投稿マニア。バズる映像を求めて小戸川のタクシーに乗る。その際急発進したため避けるのに慌てたピューマの田中が携帯を落としてしまう。樺沢はタクシーの車内カメラに映った指名手配犯のヒヒのドブを見つけ、「バズる動画」としてドブを追い詰めることを宣言。しかし、警察のミーアキャット大門(兄)と繋がっていたドブは樺沢を呼び出し報復。もう二度と動画をアップしないと決めた樺沢だったが、居合わせた場所で小戸川のタクシーダイブ(最後)を映すことに成功する。
②柿花は婚活の為、お見合いアプリを使っているが、そこに自分とOKを出してくれた美少女と出会う。自分を金持ちと思わせるために、無理して彼女につぎ込む柿花。しかし彼女はミステリーキッスのメンバーで、所属事務所が裏で運営する美人局(※要はデート商法)にはめられていたことを知る。絶体絶命の柿花の元に小戸川が居場所に気づき、ぎりぎりで救出する。
③10億円強奪:キャバボーイのスカンク今井が宝くじを買うのにどの番号がいいか小戸川に尋ねる。小戸川がいい加減に言ったその番号がまさかの10億円当選に。お礼に小戸川を店に招待する今井に、小戸川は応じるが、そこに覆面の男が発砲。ギリギリ免れる。そして10億円受領日に、ドブの後輩のヤマアラシの矢野と白クマの関口が強奪計画を立てるが、ドブはその上前を撥ねる計画を立て、小戸川に協力を要請。白川さんの身を盾にとられた小戸川はドブに協力。計画は上手くいったかに思われたが、そこに田中が現れる。彼は①の携帯を壊された恨みでキャバクラで発砲したが失敗。今回こそ小戸川を殺そうとするが、小戸川が白川さんから貰った呑楽消しゴムを落とすと、それはドブが白川さんにあげたものだという。しかしそれは世界に一個しかなく、かつて田中が欲しくてネットオークションで10万円で落札したものだったが、実はドブの詐欺で10万円を取られて商品は届かなかった。その事実を知り田中はドブに発砲。田中は逃げ、小戸川は今井に10億のある場所を教えるが、その時関口と矢野が現れ、小戸川を追い詰める。結果、タクシーで逃げた小戸川は車ごと海にダイブするのだった…
④行方不明女子高生の謎:小戸川はある夜女子高生を乗せる。その後彼女が映っているであろう車内カメラの提出を求め、キツネの山本という男が小戸川に金で解決の提案を持ちかけてくる。一方ドブや大門兄も動画を欲しがる。目的は、小戸川が乗せた女子高生がその行方不明の子ではないか、ということだった。捜索の為かと思いきや、実はアイドルのミステリーキッスがデビュー前日にメンバーで三矢ユキという少女が何者かに殺されていた。第一発見者のミステリーキッスのセンター:二階堂 ルイは、実は彼女がセンターにふさわしいと社長に言われていたのに嫉妬し、自分のセンターの座を守ろうと彼女を殺害する予定だった。だが既に殺されており、マネージャーの山本はデビュー前日であるため、事件を公にしないために、ユキの遺体を隠し通すことを決めた。そしてユキが存命であることを知らしめるために、オーディションで落選した和田垣さくらを呼び出し、覆面を付けさせ急遽「三矢ユキ」としてデビューさせたのだった。タクシーには殺害の真犯人が映っているはずで、ドブは事務所への脅迫(殺害したのはミステリーキッスの関係者であると暴露する)の為大門兄と協力して車内動画を欲しがったのだった。しかし、最後の海へのタクシーダイブで車内カメラは記録も故障。二階堂は逮捕。事務所の山本も遺体遺棄+デート商法の容疑で逮捕されるのだった。
エピローグは、実は小戸川さんは「失認障害」といい、幼い頃の事故で脳に障害を持ち、人でありながら自分も含めて人間すべて好きだった動物に見えるようになってしまった。しかし海にダイブし、そのショックで奇跡的に障害が治ったというもの。海に落ちた彼を助けたのは白川さんだった。そして今井は10億円は小戸川が当てたものだからと、分け前をくれる。小戸川はかつて自分が交通事故育英基金で助けてくれたことを思い出し、その出資元である黒田に全額寄付するのだった。
そして、女子高生殺害事件の犯人…実はカメラに写っていたのは、和田垣さくらだった。彼女は自分がメンバーになるために、1人メンバーを殺害。それが三矢ユキだった。まんまとその座を手に入れたさくらは、あの夜犯行後の彼女を乗せた小戸川のタクシーに乗り込む…
というストーリーが折り重なって時間軸に沿って進む展開でした。
凄いですね。これだけの並列ストーリーを一気に描くんですから。物書き好きな人には、一度でいいからやってみたい書き方でもあると思います(人によりますけど💦)でも、上手く書かないと絶対難解になるし、一歩間違えれば読み手が理解しがたくなって、つまらない作品になってしまう。群像劇って難しい脚本を、アニメで見事に描いてくれて、面白かったです! あと小戸川さん役の花江さんの滅多聞けないであろう、あの不愛想演技が秀逸でした✨ 最後は実はみんな人間だった、ということ、小戸川さんが隠していたのはOPの登場していた猫だったことが判明。無事解決できた―――!…と思ったら、最後の最後でさくらが、どうにも小戸川さんの命を狙っているようで…💦 最後の最後までブラックでシュールな展開でした。