熾烈を極めた戦いは、ファウンデーションのアコードたちが亡(ほろ)んだことで終結を見た。
アウラが己が命の道連れにと、オーブに向けられたレクイエムの砲口は、シンとルナマリアによって断末魔の叫びを上げるようにして破壊、消滅した。
一時かもしれないが、これでオーブへの脅威は無くなったのだ。
ホッとしたカガリは、ようやく張り詰めていた緊張が解け、帰還途中のストライクルージュのコクピットでシートにもたれ掛かかる。すると、隣にアスランのアメイジング・インフィニットジャスティス弐式が並走してきた。
サイドモニターに映る、彼らしい安堵の微笑みと共に、差し出されたのはハウメアの守り石。
言葉にせずとも、たったその一つの仕草だけで、彼の思いが伝わってくる。
だからカガリも答えた。彼がくれた、あの指輪を見せて。それだけでもう言葉はいらない。
互いの存在に守られたことは、最期まで最強だと自負して疑わなかった、あの敵のエースパイロットとの戦いで実証されたのだから。
そして最後に
(―――「強さは力じゃない。生きる意志だ!」)
過去に幾度も自分の命を投げ出そうとした彼はもういなかった。足搔いても見苦しくとも、絶対に生きて戻る―――かつてカガリがアスランに「生きる方が戦いだ!」と投げかけた言葉が、3年の時を経て、こうして彼の心の中で生きている。それだけで、もう二人に間に何の言葉が必要あろうか。
だが・・・
リモート操作の切り替えがアスランに変わる寸前、その敵のパイロットが戦場の、しかも命がけの激戦の最中にありえない言葉を発してきたのだ。
(―――「神聖な戦いの場で、なんというハレンチな妄想をっ!」)
あれはいったいどういう意味だったのか。確かなのは、あの敵がアスランの思考を読んだときに出た言葉だ、ということだ。
リモートチェンジの瞬間、カガリの名前を呼ぶことがその合図。ということは多分、アスランはカガリのことを考えていた、と想定したのだが。それが「ハレンチ」とは一体・・・
正直、自分が「女性らしい」と思ったことはない。何しろ初めて出会った時でさえ、アスラン、それにキラでさえもも「…女?」と確認したくらいだ。
(まさか、別の女の事では・・・!?)
追求しようにも、既にサイドモニターの通信は切れている。
操縦桿のグリップを握る手に、カガリはグローブが<ギュ!>となるほど力を籠める。
(断固、追及してやる!)
―――続きはこちらから。
***
本日で、種自由の特別編第2弾の延長上映が終了になった(はず)ので、ようやく「ネタバレしてもいいだろう!(≧▽≦)b✨」と思い、書きなぐっていたSSをUPしてみました。
エンディングから始まって、その後全国公開の最終週に配布されましたあのアフターストーリー、更にエピカの2のアスカガを、カガリ視点で繋げて書いてみました!エピカ1のキララクで、キラが話していた内容も少し繋げてみてあります。
ちなみに台詞はアスカガに関しては、バッチリ覚えてきました( ̄ー ̄)ニヤリ☆ ですが、そのまま使用すると版権といいますか、配給元に引っかかってしまいますので、チョコチョコ変えたり省略したりしてあります。なので、ご覧になられた方は、あのシーンと二人のセリフを繋いで補完していただけましたら幸いです♥<(_ _)>
本当にたった3分半のエピカなのですが、いかにもアスカガらしい攻防(カガリはアスランの機嫌をよくして、件の「ハレンチ」発言を追求したいvsアスランはカガリを褒めちぎって胡麻化したい)が微笑ましいやら、可愛いやらで(笑)
今無印の再放送を見ているのですが、カガリはお転婆さんだったのに、随分と落ち着いてきて(時々昔のカガリさんが出てきますがw)凄く母性的・・・年齢に追いついてきた感じですね。みんなを後ろから支え、いざという時は頼りになる、ナチュラルどころかコーディネーターにとっても支えとなる国主。
一方アスランは無印の頃は、背伸びして…といいますか、幼い時から両親不在が続く上に、パトリックさんがあんな人ですから、ものすごく厳しかったと思います。100点のテストを見せても「何だそれは。いちいち見せに来るな。時間の無駄だ」くらい言われていそうな。だから、自己肯定感も低いし、同じ年代の中では凄く大人びて見えました。けど今回のエピカを見ていると、カガリのご機嫌をよくする発言とは別に、「俺だったら五分で勝てた。」「シンにジャスティスは10年早い」と、ドヤ顔で(映ってはいませんが、石田さんの表現からして、そういう顔をしているアスランが目に浮かんできます♥)彼女に自慢している様子を見て、こっちも年相応に追いついてきた(というか後退した)感じがしました。あの小学生がお母さんに「今日〇〇して先生に褒められたんだ!」って満面の笑みで伝えてくるアレ。本当はアスランも幼年学校の時、家族に普通に接してもらっていたら、その辺りは既に昇華されていたと思うのですが、彼にはその環境がなかった。でも唯一カガリは素直に「凄いな!」「本当か!?」って認めてくれる。無印から自由まで見続けて、アスランにそんな言葉をかけて共感してくれる人って、カガリしかいません。ラクスはお尻叩いて発破かける感じですが、ナチュラルもコーディーも関係なく、ただ「普通に同じ人間として」同じ視点で見てくれる存在―――そりゃアスランも♥撃ち抜かれますって!(笑)(≧▽≦)ノシ♥♥
たった3分半であの二人の関係が、ものすごく詰まっていて、認め合ったり駆け引きあったり…でも最終的には「強い信頼と愛情」が鋼のごとくガッチリと繋がっているな~と感じ入りました(*´Д`)ハァハァ♥
本当に、あのエピカ、円盤とかに収録して欲しいです。無理ならあの描きおろしイラストをパッケージにしたCD音源でもいいです!劇場版に梱包は無理だと思うので、できたら「ZERO」の円盤に付けて欲しいな(*´▽`*)
そんな期待をしつつ、今日はそれこそあのカガリが首から下げていた、アスランの贈った指輪が無事に到着してくれました💍✨
めっちゃきれいですよ✨
そしてデザインもとっても素敵♥ アスランが露店で買った3,000円(苦笑:監督談)よりも全然お高いです(5桁ですから)。まぁ本当に婚約指輪だったら6から7桁行っちゃいますので、それにしてはまだお優しいお値段ですが、それでもシルバーですから、きちんと磨いてケアしないといけません。
因みにちゃんと、現場を押さえた(笑)写真もついてきました♥
ちなみに「指輪が3000円で、箱が10000円」(笑)と言われておりました、そのケースですが、ビロードのリングピローではありませんでしたけど、かっこよくできてます。
サイズはぎりぎり入るかな~と心配していたのですが、浮腫んでいなければ余裕で入りました。ただ、夕方過ぎるとやっぱり浮腫んでくるので外しにくい💦
アスランにとっては不本意でしょうが、かもしたも大事に使わせていただきます✨(*^-^*)