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女川原発2号機再稼働に反対を!

2020-11-10 17:11:34 | より良き我国のために

 宮城県は明日、女川町、石巻市との3者協議の後、女川原発2号機再稼働に同意する意向を固めたようです。9日に県が全市町村長を集めて意見を聞いた際には30㎞圏内の美里町長らが反対したものの、「立地自治体の判断を尊重するべきだ」という意見が相次いで3者協議に委ねられたとのことです。

 しかし立地自治体の判断は再稼働同意に傾きがちです。何故なら原発建設以前から今日まで潤沢な原発立地交付金の注入で潤い、原発関連企業の存在でも恩恵を受けてきたからです。再稼働すればそれらが継続されることになり、反対する力も鈍ります。一方で福島第一原発事故の結果を見れば事故発生後の放射能汚染は30㎞圏外にも及びます。美里町長らの反対を抑えてはならないのです。

 また30㎞圏内の住民の避難計画策定が必要になりますが、これも大いに問題ありです。現在東海第二原発の再稼働に向けて30㎞圏内の住民に対する説明会が予定されており、かつ圏外への避難計画の概要が発表されています。しかしこの避難計画の概要たるや実に心もとないものです。バスなどの移動手段はもとより、とても実際に機能するものではありません。つまり避難計画も形だけのものになっているのです。これは恐らく女川原発2号機の場合でも同じことでしょう。

 原発は稼働すれば放射性廃棄物が発生します。これまではその処分方法がなく、「トイレ無きマンション」と呼ばれていたのです。そのトイレは世界でもたった1箇所、フィンランドで作られつつあります。地下420m超の洞窟に廃棄物を10万年間安全に埋めておく計画です。しかし果たして10万年間無事でしょうか。その間氷河期も来るでしょう。地殻変動もあるでしょう。トイレがマグマに浸るかもしれません。或いは1万年後の人間が知らずに大型機械で掘り返してしまうかもしれないのです。勿論地殻の不安定な我国では更に危険です。

 以上の事実を知った上で、これ以上放射性廃棄物を増やすのは現在の人類が子々孫々に残す負の遺産であり、罪深い所業だとは思いませんか。ドイツ、台湾などが既に脱原発を決めています。我が国も今すぐにもその流れに合流すべきではないでしょうか。宮城県並びに全国の皆さん、まずは女川原発2号機の再稼働に反対の意思表示をお願いいたします。

 



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