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黄帝内経素問 診要經終論.篇 第十六 第三節 訳1-4春

2012-01-05 09:28:22 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 診要經終論.篇 第十六

第三節

 春夏秋冬、各有所刺。法其所在。

春刺夏分、脈亂氣微、入淫骨髓、病不能愈。令人不嗜食、又且少氣。

春刺秋分、筋攣、逆氣環、爲咳嗽、病不愈。令人時驚、又且哭。

春刺冬分、邪氣著藏、令人脹、病不愈、又且欲言語。

 夏刺春分、病不愈。令人解 。夏刺秋分、病不愈、令人心中欲無言。如人將捕之。夏刺冬分、病不愈、令人少氣、時欲怒。

 秋刺春分、病不已、令人然、欲有所爲、起而忘之。秋刺夏分、病不已、令人益嗜臥、且又善夢。秋刺冬分、病不已、令人洒洒時寒。

 冬刺春分、病不已、令人欲臥不能眠、眠而有見。冬刺夏分、病不愈、氣上發爲諸痹。冬刺秋分、病不已、令人善渇。

 

訳1-4 春

春夏秋冬には、四季によって刺す所が同じではありません。其れは四季の違いにより刺すところが決められておるのでございます。

 

春夏秋冬の四季、気候同じからざるにより、經気の存する所も亦一様ではない。従ってその刺すべき位置、深浅の異なることは前述の通りであり、それ等の方法は凡て気の存在するところを根拠として、決定されるべきものである。鍼灸医学大系

 

 

 春に夏の部位を誤って刺すと、夏は心・小腸を主るので、心の気が傷られ脈が乱れ、気は血に乗り回りますが、脈が乱れるために気は微になり、気が微になるため、骨髓に程度が過ぎるように影響し、病をなおすことは不可能となります。

食欲不振になり、又且つ話す言葉に力がなく、呼吸が弱々しく短くなります。

 

春に秋の部位を誤って刺すと、秋はを主るので、肺()が傷つけられ、そのため肝()が旺盛となり筋が攣るという症状がおこり、又気が下から肺に逆してめぐって来るので痰と音のある咳をするようになり、病はなおりません。

肝と金との関係で、肝は驚を主る(金匱真言論

肝は血を蔵す・不足すると・目が疲れやすくかすむ・目の乾燥感とごろごろする・まぶしくて目を閉じたい

黄帝内経素問 金匱真言論篇 第四 第四節 語句の意味 河圖

)、肺は哭(悲哀の状が外にあらわれたもので、声、涕涙のあるもの・肺気の不調からおこる。漢方用語大辞典)を主る、とあるように、驚いたり、泣いたりするようになります。

 

春に冬の部位を誤って刺すと、冬は腎を主るので、腎が傷つけられ、邪気が体内にくっつき、腹が張るようになり、病は癒えず、うわごとを言うようになります。

 

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