おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 診要經終論.篇 第十六
第四節
凡刺胸腹者、必避五藏。中心者環死。中脾者五日死。中腎者七日死。中肺者五日死。中鬲者皆爲傷中。其病雖愈、不過一歳必死。
刺避五藏者、知逆從也。所謂從者、鬲與脾腎之處。不知者反之。刺胸腹者、必以布憿橋著之、乃從單布上刺。刺之不愈復刺。刺鍼必肅。刺腫揺鍼。經刺勿揺。此刺之道也。
訳
胸腹部を刺鍼するときは、必ず五藏に当たらぬようしなければなりません。
心に刺鍼した場合、一昼夜にして死んでしまいます。
脾に刺鍼したばあいは五日で死にます。
腎に刺鍼したばあいは七日で死にます。
肺に刺鍼したばあいは五日で死にます。
鬲に刺鍼したばあいは内臓の機能を傷つけることとなり、其の病は愈えるようになりますが、一年以内に必ず死にます。
鍼を刺す場合に於て、五藏にあてないようにするためには、逆従の道理を明白にすることが必要であります。
所謂従というのは、鬲と脾腎との部位を明らかにすること、つまり腎は脊の方について居るし、脾は中の方に在りそして鬲は脇際に連るということを知ってその部位を避くることで、それを従というのであります。
もしこの部位を知らず、之を避くることの出来ない場合を逆というのであります。この項の訳・鍼灸医学大系
胸腹を刺鍼する場合は、必ずかわいた白い布を用いて刺鍼する部位にあて、その布の上から深浅を考慮し刺すのでございます。
刺鍼して治癒しない場合は再び刺鍼します。
刺鍼するばあいは必ずていねいに行わなければなりません。
腫物に刺鍼する場合は鍼を揺るがせます。
経刺の場合は揺るがしてはいけません。
これは刺鍼の道理であります。
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