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黄帝内経素問 三部九候論篇 第二十 第五節 語句の意味 2-2

2012-10-06 09:25:15 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 三部九候論篇 第二十

第五節

 帝曰。以候奈何。

 岐伯曰。必先度其形之肥瘦、以調其氣之虚實。實則寫之、虚則補之。必先去其血脈而後調之。無問其病。以平爲期。

 

語句の意味 2-2

平=①平常・平和・平衡の意味。

<素問平人気象論><霊枢平人絶穀篇>の平人は正常で病気の無い人をさす。

<霊枢終始篇>に「いわゆる平人は病まず」とあり、

<素問湯液醪醴論>に「巨気はすなわち平なり」とるのは正気が正常で平和であるということ。

<素問至真要大論>の「平を以って期と為す」とは平和・平衡を目的とするということ。

<素問至真要大論>の「其の気を調うれば其をして平ならしむ」とは気血を調和すれば陰陽を平衡に保つことができるということ。また平脈とは正常な脈のことである。

 

②平旦。明け方のこと。

 

③調える、治める。

<霊枢根結篇>の「上工は気を平らかにす」とは、すぐれた医者は病人の陰陽の気を調えることができるということ。

<素問至真要大論>の「是故気を平らかにする道・・・・・」とは気を調える法則であり、また医者が自分の呼吸を調えて病人の脈を候うことを「平息」(<素問平人気象論>)という。「驚くものはこれを平にす」とは患者が驚悸している時は鎮静の治法を用いてこれを平静にさせることをいう。

 

④古代では「辨」と同じに用いられていた。「辨」は本来「釆」であったが略して「丐」と書かれていたので「平」と誤って伝えられた。意味は辨別する、治めること。たとえば、平脈(法)は脈を辨別する法で、平虚実はすなわち虚実を辨別することである。

 

⑤人迎と寸口とが相応ずること。

<素問至真要大論>「論に言う、人迎とは寸口と相応じて、纔を引くが若く小大斉等なるは、命じて平と曰う。」

<難経十四難>「脈来るに一呼再至、一吸再至、大ならず小ならずを平と曰う。」

漢方用語大辞典

 

平=ヘイ・ビョウ・ヒョウ。タイら。高低がないこと。タイらか。正しい。安らか。無事。満足。ひとしい。ヒラたい。横に広い。タイらげる。ととのえる。治める。普通。なみ。高くないこと。ふだん。たやすい。漢字の発音法の一種→四声の一、→平声(ヒョウセイ)。やわらげる。豊年、一年に穀物が二度実のる(三度は太平)。

明解漢和辞典

 

 

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