おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第2章 漢方はどう診断するか
血の道症(血毒症)の原因とその対症法
p128右肩がこるより左肩がこるほうが病は進行している!
水滞による肩こりをもう少し説明しますと、腹がちゃぷちゃぷになれば、腸は下がってきます。
痔になったりヘルニアになるおそれもあります。
その腸を持ち上げるのは、腹筋がつっているということ、腹筋が網引きをしているようなもので、体のなかで荷物を持って気張って立っている状態なのです。
ところで、胃が悪くなると背筋がこるといいます。
背筋は、内臓を背と腹でつっかえ棒をして支えているわけですから、胃に水分がたまってきますと、背中までこってきます。
胃がいっぱいで腸が空っぽなら食べものは腸に下がります。
かならず、水滞は腸からはじまって胃にいたるという床上浸水型なのです。
浸水が腸の場合は右肩がこり、胃まで浸水してくると背中までこってきます。
そして腰までつったり、だるくなると、これは病気が相当進行していることになるのです。
こりの場所は、病気の状態を示しているわけです。
肩こりぐらいという人がいますが、肩は体の変調があるからおこるわけですから、そのこりの場所で病気の原因をつかむことが第一です。
この場合は風邪をひきやすい条件にあります。
そうしたときは「桂枝湯(けいしとう)」という湯薬を飲ませています。
ちょっと湿っている状態を、散歩や運動で発散する役割です。
この「桂枝湯」は上薬で、まだ病気の前兆の薬です。
血液の循環に異常があったり、心臓が疲れたりすると、かならず左肩がこってきます。
この左肩のこりはよくこりをほぐす、充血をとるということがまず第一になるのです。
漢方薬に上・中・下薬があることはすでに述べましたが、
p85 漢方薬にも副作用のあるものもあり、使い方によっては劇薬ともなる
風邪をひくとか、足がしびれる、痛むというときは、はっきり病気が現れているわけですから、中薬の「葛根湯(かっこんとう)」とか「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」が処方されるのです。
へそが立っているのは、美容上の問題ではありません。
病気の起爆剤を抱えている状態です。
ふつう、へそは丸くて真横に向いて寝ているのですが、体質に変調のある人、自律神経失調症とかアレルギー症の人は、へそが立っています。
したがって、へその立っている女性は子宮後屈が多いということになるわけです。
へそ相という八卦見(はっけみ)がありますが、へそは人間の健康状態を表わしているのです。
へそのゴマをとるとお腹(なか)が痛くなるというのも、へそが胃や腸と密接に関係があるということなのです。
漢方ではよくへそを中心にして腹証をとります。
右肩だけがこっている(水滞が起こっている)と、へその左の横に動悸(どうき)があるのです。
右には動悸は起こりません。
この左の動悸を、〝芍薬(しゃくやく)の証〟といっているのです。
動悸がへその右にある人は、動物食ばかり食べすぎて香辛料が不足してカルシウム不足になり、神経を使っていらいらしている状態にあるといえます。
動悸は、いちばん最初の体のストレスの起こりです。
左の場合は一過性の水分代謝が悪いという状態ですが、右に動悸がきたときは、充血とか心臓の負担が多くて、血液障害があるときです。
ややこしくなりましたが、肩こりは、
右肩がこって、へその動悸が左にある場合は、水分代謝が悪い水滞の状態。
右肩がこって、へその右に動悸があるときは香辛料不足で心臓の負担が多くなった状態です。
つまり右肩がこるより左肩がこるほうが病は進行しているということになります。
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