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黄帝内経素問 三部九候論篇 第二十 第十節 語句の意味 1-2

2012-10-30 09:23:43 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 三部九候論篇 第二十

第十節

形肉已脱、九候雖調猶死。七診雖見、九候皆從者不死。所言不死者、風氣之病及經月之病。似七診之病而非也。故言不死。若有七診之病、其脈候亦敗者死矣。必發噦噫。

 必審問其所始病與今之所方病、而後各切循其脈、視其經絡浮沈、以上下逆從循之。其脈疾者不病。其脈遲者病。脈不往來者死。皮膚著者死。

 

語句の意味 1-2

七診=黄帝内経素問 三部九候論篇 第二十 第七節 語句の意味

 

鍼灸医学大系 (語句の解)より引用させていただきます。

七診見わると雖も九候皆從う者は死せず

王冰の注に「但九候四時の令に従うは、七診互に見わるると雖も亦生く。従は順従を謂うなり」とある。

第七節に於ける王冰の注によれば(一六二頁)、七診とは脈来ること独大・独小・独遅・独疾・独寒・独熱・独陥下を謂うものである。

このような脈状が見われるということは、陰陽のバランスが破れて其の調和を失っているためで、この如きは凡て病気であるということは第七節の始めに示されているところである。

張志聡は「七診とは沈細懸絶・盛躁喘数・寒熱・熱中・病風・病水・土絶于四季(土、四季に絶す)の七である」と解説している。

そして更に「九候皆従うとは上下一の如くにして独り大、独り小のなきを謂うなり。

夫れ七診は乃ち陰陽の気自から相分離し、是を以て時に応じて死す。

若し邪病に因って七診と似たものあるが如きは死せざるなり」とも述べている。

前述の如く王冰の注解と張志聡の注解とは其の意を異にしているのであるが、本文の真意はどうこうことであろうか。

 王冰の謂う七診は、第七節本文の示されている如く、独大・独小・・・・・という七つの脈状のある場合には、生体は正常ではない。

病気なのだと示されているだけで、それが直ちに死につながるとは示されていない。

これに反し張志聡のいう七診つまり、沈細懸絶・盛躁喘数・寒熱・熱中・病風・病水・土絶于四季の場合は凡てこれ死につながるものである。

そこで本文を見るに「七診見わると雖も、九候皆従う者は死せず」とある。

この文の裏を返して見れば「七診が見われ九候の中一つでも従わぬもののあるときは死す」ということになるであろう。

して見れば本文にいう七診は凡て死につながる意味と判断するのが妥当ではあるまいか。

こう考えて見れば、本文にいう七診とは、張志聡の曰う如く沈細懸絶・盛躁喘数・寒熱・熱中・病風・病水・土絶于四季の七症状を指すものではあるまいか。

読者の研究を望む。

 

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