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陰陽・いんよう

2012-11-21 09:19:48 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

陰陽・いんよう。中国古代の哲学理論で、古人の自然界の事物の性質及びその発展・変化の規則に対する認識である。

医学における陰陽学説は、古代の素朴唯物自然弁証の思想方法と医学的実践を結合した産物である。すなわち陰陽の対立と統一、消長と転化という観点で人と自然界の関係を説明し、さらに医学領域における一連の問題を説明している。

 

1)解剖:人体の臓腑組織の属性を帰納する。

たとえば<霊枢寿夭剛柔篇>「是れが故に内に陰陽有り、外にまた陰陽有り。内に在りては五蔵を陰となし、六府を陽となす。外に在りては筋骨を陰となし、皮膚を陽となす。」

 

2)生理:人体の生理機能を分析する。

たとえば陰は物質の貯蔵を代表し、陽気のエネルギーの源である。陽は機能活動を代表し、外を衛って陰精を固守する作用を有する。

<素問生気通天論>「陰は精を蔵して起こること亟(すみ)やかたり。陽は外を衛り固むるをなすなり。」

 

3)病理:病理変化の基本的規律を説明する。

<素問陰陽応象大論>「陰勝れば則ち陽病み、陽勝れば則ち陰病む。陽勝れば則ち熱し、陰勝れば則ち寒える。」

<素問調経論>「陽虚すれば則ち外寒え、陰虚すれば則ち内熱す。陽盛んなれば則ち外熱し、陰盛んなれば則ち内寒える。」

 

4)診断:病証の属性にしたがって、陰証と陽証とに分ける。

<素問陰陽応象大論>「よく診する者は色を察し脈を按じて先ず陰陽をわかつ。」

 

5)治療:有余は瀉し、不足は補い、陰陽の相対的平衡を調整する原則を確定する。

<素問至真要大論>「寒は之を熱し、熱は之を寒す。」

<素問陰陽応象大論>「陽病は陰を治し、陰病は陽を治す。」

 

このほかに薬物の性能や針灸の手法などにも、相応する陰陽の属性がある。

臨床上では必ず、証の陰陽と治の陰陽の関係に注意しなければならない。

総合すると、陰陽は基礎理論の重要な部分であり、さらにまた臨床実践経験を総括する手段でもある。漢方用語大辞典

 

陰陽(いんよう)

 中国古代哲学理論を構成する要素の1つ。

(<素問>生気通天論、陰陽応象大論、<霊枢>論疾診尺篇)

 最初の陰陽の概念は大変素朴なもので、日光に対して向かい合うか背を向けるかの違いで陰陽が決定された。

日光に向かい合うものが陽、背を向けるものが陰とされた。

古代中国人は、まずすべての事物・現象には正・反という2つの側面(陰陽)があることを観察した。

すなわち気候の寒暖、方位の上下・左右・内外、運動状態における動静などである。

そして、その観察結果から得られた陰陽の概念をもって、自然界のすべての現象を分類し、万物が流転・変化する自然界の法則を、陰と陽が相互に対立し、また消長するシステムとして示したのである。

すなわち、陰陽とは、自然界に存在する事物と現象が相互に対立しながらも統一されている様相を説明する概念であるといえる。

さらに陰と陽とは事物間の対立を代表するだけではなく、1つの事物に内在する相互対立をも示す。

このように万物は無限に陰陽に分割されていき、その様相を固定的にとらえることはできない。

一般的に、「陽」は軽清・機能・亢進・運動・上昇あるいは熱性の性質といった側面を、「陰」は重濁・形態・衰退・静止・下降あるいは寒性の性質といった側面を代表する。

例えば、1日の中では昼が陽であり夜が陰、また季節では炎熱の夏季が陽であり寒冷の冬季が陰である。東洋学術出版社中医基本用語辞典

 昼の中でも陽中之陽、陽中の陰があり、夜の中でも陰中の陰、陰中の陽があります。

 

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