公開8週目の『リリーのすべて』をシネマカリテで観た。
1920年代 デンマークの画家夫妻、ある出来事をきっかけとして、夫は自己の本当の性を認識することになる。世界で初の、性適合(整合)の手術を受けた人の物語である。
舞台は夫妻が暮らすコペンハーゲンと、パリの芸術家サロン。パリは煌びやかで、もの悲しい。
主演のエディ・レッドメイン、グローバルスタンダードから見ても、決して美男とは言えない。しかし、女性に変容していく過程の演技がその容姿を凌駕する。心の中の女性を表に出して行く夫を支えようとする、妻の切なさがまた悲しい。
新宿駅東南口のシネマシネマカリテに行く前は、条件反射的に、西武新宿駅チカの福しんで、海老チャーハンを食べたくなる。何故だかわからない。