定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

永瀬正敏と樹木希林

2017年06月04日 20時15分15秒 | 日記

ふじみ野のイオンシネマで、河瀬直美監督『光』を観た。河瀬監督前作『あん』に続く永瀬正敏の起用だ。永瀬の役は、いつも何か重いものを抱えている。
最近のオムニバス作品『ブルーハーツが聴こえる』でも永瀬脚本・主演のパートだけ、地獄絵のような暗さだった。

ストーリーは、視覚障害者のため、映画の音声ガイドを制作する女性と、失明寸前のカメラマンを軸としている。
映画作品が伝えたい核心を、目が見えない観客にどう伝えるのか、女性は迷い葛藤し、その葛藤を生み出す助言と苦言を、カメラマンが告げる役回り。
劇中の作品を仕上げていくスタイルの作品だ。

樹木希林は、劇中映画の音声ガイドのナレーションを担当する声の出演。
どんな文言にも説得力を付加していく、
樹木希林の語りは、ひとつの違反であると思った。