定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

美しい夏キリシマ(2003年)

2021年03月23日 20時08分00秒 | 日記
柄本家のイケメン・柄本佑が主演・まだ少年でした。
終戦の年の8月、肺浸潤を患い学徒動員を免除中の中学3年生。厳格な祖父宅に引き取られ、ボンヤリ暮らしている。

年上のいとこに、ぐいぐい迫られたりするが、まだ色恋に興味なし。
従姉を、平岩紙が演じている。
まだ可愛さが先行する年齢。

キリスト教に興味を持っている。祖父も食卓で「耶蘇はだめだぞ!」と言うくらいで、黙認している模様。

黒木和雄監督作品はこの作品のだいぶ後に公開された『紙谷悦子の青春』を観ている。戦時下の制約された中での、淡い恋物語である。

翻ってこの作品に描かれているのは、霧島を臨む限りなく綺麗な宮崎の風景。そこで暮らすのは道徳心に溢れる慎ましい人間ばかりではないよ、と時折ドロっとした切り口を見せるところが好きである。

(時々フリーズする棚落ちのDVDで鑑賞)